#70 「海苔」のガチ解説
先日から24時間ジムに入会しました。
24時間いつでもトレーニングができるって・・・
最高ですね!笑
自分の好きなタイミングで行けて、トレーニングができて、何時間いてもいいなんて。(と言いつつ、大体1時間〜1時間半で終わりますが。)
これでトレーニング場所に困らなくて済みそうです。笑
◯「海苔」について
今回は、「海苔」についての解説をしていきたいと思います。
「海苔」といえば、『味付けのり』か『韓国海苔』が好きですね。
「海苔」とは、”ぬらぬらしたもの”という意味から生まれた言葉で、
藻などのように柔らかい海藻類一般を指したものを言います。
つまり、現在売られている「海苔」のような四角い形の乾いたものではなく、
その状態になる前の状態が名前の由来になったようです。
「海苔」は、貝や魚と同じように縄文時代から食べられていたと言われています。
縄文時代の遺跡から、『アラメ』や『ワカメ』、『ホンダワラ』などの海藻の
形跡が発見されています。
ただし、縄文時代にはまだ”文字”が存在していたわけではないため、
本当に食用として海藻類が食べられていたのか、それもと別の目的があって海藻が使われていたのかは解明されていません。
もし、縄文時代から海藻類が食べられていたとしたら、かなり昔から食用として食べられていたことになります。
そう考えると、縄文時代の人と同じようなものを今も食べているということになります。なんだかすごいように感じますね。
「海苔」が誕生したという証が得られたのは、
地方の風物を記した『常陸風土記』で文字で残されています。
日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が、
”浜辺一面に干されている「海苔」を見て感動した”
と書かれています。
ちなみに『常陸風土記』には、なんとおにぎりも登場します。
この頃から「海苔」と”おにぎり”は縁があったのです。
驚きですね。笑
その後、日本で最初の成文憲法である『大宝律令(701年)』では、大和朝廷への『調』の一つに”紫菜”というものがあります。
これが「海苔」のことです。
約30種類もの海産物が挙げられているのですが、その中でも「海苔」は高級品とされています。
”紫菜(海苔)”は、『凝海藻(ところてんなど)』やその他の海藻類の2倍以上の価値があったとされています。
「海苔」は、昔から貴重な品として扱われていたようです。
ちなみに、『海苔の日』があるのを知ってますか?
2月6日が『海苔の日』とされています。
由来は、先ほど言った『大宝律令』が施行されたのが1月1日。
これを新暦に換算すると、2月6日になります。
そこから2月6日が『海苔の日』と定められました。
現在は2月6日の『海苔の日』に加えて、2月3日前後の”恵方巻”のイベントがあるため、1年の中で一番「海苔」が注目されるようになりました。
当時の「海苔」というのは、流木や岩に天然に生えていたものを採り、乾燥させてそのまま食べるのが主流でした。
それが江戸時代になると、魚の養殖をする生簀の支柱に「海苔」が生えているのを見つけた井戸の猟師さんが
『これは海苔の養殖もできるのでは・・・』と考えたところから「海苔」の養殖が始まりました。
最初は、海中に支柱を立てて「海苔」を養殖し始めました。
これによって、「海苔」の養殖ができることがわかり、江戸時代中期になると浅草の再生紙の生産方法を「海苔」の養殖方法に転換できないかと考えられ、そこから現在の養殖方法、四角い板状の「海苔」が完成しました。
これによって、養殖の生産量が増加し、流通も盛んになりました。
○「海苔」の栄養価と効能
「海苔」、薄っぺらくて、色も黒く、あまり栄養価がなさそうな見た目をしていますよね。
そんなイメージを持つ方もいるのではないでしょうか?
