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屋久島の旅 [4/5] (山で★深読み)

縄文杉まで往復22 km、山中を雨混じりの中4万歩歩き、屋久島を堪能しました。翌日3日目は、勝手に休養日にしてしまいました。

他のメンバは苔むした岩と水の流れが美しい「白谷雲水峡」に出かけました。この日はやはり山中を6 km歩く予定になっていました。
足の筋肉はかなり張っていましたが、行けないことはない状態でした。
それでも、屋久島の後、また別件で出かける予定があり、自重することに。
宿の隣がレンタカー屋だったので、6時間借りることにして、島の北側をゆったりドライブしました。

志戸子しとごという集落の海近くにある《ガジュマル公園》では、「屋久島三大絞め殺しの木」のひとつ、ガジュマルの森が見られます。
やはり、屋久杉を見るために森の中にはいる人が多いのでしょう、ガジュマル公園に人影はほとんどなく、《変態的》な木々をゆっくり眺めて回りました。

ガジュマルは他の木や岩を土台として種が発芽して幹・枝を伸ばし、その枝から《気根》を地面に向けて垂らします。その気根は土中に入って幹のように太くなったり、他の木に絡みついたり、気根同士で絡み合ったりして、《変態的》な様相を呈してきます。

巨大なガジュマルの木。いくつも垂れ下がった《気根》はすっかり《幹》へと成長しました。

「三大絞め殺しの木」の他2種、アコウヤマグルマも見られます。
杉のようにまっすぐ伸びる木を支えに絡みついている場合はいいのですが、アコウだけ、となると互いに絡み合い、どちらにいくのか迷いながら身をくねらせ、《変態色》がより濃くなる感じですね。

《変態的》に絡み合い、身をよじらせるアコウの木

複数の種が《合体》して1本の木の外観を呈している連中もいます。
前に書きましたが、栄養を吸い取る《寄生》ではなく、支えにする《着生》です。
《寄生》はもちろんだけれど、《着生》にしても、《合体》って両方とも幸福なことってあまりないのだろうな、一方が他方の負担になっているのだろうな、などと思いながら眺める。

タブ、アコウ、ガジュマルの3種が《合体》して大木の様相を呈している。
垂れ下がったガジュマルの《気根》どうしも、まるで《溶け合う》かのように合体しています。

北側の海岸をさらに西に向かい、ウミガメの産卵(時期は7月上旬~9月下旬)で知られる、永田いなか浜に行きました。
沖には12 km離れた口永良部島くちのえらぶじまが見られます。
この島の新岳が2015年に爆発的噴火を起こし、火砕流が海岸まで流れ、島民は全員、屋久島に避難しました。

ウミガメの産卵地・永田いなか浜。沖合に「口永良部島」が見えます。

さて、土産(自分への、ですが)はやはり芋焼酎だろうと酒屋に向かう。一番有名で島民にも人気があるのが三岳みたけ。でも、これは全国で買うことができます。
屋久島でしか買えない、という《水の森》《屋久の島》
どちらにするか迷いましたが、値段の高い方、「屋久島の芋を使っている」説のある《水の森》にしました。ただ、夕食時に吞み比べると、よく言えば上品、ややすっきりし過ぎていますね。芋の香りが強くお湯割りに向くという、《屋久の島》にすべきだったかもしれません。

屋久島でしか買えない焼酎2種。

芋焼酎は、高校2年の春休みに九州1周の旅をして以来のファンです。
鹿児島の人は夏でもお湯割りで呑むそうですが、私は夏はさすがにロックです。

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