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『統計の歴史』を読む 1

このnoteを書いたのは西田さん.

統計とは何か?

突然ですが、みなさんは「統計」をご存知ですか?

私たちの一番身近な「統計」といえば、「平均」でしょうか。その求め方はご存知ですか?

たとえば、あるクラスの生徒30人が数学のテストを受けたとしましょう。テスト結果が返ってきて、その平均点を求めたいときは、

(生徒30人の点数の合計)÷(生徒数30)

これを計算すれば良いですね。
ここで算出された平均値は、そのクラスの数学のテストが全体的にどのような出来だったのかを表しています。平均値以外にも、標準偏差(点数のばらつき具合)や最頻値(どの点数の生徒が多いのか)などがわかれば、このクラスの生徒の数学の能力についての全体的な傾向が、より詳細に把握できますね。

このように統計とは、個別のデータ(生徒一人ひとりの点数)を集計して、全体的な特徴(点数が高いのか低いのか、みんな同じような点数なのかばらつきがあるのか、など)をつかむことです。*1

それでは、人はいつから統計をやってきたのでしょうか。このように個別のデータを収集して全体的な傾向をつかむということを、人はいつからできるようになったのでしょうか。

この問いを考えるために、フランスの数学者、哲学者であるオリヴィエ・レイ著『統計の歴史』(2016=2020,  原書房)を読んでみました。今回は、その内容をざっくりご紹介します。

本書の画像は原書房のHP
(http://www.harashobo.co.jp/book/b505159.html 2022年10月14日閲覧)から転載

*1 統計の基本的知識については、総務省統計局のホームページでわかりやすく解説されています。
https://www.stat.go.jp/teacher/statistics.html

次回のnoteでは本題
世界の「数量化」は最近の発明だった

をお届けします。

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