見出し画像

GovTechで支援が渡る社会づくりを。環境省からスタートアップへ PoliPoliを選んだ理由

2023年8月にPoliPoliにジョインした宮さん。4年前までは環境省の法令事務官として国会対応などをしていました。

「政策共創プラットフォームで、救いの手が差し伸べられない人に支援が届く社会をつくりたい」と話し、PoliPoliでは省庁や政治家と向き合う渉外部署で活躍しています。PoliPoliでの働き方について話を聞きました。

宮 春香 渉外
大阪大学卒業。2015年環境省に入省。法令事務官として国会対応、除染費用に係る東京電力との折衝、国家賠償訴訟対応、クールビズを含む地球温暖化対策に関する国民への普及啓発などを行う。2023年PoliPoliにジョイン。


PoliPoliでの政策リサーチ

──2023年8月にPoliPoliにジョインされた宮さん。現在の仕事内容を教えてください。

「渉外部署」で、省庁の資料や党の提言を元に、政策の動きを調べたりしています。また、PoliPoliが運営している「政治ドットコム」というウェブメディアのインタビュー企画や、X(旧twitter)やnoteで政策情報の発信を行っています。

以前は環境省に勤めていて、政策をつくっていく過程でリサーチや文章を書くことはマストだったのでこうした業務には慣れています。当時は抜け漏れのない正確な文章を書くことがメインでしたが、今は多くの方にわかりやすく発信することが重要なので、別のやりがいや難しさを感じています。

──ほかにも、前職でのキャリアが活きているなと感じることはありますか?
直接繋がっているということではありませんが、省庁の構造、政策策定の流れが理解できているので、どこにアプローチしたらいいかすぐにわかります。細かい話ですが、法律以下の政省令、規則を調べたり、国会質疑を調べたりするのは早いと思います。

3ヶ月に1度、全メンバーで集まる「Office Day」では仕事に関するさまざまなテーマでディスカッションするのですが、「行政を巻き込んだ政策実現」についてプレゼンし、実現性の高い政策提言とは何かをメンバーと議論しました。

Office Dayでプレゼン中の宮さん(2024年2月)

環境省からPoliPoliへ

──ファーストキャリアでなぜ国家公務員、そして環境省を選んだのでしょうか?
学生時代から福祉、とりわけ貧困問題に興味がありました。

大きなきっかけは2007年に目にした、北九州市で独り暮らしの方が餓死したニュースです。亡くなる前に「おにぎり食べたい」と書き残していて、覚えている方も多いのではないでしょうか。当時、「この現代日本で餓死することがあるのか」と、衝撃を受けました。

2009年にはリーマンショックの影響で「年越し派遣村」が東京都千代田区の日比谷公園にできたり、「ネットカフェ難民」が注目されたりしていました。

ボランティアなどを通じて自分は何ができるかを考える中で、大学卒業後は国家公務員という道を選びました。

はじめは、貧困問題にダイレクトに取り組める厚生労働省のみを官庁訪問(採用面接のための訪問)する予定だったのですが、環境省の採用担当者の話がとても印象深くて。「世界人口が70億人を超える中で、人はどう未来に向き合わなくてはいけないのか?」という話をされていたのですが、まずその視点にびっくりしました。当時の自分は国内の生きている人のことばかり見ていたので、未来の人々のことまでも考えるのか、と。

「これから生まれてくる人たちにただ現代の負債を押し付けるだけでいいのか」と考えるようになり、サステナブルな未来をつくっていく環境省を選びました。

──環境省ではどのようなお仕事をしていたのでしょうか?
2015年に環境省に入り、1年目は「法令事務官」として部局の総務課(筆頭課)に配属され、省庁のイロハを勉強しました。環境保健部企画課という部署に配属され、部の窓口として、国会対応、議員対応、陳情・要望対応などに関する部内の連絡調整を主に行っていました。

2年目以降は除染費用に係る東京電力との折衝や国家賠償訴訟対応、「クールビズ」を含む地球温暖化対策に関する国民への普及啓発なども担当しました。いずれも大変でしたが、国民の生活に直接影響のある仕事ばかりでやりがいを感じていました。

──そんな中で、PoliPoliへの転職を考えたきっかけは何だったのでしょうか?
不妊治療がきっかけで環境省を退職しました。その後、子どもを出産して過ごしていた中で、PoliPoliから転職サイト経由でメッセージを受け取りました。

当時は産後3ヶ月で仕事復帰に不安があったのですが、人事担当のメンバーも産後3ヶ月でPoliPoliに入社したことから意気投合し、リモートワークもできることもあってジョインを決めました。

──さまざま選択肢があった中で、PoliPoliを選んだ理由は何でしたか?
自分の国家公務員としてのキャリアが活かせるのでは、と思ったからです。

本当は、しばらく子どもと一緒に過ごすつもりだったので仕事復帰には葛藤がありました。でも「いざ働きたいと思ったときに同じチャンスは巡ってこないだろう」「だめだったらその時考えよう」という思いもあり、飛び込んでみました。

──省庁から民間、しかもスタートアップへの転職で、働く環境の違いはありましたか?
若いメンバーが多く、意思決定のスピードが早いですね!メンバーもやる気があって主体的な人が多いので、活気があって物事がどんどん進んでいきます。

組織の人数も全く違います。以前の職場ではフロアにずらっと机が並んでいて、100人は軽く超えていたと思います。組織トップの事務次官は雲の上の人。直接話すことはまずありませんでした。

一方で、PoliPoliはまだ35人規模の組織で、代表の伊藤も近いですし、全員のメンバーと顔と名前が一致するコミュニケーションがとれることは新鮮です。

──慣れるのに大変だったものはありますか?
slackとnotionは使うのが初めてだったので慣れるのには大変で、時間がかかりました(笑)。社内で「notion講座」を受けたりと、サポートしてもらいました。

PoliPoliでの働き方

──産後まもなく仕事復帰したとのことで、今はどのような働き方をしているのでしょうか?
両親が遠方に住んでいて頼れる人が少ない中で、家庭に重きを置いて仕事をしています。今、PoliPoliとしてはオフィス出社の頻度を週2、3〜としていますが、メンバーそれぞれの環境にも考慮し、私は基本的には週1の出社で、リモートワークが中心です。

──小さなお子さんを育てながら働くことについて、社内の受け止めはいかがですか?
自然に受け止めてもらっているな、という感じです。急な子どもの体調不良などで自分が働けなくなった場合に備えて代わりに動けるメンバーをバックアップ体制として整えていてくれたり、何かあったときは気軽に相談することができています。ほかにも子育てしながら働いているメンバーもいますし、話しやすい職場だと思います。

PoliPoliで実現したいこと

──宮さんがPoliPoliで実現したいことは何ですか?
やはり貧困問題への意識が軸にあって、辛い状況にいる人、その状況に注目すらされない人にも救いの手が伸びるような社会を作りたいです。

GovTechを使ったPoliPoliの政策共創のプラットフォームで、そうした声を拾い、支援のための政策の仕組みをつくれたらと思っています。

──渉外部署ではメンバーを募集中です。どんな方と働きたいですか?
年齢もこれまでのキャリアも異なるメンバーが集まっているので、自分と違うバックグラウンドの人とも付き合える協調性は大事かなと思います。

そしてスタートアップならではの、日々変わる環境を楽しんで順応できる方には向いている職場だと思います!

PoliPoliでは一緒に挑戦する仲間を募集中です!

気軽にお問い合わせください👇

こちらの記事もどうぞ👀


この記事が参加している募集

仕事について話そう

転職体験記