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昨春、ドクンとしたのは恋ではなく。


間接照明のボタンに手をのばす。気付くと、布団に顔をうずめている。

「今日も一日、オツカレさーん。」

自分を労ったのも、ツカの間。このまま、からだが、お布団に吸い込まれていきそう。

寝にはいりそうで、はいらない、気持ちがいいときだった。

ドクン。

眠りに就こうとしたとき、胸に、おおきな違和感を覚えた。

「なんだろ。気のせいかな。」

ドクンドクン

ドクンが、次第に速くなっていった。

ドクン、ドク、ドク、ドクドクドクドク。

「え、ねれない。」

胸の鼓動が、ドクン ドクンと、奏でる間もなく

ドクドク” と、打ち続けている。

それから、ドクドクは決まって、夜にやってきた。

今夜はなにもない夜だ。
そう思っていても、


ドクッ!!!

眠りが醒めるような、胸のおおきな鼓動。

「今度は、一発だけか。」

どっく〜ん、どっく〜ん。

こんどは、おそ〜い、おそ〜い脈。

一発だったり、速いドクドク、おそ〜いドクンを繰り返した。

一番、多かったのは、速いドクン。
「なにこれ、」

いつも、強気のわたしは、ソフトクリームが地面に落ちる速さで、不安になる。


眠れない夜が、つづいた。

わたしは、病院に行くことを決める。循環器科内科だ。

暮らしに影響が出てるんだから、【原因不明】とか勘弁してくれと思うじぶん。

なにかしら、改善余地があるように、ドクンに名前がありますように。

車の初心者マークみたいに、レッテルを貼ってくれ。それだけで、安定剤になる。

わたしって、よわい。

診察室で症状を、伝えると
すぐに24時間ホルター心電図をすることが決まった。

最近では、自宅にいながら心電図が記録できる。1日、胸に貼り付けておいて、翌日に病院ではずしてもらう。

その他、心エコー、レントゲン、様々な検査をした。医師からの診断は、

冠攣縮性狭心症。

「あ…、え。狭心症?

原因不明で終わるのかと思ったので、寝耳に水で、初めて出てくる、難しいワードに一瞬フリーズした。

冠攣縮性狭心症 (安静時狭心症)

冠攣縮性狭心症(Vasospastic Angina: VSA)とは、心臓の血管、冠動脈が、攣縮(れんしゅく)と言って痙攣を起こし、冠動脈が過剰に収縮を起こすことによって起こる狭心症です。
 

この狭心症は、安静時に発作が起きることが多いので、安静時狭心症ともいうそう。


はじめてのことに、よく分からず
はじめは、薬を飲んだり、飲まなかったり。

1年たった、いま、ようやく
この「ドクン」(狭心症)と仲良くする秘訣を手に入れはじめました。

1回、就寝中に

ドクドクドクドクドクドクドク!!!

と、いきなり大きく速く脈をうち、息もしづらかったときは、

「あ、もうしぬん!?」大げさですが、ふと死を覚悟する発作もありました(笑)

30を過ぎて、感じた胸の鼓動は、ときめきではなかった。

でも、「ドクン」は、最悪だけれども、飛ばしすぎるわたしを戒めてくれる。

そんな、存在となっていた。

30からの「ドクン」は、深くてほろニガイ。
エスプレッソ、 4杯分。

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むぎあじ。

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