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1日1冊オススメ本レビュー

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ブックコーディネーターが毎日1冊、サクッと読めるオススメ本ブックレビューを公開していきます。
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2019年8月の記事一覧

変身

"ある朝、グレゴール・ザムザが不安な夢からふと覚めてみると、ベッドのなかで自分の姿が一匹…

読書で賢く生きる。

"これ以上、本に振り回されたり、その周辺で小賢しく振る舞おうとする人々に振り回されるのは…

女の一生

"それから、おそらく自分の頭のなかの考えに答えたのであろう、こう付け加えた。『世の中って…

ボールのようなことば。

"それでも、ぼくはこのボールを投げたいのだ。投げたボールが、みんなのところを転がって、そ…

リアルのゆくえ おたく/オタクはどう生きるか

"90年代から2000年代にかけて、おたく/オタクと呼ばれる現象をひとつの軸として、この国の文…

世界を変える美しい本

"インドには24の公用語があります。どうやって意思疎通を図ればいいでしょう。視覚的な本なら…

猫だって夢を見る

"わたしが今かうしてかいている類の、随筆といふか戯文といふか、これはずいぶん書きました。わたしの重要な営業品目になっている"1989年発刊の本書は、セーラー服の由来から汁かけ飯文化論、忠臣蔵と気品とユーモア溢れる独特の文体で幅広く話題が展開、エッセイの楽しさを教えてくれる。 毎日のように読書"感想文"をWEBにアップし続けていると何となくでも"この人の文書は素晴らしいな"と一方的な尊敬の年を抱くことが多々あるわけですが。その1人が【書評をしているなら必読】とも言える『ロン

太陽肛門

"世界が純粋にパロディであるのは明白なことだ。つまり人が目にする事物はどれも他の事物のパ…

いちげんさん

"この街にたった一人でも自分を見ない人ー僕と普通に接してくれる人ーがいることは、言葉では…

もしも願いがかなうなら

"わたしになにができるか考えましょう"は、問題が起きたときの母の口ぐせだった。そしてこの台…

太陽の塔

"彼女は黙る。彼女は怒る。彼女は泣く。そして彼女は眠る。猫みたいに丸まって、傍らに座る私…

熱帯

"『あなたは何もご存知ない』彼女は指を立てて静かに言った。『この本は最後まで読んだ人間は…

読書案内―世界文学

"次の言葉を引用して、この『はしがき』をおえるとしよう。『読書をしないような連中は、考え…

知的複眼思考法

"『自分で考えろ』というのはやさしい。『自分で考える力を身につけよう』というだけなら、誰にでもいえる。そういって考える力がつくと思っている人々は、どれだけ考える力を持っているのか。"1996年発刊の本書はリテラシー力を日々問われるSNS時代に生きる私達にロジカルシンキングを教えてくれる良書。 個人的には、まさに周囲の人に『自分の力で考えろ』と安易かつ漠然と言ってしまっている事への反省と【どうやって身につけるか】を代わりに相手に具体的に伝えてくれる良書を捜す中で本書を手にとり