ぷらんとスピーカーvol.2【植物語り】／Guest.2 【ハクサイさん】
こんにちは、ぷらんといめじです。
この記事は、ある植物をゲストとして語り手に迎えて、その植物自身に、自己紹介でも、自慢話でも、小話や噂でもなんでも好きな話をしてもらう【ぷらんとスピーカー】という企画です。
今回の話し手であるスピーカーゲストは、白くて大きな葉物野菜、「ハクサイ」さんです。
では、ハクサイさん、どうぞ～！
Guest.2 ハクサイさん
どもっ！
はいっ、白菜です。
いやぁ、今回はね、僕のことを話していいってことだから、好きに話させてもらうね！
とは言いつつも簡単に自己紹介しとこうか。
僕は、ハクサイ。
普段は葉っぱをヒトに食べてもらう葉物野菜をやってるよ。
葉物野菜の中でも、僕らは基本的にギュっと丸くなる結球野菜っていうグループに所属してるんだ。
野菜をやってる仲間で結球野菜のグループにいるのは、キャベツ君とかレタスちゃんとか。
そうだ！ここでクイズを出してみよっかな。
同じ結球野菜のグループにいる「キャベツ」君、「レタス」ちゃん。
このどちらかが僕「ハクサイ」と、近い親戚なんだけどどっちだと思う？
答えは最後に伝えるとして、僕らは同じアブラナ科っていう一家の同士なんだ！
僕らの仲間は「油菜」って漢字を当てることができる通り、ヒトからすると濃厚な味で、コクがあるらしいね。
それもあってか結球野菜グループに限らず、ほかの野菜グループにも僕らの同士がたくさん所属してるんだ。
すごいでしょ！
その中でも僕ハクサイは、あっさりしてるって言われる。
ヒトからするとちょうど食べやすいんじゃないかな？
僕の体は基本的にほとんどが水でできてるからね。
その中に、ほど良ーく栄養、ほど良ーく旨味、だからほど良ーい味わいなんだと思う！
もし、僕に程よくない部分があるとすれば…、
サイズかな？
僕は比較的体が大きいからね！
ヒトの種類によっては大きすぎて食べきれない、というのを聞いたことがあるよ。
でもヒトたちは賢いね。
大きすぎる僕を分割したり、大きくならない僕の仲間を生み出したりしたらしいね、いやぁすごい。
僕は大きいから、食べきるのは大変かな？
僕らを食べるほかの動物たちは、ほとんどみんな丸かじりなんだよね。
ヒトは僕ら野菜をしてる植物を、料理っていう魔法をかけて食べてくれているらしいね。
その魔法のヒントになるかもしれないから、僕の体をもう少し話そうかな。
それは、僕の骨（繊維の意）の方向のことなんだ。
僕の葉っぱは、骨が根っこの方、つまりは付け根から、葉の縁に走ってるんだ。いうなれば太陽のある方に向かってだね！縦方向ってやつかな！
それと、緑や黄色と色づいている葉の縁の部分、そこは基本的薄い。
ヒトのみんながよく芯とか茎って呼んでる白い部分、そこは基本厚みがある。
こんな感じで、葉の中でも骨格が違うから、魔法のかけ方によって味や旨味の具合はもちろん、食感に面白みが出るんじゃないかな？
例えば、よく人のみんなは僕を、お鍋とかスープっていう料理にするために魔法をかけるらしいね。
その時に、葉っぱの薄い色付きの部分と、白い厚みのある部分を切り分けて使ってみるとか！
柔らかーいトロトロっととろけるようなお鍋の具が好きなヒトなら、骨を切るように、横に切ると柔らかい好みの食感になると思うよ。
反対に、骨の方向に沿って、縦に切ってもらうと、食感が残って食べごたえを感じるんじゃないかな。
こんな感じで、料理の魔法をかけるときの参考になってたら、僕を丸々ひとつ食べたくなっちゃうんじゃないかい？
もう一度言うと、
・柔らかく僕を食べたいときは、横に切って骨を切る。
・食べ応え、食感を楽しみたい人は、骨に沿って縦に切る。
だよ。
参考に面白い魔法をかけてくれるといいな。
そうだ、僕らを育てているヒトっている？
僕を育てて、今もまだ土の上で緑色に元気にしているよってヒトは？
それは僕が普段してる野菜の状態で食べようと思ってる？
それとも、もうたくさん食べてくれて困っちゃってるかな？
そんなヒトたちに伝えたいことがあるな！
それと僕らって結球野菜のグループで有名だから、ちょっと失敗しちゃって結球できないと残念なことになっちゃうことがほとんどなんだけど、そんな結球に失敗しちゃったけど元気に広がってるよってヒトにも伝えたい！
もし、僕らをそこから急いで取り払わなくてもいいのなら、春までそこにいさせてあげてほしい！！
なぜって？
普段よく見てもらう結球野菜グループの僕らとは違う輝き方を感じてもらえるからなんだ！
どんな姿かって？
僕らの花を開くまでの姿、特に直前の蕾の時。
みんなは菜の花は食べたことがある？
好きなヒトは好きだけど、少し苦み？えぐみ？みたいに感じるのが苦手っていううヒトもいるみたいだよね…。
僕も同じアブラナ一家の同士だから、春に向かって菜の花としての顔を出すんだ。
そう、僕ハクサイも春になると結球野菜グループを休んで、ハクサイの菜の花として秘かに活動することがあるんだ！
そこで、食べてくれたヒトたちが、
・あっさりしてるのに、うまみと甘みもあっておいしい
・青臭みとかエグみが少なくて食べやすい
・菜の花苦手だったけど、このくらい易しいと食べれる
・エグみが少なくてあっさりしてるから生でもイケる
・ハクサイの風味も残してて、菜の花の中で一番おいしいな
・菜の花初心者にちょうどいい
なんてたくさん褒めてくれることが多いんだ！
ハクサイとして僕はとてもうれしいよ。
結球野菜チームは入れなかったときの僕らでも、菜の花活動はできるからね！
だから、僕を育ててくれるヒトへ伝えたいお知らせなんだ！！
ただ、基本的に僕らは寒い時期から暑い時期になると、花を咲かせたくなってくるんだ。
春の季節ものだと思って、興味があれば逃さないようにしないといけないよ！
ハクサイの菜の花として活動してる僕らにも出会ってみてね！
まぁこんな感じで、基本的に僕ハクサイは野菜活動を中心にしてます。
今回は僕の野菜活動について、ヒトのみんながよく見る姿とあまり見ない姿のお話をしてみました！
また今度お話しできる機会があれば、僕の歴史とか僕の得意苦手とかお話ししようかな。
最後に、クイズの答え、正解は「キャベツくん」でした！
では、また会いましょ～。
ということで、
第２回目【ぷらんとスピーカー】ゲスト、ハクサイさんの語りでした。
いかがだったでしょうか？
今回はハクサイさんが植物の中の人とのかかわりの深い野菜として、その活動の一面をお話ししてくれました。
またハクサイさんのいろいろなお話を聞いてみたいですね。
是非次回のゲストもお楽しみにしていただけると嬉しいです。
今回も読んでいただきありがとうございました。
では、また次回お会いしましょう。
今回フォーカスを当てたハクサイのイラスト
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