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日々のモヤモヤが減る。 書く瞑想 心のお片付け

毎日やることが山積みで、頭も心もいつもごちゃごちゃ。
もっとシンプルに生きたいと思いませんか。

不安と焦りで余裕がない。
マイナスの考えがぐるぐる。何もしていないのに疲れた。

毎日のリズムが掴めずに悪循環の生活を続けていると徐々に充足感を失っていきます。
大切なこと、不要なことを明確・シンプルにしていけば、生活は整っていきます。

本書では、”書く”ことで頭と心を整え、自分らしい人生(ライフスタイル)を送るための方法を解説している著書”書く瞑想”を読んでみましたので、ご紹介します。


真の気づきからしか人は変われない。

人生の変化は気づきから始まります。
人は心から気づきに納得した時、本当に変わっていくきっかけを掴むことができます。
どうすれば、この納得を得られるのでしょうか?

それは、書くことで自己対話を続けること。


著者自身、自分のやりたいことがわからず、方向感覚を掴めない葛藤を味わってきたそうです。

自分は何者か?
何がやりたいのか?
何から始めればいいのか?

そこでいつも助けになったのが、書くこと。

書くことで自己の探求が進み、目標を達成し、次なる次元の目標へと進化できると説いています。


なぜ書くことで自分らしい人生を送れるのか?

ただ紙に書き出すというシンプルな行為が、なぜ大きな効果を発揮するのか?
結論からお伝えしますと、”書き出すことで自身の気持ちと状況を俯瞰でき、感情を最適化。
心の奥深くにある欲求や願望・価値観を探求し、気づき、行動していける”からです。

心の奥で望んでいることと現実との乖離に大きなズレが生じるとき、人は人生に迷うものです。
そのズレを修正していく具体的な方法を下記にて解説していきます。


箇条書きスタイルで1日の出来事を洗いざらい書き出していく

難しいことは考えず、下記4つの項目に分けて、1日の出来事を箇条書きしていきます。

・1日の中で、あなたの感情、気分、エネルギーを下げたものはなんでしょうか。(マイナス感情)
負の感情をスルーして放置すると、どんどん累積していき、自分の気分を落ち込ませてしまいます。
書き出すだけで自浄効果が出て、ストレスが緩和していきます。

・1日の中で、あなたの感情、気分、エネルギーを上げたものはなんでしょうか。(プラス感情)
逆にスルーしがちな小さな達成感や感謝、学びを再認識できて、心の充足を得られるようになります。

・今、何が一番嫌なのか、辛いのか?(マイナス感情深掘り)
・今、一番いいと感じていることは何か?(プラス感情深掘り)

前述で出てきた認識している感情を思いつくままに書き出していきます。


例:
マイナス感情→YouTubeを見すぎて、夜寝る時間が遅くなった。自分の理想像に近いライフスタイルを送っている映像を見て、モヤモヤしている。

プラス感情→子供たちと朝ごはんをゆっくり食べて、話すことができた。

マイナス感情深掘り→現在の状況に漠然と不安を感じている。なぜだろう。やらないといけないことが終わっていないということもあるけれど、一番は産休を取ったことで、社会との繋がりが希薄になったことかもしれない。職場復帰がこわいのかな。自分のビジョンに合わせて転職の道を模索するのもいいかも。

プラス感情深掘り→家族との繋がりを深く感じている。想いを共有していくことが大事なのかも。子供にもこの気持ち味わってほしい。朝ごはんはこの気持ちを伝えられる時間にしていきたいと思う。


必要なことを増やし、不要なことを減らす

ホテルの部屋がスッキリしているのは、モノの点数が少ないからです。
逆に部屋が荒れるのは整理整頓ができてないからというより、モノが多すぎることに原因があります。

新しいものが欲しいという欲は無限ですが、スペースは有限なため、部屋にモノがあふれていきます。
このパターンは生活や仕事においても同じことが当てはまります。

読書の時間が欲しい。
走りたい。
ストレッチもしよう。
瞑想もした方がいいらしい。
英語の勉強もしたい。
夫婦で会話の時間を増やそう。
自炊した方が健康にいい。

という具合にあれこれ手をつけてしまいますが、スケジュールは24時間しかありません。
増やした分のしわ寄せは必ずやってくるので、大切なことを明確にして、優先順位をつけましょう。


5つのプロセスで書くことを習慣にする

上記で紹介させていただいた箇条書きで感情を書き出し、真の気づきを得るための行動は、一度だけでは解決しません。3ヶ月、6ヶ月、1年と続けることで、振り返った時に成長している自分、ご自身の本当の価値観に気づけるようになります。

下記5つのプロセスに沿って、1日15分、書くことを習慣化していきましょう。


俯瞰:全部書き出して気持ちと状況を俯瞰する
自分の心的混乱がどこから生まれているのか、何を習慣にすると、心的秩序がつくれるのかがわかります。

最適化:小さなチューニングを繰り返して、状態を上げていく
コントロールできるもの、今すぐ自分にできることにフォーカスし、簡単に変えられることから、マイナス感情をなくし、プラス感情を増やしていきます。

自己洞察:自己認識を進めて一段深いテーマに目を向ける
心の奥深くにある欲求や願望・価値観といった感情を探究していきましょう。

真の望み:やりたいことのビジョンを結晶化する
今後の展開(ビジョン)を言葉として結晶化させ、方向性を明確にします。

日々進化:日々の行動と気づきから進化し続ける
理想ややりたいことは、いきなりわかるわけではありません。
試行錯誤の末に徐々に明確になってくるものです。人は成長すれば理想ややりたいことは変わります。
日々の行動と気づきから理想のビジョンを進化させていきましょう。


まとめ

年始に”今年こそは!”という習慣化の抱負を立て、結局年末に”何もできなかった”と1年を後悔するパターンはよく聞く話です。

ご自身の感情を定期的に書き出し、時期を決めて定期的に振り返る時間(自分の心と向き合う時間)を持つと、自分の成長を感じられ、自分らしい生き方に近付けるでしょう。


豊かな人生に裏技的な近道はありません。
取り組むべきことを繰り返し(トライアンドエラー)、地道に気づきを重ねて良い状態に向かっていくことが人生における近道となります。

感情をただ紙に書き出すという小さく始める行動を習慣化することだけで豊かな人生となっていきます。
心のままに書いたことに人生のキーワードは眠っているのですから。

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