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サメの心臓の刺身(=もうかの星)を初めて食べた (街で★深読み)

少し距離は離れていますが、新しいスーパーマーケットが開店したので、開店祝いの粗品をもらいに、いやいや、「スーパーやおいの困ったお客」シリーズの取材に出かけました。

さすがに開店セールというわけで「お買い得」な品ばかりでなく、普段は置かないという、珍しい食材を見つけました。

半世紀以上もこの世にはばかっているので、目玉が飛び出すようなものは別として、たいていの食材は目にしたり口に入れたりたりしているのですが、これは初めてでしたね。

刺身売り場に、おなじみのマグロ、サーモン、ホタテ、鯛などに混じり、毛鹿もうかサメ」ラベルの赤身パックがあり、
── めったに入荷しない珍味! サメの心臓
と手書きが添えてあります。

毛鹿サメ心臓の刺身

魚屋のおじさんに、
「これは、生姜醤油で食べるの?」
と尋ねると、
「そうだね。オレは生姜に少しニンニクを足すかな。あと、ゴマ油もいいよ!」
よし、トライしてみよう。

家に帰り、パックをあけてみると、実に鮮やかな大きな赤い肉と、小ぶりのピンク色の肉片の2種類がある。前者はレバ刺しに似ていますな。

大きめの赤肉と、小さなピンク色の肉片

タレは、➀生姜醤油と、➁ごま油+塩、の2種類を準備。
赤肉は、魚類とは思えないような「生肉的」味わい
食感は馬肉と牛レバーの中間ぐらいだけれど、クセ・臭みがなく、より上品な味イメージ。馬肉はニンニク醤油で食べますが、ニンニクはいらないかも。
好みにもよりますが、ごま油の方が合う感じですかね。
ピンクの方はより弾力があり、やや「筋」感も。

うーむ、うまい!
焼酎も日本酒も合いますね。

気になったのでネットで調べてみると、毛鹿もうかサメというのはほぼ気仙沼でしか水揚げされないサメで、中でも心臓は希少部位であり、新鮮なものは気仙沼の漁港付近でしか食べられなかったのだとか。

最近、冷凍技術の進歩により全国に発送されるようになったけれど、まだほとんど出回っていないそうです。

気仙沼では「モウカの星」と呼ばれていて、酢味噌で食べるのが一般的なんだとか。

翌日もこのスーパーに行きましたが、開店2日目には「モウカの星」はありませんでした。うーむ、開店日だけの《珍味》ですかい。
次にゲットできた時は酢味噌に挑戦したいものです。

念のためnote内を検索してみました。
毛鹿もうかサメの肉部分の料理記事はありましたが、心臓の刺身については《初出》のようなので、紹介させていただきます。

ちなみに、毛鹿もうかサメはネズミザメともいい、体長は3 mほどで、こんな顔つきなんだとか。この名前も顔つきも、ちょっとどうかな。

Wikipedia「ネズミザメ」

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