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『ヤフーの1on1』の著者、本間さんから学んだ7つのこと

先日、『ヤフーの1on1』の著者である本間さん主催の「シャドー1on1トレーニング」に行ってきたのでその時の学びをまとめておこうと思います。

シャドー1on1とは
5~6人一組で行うもので、一人が聞き役(上司役)、もう一人が話し役(部下役)を務め、聞き役と話し役それぞれの後ろにシャドー(影)がつきます。
 
シャドーは聞き役、話し役それぞれの話し方や態度、表情を観察する役割です。残りの一人は、どんな発言のやり取りが行われるか、言葉に注視して観察するオブザーバーを務めます。
 
6~7分の1on1終了後、聞き役と話し役は、それぞれのシャドーとオブザーバーからフィードバックを受け、次に活かします。

①相手の考えを全て知ろうと思わない

1on1をしていると、「それってどういうこと?」「どうしてそう思ったの?」といった質問を繰り返すことで、相手の行動の裏側にある情報を収集しがちです。

気になることをいくら聞いても、相手の考えを全て知ることは出来ないので、聞く側は相手の頭の中を整理していく、『壁打ちの役』としていることが大切です。

②聞く側、話す側の役割をブラさない

聞く側が相手の話に共感をした結果、自分の経験談や価値観を話してしまうアレです。

やりがちなことですが、これだと話す側の人のための時間という1on1の原則が崩れてしまうため、聞く側は自分のことは話さず、聞くことに徹する!と強く言い聞かせましょう。

③相手の『ホームランボール』を見つけられるかどうかがキモ

話す側が大切そうに話す言葉や何回か出てくるキーワードを、聞く側がちゃんとキャッチできるかで1on1の質は深まります。(このキーワードのことを本間さんはホームランボールと言っています)

ホームランボールを見つけたら、そのことを中心に話を進めることで、深い話ができる可能性がグンと高まります。

④1on1は川の流れのようなもの。あと戻りはできない

1on1をしていて、詳しく聞いてみたい点やホームランボールかなと思うキーワードが出た場合、そのタイミングを逃さずキャッチしにいくほうが良いでしょう。

ひと通り話が終わった後に、「さっき言ってたアレって…」と以前の話題に触れるのは、面接っぽくなってしまう場合が多いので、流れやリズムを大事にすることがポイントです。

⑤その場でどうにかしようとしない

「予習もせず、1on1当日に何かを引き出そうか考えるのは圧倒的準備不足!」と本間さんは断言されています。

1週間前から相手の表情や行動を観察して準備を整えておくことで、質の高い1on1ができるということです。

日々の表情や行動をよく観察してみると、トピックスが3つ4つ出てきたりするので、「話すことがない」みたいなこともなくなります。

⑥事実を伝えることが正解ではない

例えば、「給料が上がらなくて困っている」という相手に、「みんな上がっていないよ」「もっと給料が上がっていない人もいるよ」という返答したとします。

その内容は事実かもしれませんが、『それを聞いた相手の意識や行動にどんな変化がもたらされたか?』という点では不十分で、他にもっと良い伝え方ができるかもしれません。

聞く側は正しいことや事実を返すのでなく、「相手にとってどんな意味を持つか」を常に自問しながら話を進めることが大事。

⑦色々いったけど、結論は1on1に正解も不正解もない

ここに挙げたことが唯一の正解ではなく、真逆のことをやったら、良い気づきを引き出せた、なんて話もたくさんあるそうです。

1on1に『正しい』や『上手い』というものはなく、相手のことを知ろうという気持ちがないと始まらない!といったシンプルだけども本質的な事を出来るかどうかで、寄り添い方が決まるし、その寄り添い方で1on1は決まるということを再認識できました。

さいごに(シャドー1on1をやってみて)

誰かに自分の1on1を見てもらうことなんて普通はないし、少し勇気は必要かもしれませんが、客観的に見てもらうことで自分のクセや傾向に気づけました。

考えてみたら、ゴルフや野球が上達したけりゃ実際のスイング見てもらって修正するのに、コミュニケーションやマネジメントの世界では驚くほど我流ばかり…。

「これでいいのかな?」とか「出来ているつもり」が付きものなマネジメントやコミュニケーションにはシャドートレーニングの相性は非常に良いと思いました。

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