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『1000匹目の羊』
AM1:00
瞳という扉をゆっくり閉じると
どこまでも続く暗闇の世界が広がる
誰も知らない僕だけの世界
AM1:15
1匹目の羊が暗闇に現れた
眠れない夜の暇つぶし
AM2:00
1000匹目の羊は
羊の群れの中で
青白く光っていた
クローン羊の登場
AM2:15
1匹目の羊が
谷に向かって歩き出した
最初に言った者勝ちだ
AM2:30
1匹目の羊が
谷から落ちたのを合図に
2匹目
3匹目と続く
999匹目の羊がその身を投げた時
残ったのは1000匹目のクローン羊だけ
暗闇の中で青白く光っていた
AM3:00
私もやっと眠りに落ちていた
▲▲▲あとがき▲▲▲
今の世相を見ていると、羊の群れを思い出す。