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note4街の詩

 仙台で暮らして、詩を書き続けていく中で、さまざまな出会いがありました。仙台文学館では『詩の文学館』というイベントをつくることができました。八木山動物公園では動物たちの詩を書き、園内でリーディングをしました。仙台市天文台では、星座や宇宙の詩をつくり、プラネタリウムでリーディングをしました。
 どれもレギュラーイベントとして、定期的に続けてきました。ということは、それぞれのスタッフの方たちと打ち合わせをしたり、リハをしたり、と関りができていきます。そして、それぞれの会場に来てくれたお客さんがいます。ぼくの詩を聴きにきてくれた人もいれば、たまたま動物園に来た人や、プラネタリウムに来た人もいます。理由やタイミングはバラバラで、詩を好きとか、知っているとかも、それぞれだと思います。
そこで、ぼくの詩にふれてもらえたことが、ぼくにはとても大きなことでした。詩は生きていて、同じ詩を読んでいても、いつもちがいます。そのことをさまざまな場面で学びました。
 
 
【詩】#15
 
こんや
 

こんや ここからみえる つきと
あした ここからみえない つき
 
まだ なまえはないけれど
ここにいる ほしと
まだ ことばはしらないけれど
もうたくさん おしゃべりしている ほし
 
たいようのちかくで かみをかわかしている
よるのふかいところで のどがかわいている
 
ぼくたち いま なんねんせいかな?
 
であうことは こわいことだけど
さようならだけが ぼくたちのものだから
めをとじる こんやと
なみだをおとす あした
 
はやいな すぐだな いつも なつかしい

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


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