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202号室で過ごす日々

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団地の202号室ですごす、男女。その部屋で解放される、牡と牝、子供と母について。(未完成)
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202号室で過ごす日々(4)

202号室で過ごす日々(4)

「俺を踏み台にしやがって・・・あの女。でもまぁいいか・・・」
彼はラブホテルのベッドに横になりながら、彼女の事を思い出してそう言った。自分の股間に顔を突っ込んでる女がいる。
「ちゃんと舐めろよ」と、彼は自分の股で頭を上下させている女に命令した。その熟女は彼の陰茎の根本までしっかり咥えこんで、たくさんの唾液で音を立てながら、しゃぶり上げていた。「・・・はい」と、遅れて返事をする。まさか、この女が自分

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202号室で過ごす日々(3)

202号室で過ごす日々(3)

彼女はウトウトしながらも、目を開けてまたビールを一口飲んだ。二人は半裸でお互いの体に寄り掛かって、前の壁を見つめて息を整え、ビールを飲み余韻に浸っていた。このシンプルな団地の部屋の中で、二人は恋人同士や、夫婦、普通のセックスフレンドとは少し違う関係を結んでいるように感じた。今まで、恋人も、夫や妻、セックスフレンド、行きずりで一度きりの相手、どれもお互いに関係を持ったことがあった。しかし、二人はお互

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202号室で過ごす日々(2)

202号室で過ごす日々(2)

母性がどんどんと、熱を帯びて女性の性を解放し始めているのを感じた。ゆっくりと、小陰唇を撫で続け、愛液の粘度を確かめた。陰部の毛は剃らないでほしい、と頼んでいる。彼女は了解して、陰毛は自由に生えたままだ。「私は楽だからあなたがこれでいいなら、そうするわね。」と言っていた。そして、「水着を着ることも無いしね」と付け加えた。ただ、着させることはあるかも知れないな、と思った。自由に生えている陰毛は、ブラジ

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202号室で過ごす日々(1)

202号室で過ごす日々(1)

都内で気温が10度以下だと、やはり寒い。コンクリート造りの古い団地はリフォームされていても、彼方此方、古さを感じる。階段の狭さ、天井の低さ、リフォームされていても、形が古いのだ。昭和の建物である6戸分の集合ポストをちらっとみて、表札の名前を確認する。行こうとしている部屋には、名前がない。「202」と書いてあるのみ。何かを貼ったか、貼ってから、またはがしたか、何度も人が出入りしたことを匂わせる使い込

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