でも、実はそんなことないんです。むしろすごいです。
「海苔」には、非常に多くの栄養価が含まれていて、『海の野菜』と呼ばれることもあるくらい様々な栄養価があります。
全て書き出すと膨大な量になってしまうので、特に注目すべきものをピックアップして解説していきます。
特に女性の方は必見の内容です。
・たんぱく質
「海苔」は、”海の大豆”と呼ばれることもあるくらい、良質な『たんぱく質』が含まれています。
「海苔」の約40%は『たんぱく質』でできています。
これは大豆よりも多い含有量であるだけでなく、必須アミノ酸も全て含んだ
良質な『たんぱく質』なんです。
大豆の場合、アミノ酸スコアは100と定められていますが、必須アミノ酸の一つ”メチオニン”の含有量が少ないという特徴があります。
一方、「海苔」は全ての必須アミノ酸含有量が高いので、筋肉の合成や骨の形成など、効率的にアミノ酸を使うことが可能になります。
・食物繊維
”焼き海苔”100gに含まれる『食物繊維』は、なんと36gです!
重量の約1/3が『食物繊維』という驚異的な数値です。
特にダイエット中などの場合、『食物繊維』の摂取量が低下して、便秘になりやすいなどの影響が出やすいので、おすすめの食材です。
また、「海苔」の成分で最近注目されているのが『ポルフィラン』という「海苔」の細胞を保護する水溶性の『食物繊維』です。
「海苔」の糖質のおよそ80%がこの『ポルフィラン』であり、この成分は”わかめ”や”昆布”にはない「海苔」特有の成分になります。
「海苔」は海面で育ちますが、他の海藻類と比べて日光にさらされることが多いため、乾燥や紫外線から身を守るために、この『ポルフィラン』が備わっているのではないかと考えられています。
この『ポルフィラン』には、保水力に優れているため、保湿成分として化粧水などにも使われることもあります。
・ビタミンC
健康や美容などに必要な栄養素と言えば、この『ビタミンC』ですよね。
『ビタミンC』と言えば、レモンやイチゴなどが有名ですが、「海苔」にも『ビタミンC』は含まれています。
そして、その含有量がすごいです。
100g中に含まれる『ビタミンC』の量を見てみると、
レモンは100mg、イチゴは62mgほどです。
これが「海苔」の場合、なんと”210mg”も含まれています。
果物であればこれくらいの『ビタミンC』の含有量であってもおかしくはありませんが、「海苔」にここまでの『ビタミンC』が含まれていることには驚きです。
・葉酸
『葉酸』は、赤血球の合成に大きく関与している栄養素で、
不足すると赤血球が生成できなくなり、貧血などの症状に陥る可能性があります。
また、核酸の合成を助ける働きもあるため、不足してしまうと細胞分裂やDNAの形成に影響が出る可能性もあります。
そのため、胎児や幼児には特に必要な栄養素とされていて、妊娠期には普段の倍の『葉酸』をとることが推奨されています。
『葉酸』が多い食材としては、ほうれん草やモロヘイヤ、レバーなどがありますが、
100g中の含有量を見てみると、
『焼き海苔』が一番多く、1,900μgも含まれています。
ほうれん草やモロヘイヤなどは、どうしても調理の手間がかかってしまいますが、
「海苔」であれば、そのまま食べることもできるので、手軽に『葉酸』を摂取できる食材だと言えます。
特に妊娠中の女性には、おすすめの食材です。
○まとめ
「海苔」について、少し理解を深めることができましたか?
今回は、「海苔」にたくさん含まれている栄養素の中から、4つをピックアップして解説してみました。
見た目は黒っぽく、ぺらぺらの「海苔」ですが、実は様々な栄養素が凝縮された素晴らしい栄養素だということが理解いただけたのではないでしょうか?
まだ他にも「海苔」には栄養素がたくさん含まれていますので、ぜひ「海苔」を普段から食べてみてください。
ただ、「海苔」の難点は、量をたくさん食べることが難しいということ。
100gの「海苔」を摂取するのに、何枚の「海苔」が必要か想像できますか?笑
一度に大量の「海苔」を食べることはなかなか難しいと思いますが、
例えば、毎食「海苔」を食べるなどすれば、例え100gは食べられなかったとしても、ある程度の量は摂取が可能になると思います。
また、「海苔」は、1日2枚食べると健康に良いと言われますので、1日2枚を目安に食べてみてください!
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次回の記事もお楽しみに❗️
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