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仲間でいたい

同じ障害児支援の現場で働いていても、職種が違うとなかなかわかり合えないことがあります。

放課後デイサービスには送迎があるので、うちの職場には直接支援をする職員の他に、運転だけをするドライバーさんが所属しています。

ドライバーさんは運転が仕事で、安全に送迎を遂行しないといけません。
だから、送迎の時に乗せてる子どもたちが困る行動をとると、何とかしてほしいと言われます。

子どもたちは、時々車の中で泣いたり怒ったり文句を言ったり立ったり暴れたりすることがあります。
切り替えが上手くできなかったり気持ちが不安定になったりしてなかなか車に乗れなくて時間がかかることがあります。

早く帰らせろ!なんで道が混んでるんだ!道が違うだろ!遅い!
イライラして口が悪くなることもあります。

学校終わり、デイ終わりに疲れているのに車にじっと座っていないといけない、早く帰りたいのに夕方の混雑でなかなか家に着かない、他の子の声がうるさい、人との距離が近くて不快、暑い・寒い…
いろいろ理由はありますが、結局は子どもにとって長時間車に乗っているのはしんどいことが多いのです。

また、何かしらの要因があり、気持ちが不安定になることもあります。


添乗の職員は子どものことを知っているし、慣れています。
止めないといけないことは止めますが、車の中ではどうしようもないこともあることもわかっていて、聞き流したりそっと見守ったりする対応をすることが多いです。

ドライバーさんは直接の支援者ではないので、子どものことはわかりませんし、対応もわかりません。
ドライバーさんからすると、なぜもっとしっかり対応をしないのか、なぜ強く叱らないのかなどと言われることもあります。

その説明は難しく、なかなか理解してもらえないこともあり、平行線になることも多いです。

本当はわかってほしいです。

子どもたちはこんな姿ばかりじゃないこと。
何か理由があること。環境や時期などの影響もあり、この子たちのせいだけじゃないこと。
私たち支援職員がどんな気持ちで寄り添っているか、日々がんばっているか。
子どもも職員もがんばってきて、今があること。
今どんな支援をしていて、どう対応しているのか。

わかってもらうように説明したい。
だけど、上手く伝えきれなくて、「難しい子の乗る時は職員が運転するので大丈夫です」と逃げてしまうこともあります。


本当は、同じ職場で一緒に働いているのだから、敵ではないはず。
子どものことをわかってほしい。
協力し合える仲間でいたいなと思います。


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