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今年の振り返り企画:ナイスコメント第2弾/お考えをうかがいました

ナイスコメントの発掘第2弾を行います、と第1弾(↓)の終わりに書きましたが、今度は「名言」というより、「真面目に考えていただいた」コメントを紹介します。
(第1弾で紹介したnoterさまの個人サイトは重複掲載していません)

モノカキが投げたボールを、読者が真っ向から受け止めて考え、投げ返してくれた時ほどうれしいことはありません。

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483個です。

これは、かつて化学の試験で出された奇妙な問題、

【問題】その昔、エジプトでクレオパトラがシーザーにグラス1杯のワインを献じた。そのグラスの中の水分子に全て印がついていたとしたら、今朝、君が台所で汲んだコップ1杯の水道の水には、その水分子が幾つ含まれていたか?

Pochiが学生時代に受講した化学の試験問題

をご紹介したところ、

技術者・木の葉雫さんからいただいた《解答》です。

計算してみました。483個です。ロマンを感じました。
<前提条件>
ワイン:125g 水分は80%
コップ1杯:200g
地球を循環する水:13.8億立方㎞=(13.8×10^23)g
<計算式>
(125×0.8)(g)/18(g/mol)×(6.0×10^23)(個/mol)×200(g)/(13.8×10^23)(g)=483個😆

木の葉雫さんコメント

完璧な正解です。すばらしい!
出題者が期待したのも、こんな風にいくつかの仮定を置いた「計算プロセス」と「定義力」であり、学生の《アタマの使い方》を見たかったようです。
(アホな私はできず、オチャラケ話を答案に書いた!)
地球全体の水の量も仮定すればいいのですが、この答案のすばらしいのは、「全体の量」ではなく「循環する量」としている所で、計算に関与しない南極の氷やシベリアの永久凍土に閉じ込められた水分は含めないことを暗示しているのが優秀な理系らしくて素晴らしい!

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次は、かつて米国留学することになった私に、後輩が餞別にコンドーム3年分を贈ってくれることになった記事に対するコメントです。

365×3は?1年は52週だから52×3?さらに倍?と真面目に計算してしまいましたが、斜め上を行って、航空便で段ボールで届いたりしたら普段周りからそんな風に思われているのか!なんてショックを受けますね😆

ぺれぴちさんコメント

365×3! さすがに毎日は……勘弁してください。一方、52×3は週1ということですね。なるほど……。

週末のみで週2回X52X3と考えていました^^;。

はーぼさんコメント

「ウィークデイはそんな余裕はないはず、週末のみ」と場面まで推理するとは、名探偵です。

1ダース入り×36箱と推測いたしました。

夏木凜さんコメント

これはさすがで、コンドームは1箱1ダースで売られており、次の単位が12ダース=1グロースです。この手の話は知り尽くしているお姉さまに脱帽、というか、脱ゴムですな。週3でそんな数字になります。

これは勝手な想像ですが、この手の話の《基準》になるのは、常に《回答者自身》です。
もちろん、「盛ってる」場合もあるでしょうが……。

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さて、米国のスーパーマーケットによくある《10 items or less》とか《5 items or less》などと書かれた《Express Lane》について論じ、
・かつて日本に多かった個人商店的な雰囲気へのノスタルジー、逆に《ゆっくりレーン》もあっていいじゃない。
(これは「スーパー・やおい」の創作話に繋がった)
・どうして日本には《Express Lane》がないのか? 《公平性》を重んじる、いや、重んじすぎるからではないか。
を論じたところ、様々なご意見をいただきました。

個人商店ニーズに関して:

個人店のいいところは、仲良くなると店頭に出ているモノよりさらに品質の良いものをだしてもらえたり近辺の噂話が耳に入ることですね。

小梅さんコメント

学生の頃は住宅地の中に魚屋さんがあったりして、買いに行くと10秒ぐらいで調理方法や美味しい食べ方を教えてくれたりしたものです。
「お兄さん、これは煮つけが美味しいよ、調味料が無ければ醤油だけでも十分行けるよ」なんて懐かしい時代です。

ぺれぴちさんコメント

皆さん、心の中で個人商店にノスタルジーを感じながらも、「効率」「コスパ」を追及している、というのが実態なのでしょう。
私の近所のスーパーでは、鮮魚ゾーンだけは、かつての個人商店チックな雰囲気を再現しています。調理法の相談に応じたり、面倒な下ごしらえにも応じてくれたり。
ある種の「部分的回帰現象」かもしれませんね。

一方、日本に《Express Lane》がないことについて:

しっかり頭の中で想像してみました。
すると確かに、《Express Lane》はお客側と従業員からと双方から不満がでそうですね。
そうなるともっと面倒な事にもなるでしょう。
日本人は従順なだけに、「公平」という名のもとにあるルールなら黙って従う民族のようです。
そういう私も今までずっとそうしてきましたから😆

千世さんコメント

平等性思考も対策も良し悪しですね。
悪い例はコロナの全子育て世帯に与えられた一律の給付金。
良いところは、やはり国民性として「順番を守る。指示に従う。」が刷り込まれているので、緊急時の対応がし易いところですかね。

アリエルさんコメント

かってはどの国もなんらかの階級社会だったわけですが、日本の場合、公平性を求めるは、我慢した結果、誰もが同じものを得られるという結果があるからでしょうか。

はーぼさんコメント

では、「公平を重んじる」、という国民性はどこから来たのでしょうか? これはやはり、日本人の多くが農耕民族であり、かつ、同じ農耕でも「水田」という水を共有しなければならなかった環境が重要なのではないか、と思うのです。
水の分配が不公平になることによって起こるトラブルが、しばしばきわめて深刻な事態に発展することを誰もが知っていたはずです。

>女性は男性よりも公平性志向が強い
これはすごく感じます。
女性同士はとにかく足の引っ張り合いというか、出る杭は打たれるのをヒシヒシと感じながら生きてきました😅

夏木凛さんコメント

社会的な地位が割と明確で固定的な男性と比較して、女性の地位はつきあう相手や配偶者次第で簡単に入れ替わるという不安定さ・流動性があるので、自分の地位の保持のためにいつも足の引っ張り合いをすることになる、というようなことをショーペンハウアーが書いていました。伝統的に自分自身の肩書を持たなかった女性は、与えられるものの量で自分の価値を量るしかなかったのかもしれません。それが「ほかの女よりも損をするのは嫌だ」となり、公平性志向につながったのかも?

吉隠ゆきさんコメント

なるほどなるほど。
noteで感じたことですが(本来なら統計的解析が必要ですが)、女性読者の女性著者に対するコメントの多くが《共感》主体のように思います。
トーンとして記事に対して《反対意見》をお持ちの方でさえ、《共感》にまぶして書いておられる。
《反対》トーンが、マウント行為と誤解され、《公平が生み出す平和》を壊すのを避ける《予防措置》なのかもしれませんね。

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勉強になります!
ありがとうございます!

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