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腸詰世界の双王

シャウエッセンとアルトバイエルン。それは王の名前。腸詰世界(ワールドオブウインナー)に君臨する、二人の絶対王者だ。

彼らは限界まで己を鍛え上げた。数多の熱地獄を生き抜いた肉体は、湯気をたてパンパンに膨れ上がっている。界王拳で言えば10億倍くらい。

お互いを睨みあいながらも、いまだに戦ったことがない二人の王。・・・それは何故か。

知っているからだ。決着がつかないことを。

名は、そのまま奥義へと繋がっている。

シャウ・エッセン。それは究極の居合い。音を置き去りにした剣が再び鞘に収まる頃、ようやく相手は自らの肉汁が弾けていることに気づく。その旨味はすべて宝剣「アラビキ」に吸い込まれ、かの王は更に力を増すばかり。

アルト・バイエルン。それは終わりを告げる魔法剣。赤く光る刀身が揺らめいたとき、相手は夢を見る。自身がおいしく食べられる幸せな世界。ある者はポトフに、ある者はホットドッグに。彼らが幸せに溺れるほど、王の魔力は色を濃くしていく。

ふたつの剣がぶつかり合ったとき、鍔迫り合いの火花だけで世界は崩壊しかねない。故に、彼等は未だに戦うことを避け続けている。

勝つなら、完璧に。頂に立ちながらも力を高めることを止めない。全ては己が覇道のために。

ここでは、そんな2人の進化を紹介していこう・・・。

なんだこの前置き。


いや、思ったんですよ。このふたつの商品名、めっちゃ技名っぽいなって。しかも強そう。

シャウ」とかついちゃったらもう絶対強いでしょ。すんごい切り裂いちゃう。絶妙なスラッシュ感がある。

そのあとの「エッセン」。これは恐らく家名。ドイツの由緒正しい高貴な血の名前でしょう。エッセン家に代々伝わる最終奥義。それがシャウ・エッセン。

アルト」は、一見そこまで強そうじゃない。魔法っぽい感じで、シャウほどの勢いがないですね。補助魔法感が強い。たぶん複数の能力値を底上げしてくれるタイプだと思う。

でもね、こいつはそのあとに「バイエルン」がつくんですよ。こんなの超強いでしょ。これの前にアルトがかかることによって、最強の全体攻撃魔法剣と化します。
オルゴデミーラの大群を一瞬で葬れる最終奥義。それがアルト・バイエルン。

で、どっちが強いかなって考えると、どうにも拮抗している。実際食べてもどっちもおいしいし。

だから、進化させてみよう!!!

さぁ厨二病のみんな、俺についてこれるかな・・・。ー加速、するぜ?

「ドラゴ・シャウ・エッセン」

エッセン家の血の秘密。それは龍の遺伝子をもっていることだった。血の力を解放し龍の身体能力を得た上で放たれる居合いは、もはや剣術の枠を越える。地平線をなぞるような神速の剣は、世界を切り裂く。

「アルト・ホーリー・バイエルン」

エッセン家のようなDNAを持たない彼が向かったのは教会だった。日々神へ祈り、空に向かって素振りをする毎日を幾度繰り返したろう。あの怪しげな刀身の光は、いつからか神聖な白い光へ変わっていた。ひとたびふるえば敵の魂は天へ還り、味方の傷は癒えていく奇跡の剣。それは神の求心力。軍としての勢力はバイエルン王が圧倒していた。

「ガンズ・シャウ・エッセン」

居合いの途中で手首を返し、音速の突きを繰り出す。その衝撃は空間を突き抜け距離を殺す。運よくそれを避けたとして隙はない。突きの勢いをそのままに、再び手首を返し斬撃へと展開する、二段構えの技。それがガンズ・シャウ・エッセンだ。肉体への負担が大きく、連発はできない。だがエッセン王の力なら、或いは。

「叫・越閃(シャウ・エッセン)」

極東の地にて編み出された剣技。
エッセン家の血を引いた人間が、戦乱の時代であった極東の地を訪れたのは新たな龍脈を求めてのことだったが詳細な文献は残っていない。
ドラゴ・シャウ・エッセンと酷似していると口伝者は語るが、極東の地特有の細い刀身にて繰り出されるかの技は、周囲の音すらも切り裂く。
現代においては日本○ムとして一企業に身を潜めており、一子相伝の極技となっている。

「アルト・フォン・バイエルン」

バイエルン家の始祖。
13世紀初頭に西ヨーロッパを席巻した錬金術師。
エッセン家の龍の遺伝子に、四元素とエーテルの力で対抗しようとした唯一の人間。彼の知識は化学や哲学、占星術までに及び、政治手腕も卓越したものだった。当時西ヨーロッパを襲った飢餓や疫病からその知識と言動でもって多くの民衆を救った。
現代においては伊藤ハ○としてロスチャイルド家に対抗できる唯一の勢力となっている。

「アルテマ・フォン・バイエルン」

龍に対抗する力を編み出すべく魔力を深めるなかで、ある日王は気づいた。自らの魔力の根が家系という歴史に食い込んでいることに。
修行による精神の錯乱や、神経の異常、内蔵や血管の暴走を乗り越え辿り着いた境地。
それは先祖すべてより魔力を吸い上げ、一瞬の究極へ至る。

太陽と呼べるほどの輝きを放つひと振りに、どんな宝剣も耐えられるはずがない。或いは、かの王すらも。

「凍てつく白い流星(カランヴァーノ・シャウ・エッセン)」

空気中の蒸気を氷の刃に変えて飛ばす。
資源がほぼ無限にある上に、空気中のどこでも発生するので回避不可能だが、
『地獄の業火に灼かれよ(エリンフェルノ・アルト・バイエルン)』を発動することによって力は相殺される。
この力がぶつかり合ったとき。
本来であれば世界はヴェストリーノの導きによりクローネされる運命ではあるが、
双方ともにジャグウィーンである場合に限り、すべてのパヴィがフォルトゥヴィアナに帰結される。

「アルテ・フォン・エッセン」

突如として腸詰め世界に現れた異常生命体「ヒュマノイド」を抹殺するべく、二人の王が手を組んだ究極奥義。
血のすべてを捧げ神龍となったエッセン王から放たれる絶対の剣へ、バイエルン王が歴史のすべてより魔力を吸い上げ注ぎ込む。
その剣の眩い輝きは、世界が呼応しているようだったという。その時、世界の全てが光を放っていた。土や草、花や樹、石や獣。二人の王の覚悟は、自然と皆へ伝わっていた。

これで、終わりなのだと。

・・・ついてこれてる?

ここまで読んだってことはきっと君も厨二だよね。さぁ、思い付いたならコメント欄へ技を書き込んでくれ。なぜなら、結局どちらが強いか決まってないのだから・・・。


end.


スペシャルサンクス 

逆佐亭裕らく師匠

い〜のさん

設定のいくつかを愛すべき患者からいただきました。お二方、本当にありがとうございました!

それでは、アディオス・シャウリ・バイエス(またどこかで)。

僕をサポートすると宝クジがあたります。あと運命の人に会えるし、さらに肌も綺麗になります。ここだけの話、ダイエット効果もあります。 100円で1キロ痩せます。あとは内緒です。