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南天
2024年2月4日 22:11
「この子を、私の初授業に参加させてくれませんか?!」「「え?!」」アドは悲しそうな、しかし決意のこもった表情で話し始めた。「私、ずっと授業に何か足りないなって思ってたんです。人間は怖くないよってことを伝えたいのに、いまいち説得力がない…でもこの子を子猫たちに実際に見て貰えば、人間が安全な生き物だって伝わるはずです!」レックスは真面目な表情で語った。「…ダメだ。いきなり子猫たちに
2024年2月2日 00:12
その日の夕方。アドはふらふらになりながら大学へ向かった。教育実習の最終日に控えている、初授業の練習をするためだ。レックスが教室で学生の席に座って言った。「では、模擬授業を始めようか」アドは緊張の面持ちで背筋を正した。「よろしくお願いします…!」右手に指導案を持ち、アドは大きく息を吸った。「…では、授業を始めます!今日は、人間の言葉について学びましょう。私たちの会話に欠かせ
2024年1月25日 14:40
アニマーリア大学。グッダは朝からパソコンで事務作業をしていた。隣の部屋が開く音。レックスが出勤したようだ。「レックス、おは……え?!」なんとそこにはレオを連れたレックスが。レックスは苦笑いした。「グッダおはよう…はは、グッダとこいつの背丈が一緒で助かったよ。なんとか誤魔化せた…はずだ」レックスがレオのマスクとフードを外す。「ぐっだ!」レオがグッダに抱き付いた。
2024年1月24日 15:09
鏡の前に立つアド。上下スーツを身に纏っている。部屋の中には教育実習に向けた準備物が散乱している。アドは小学校の教師を目指し、明日から2週間の実習が始まる。「いよいよ明日から実習だ…!頑張るぞ!」__________レックスがレオを拾ってから3ヶ月が経った。レックスがいつも通り、大学へ出勤しようとした時、寝ているレオの変化に気づく。「レオ…お前、拾った時より随分大きくなっ