桜がきれいなのにね

毎日(調子がよければ)歩いている川沿いの散歩道は、桜並木の素敵な道だ。

夏には葉が生い茂り暑さから守ってくれ、秋は葉が色づき、冬は吹雪に耐えてゆくゆくは固いつぼみを膨らませ、色づかせ、花ひらく。

それを、ずっとみながら歩いている私は、
今の、お花見シーズンが苦手で。

満開になってくると、
今までこの川沿いのどこにもいなかったところから、人がわんさかきて。
しかも、
この、コロナさん感染者数がまだ高止まりの中、
「桜まつり」
というのぼりが立ち始めたときは、
もうメンタルがやられた。(激弱)

せっかく、桜がきれいなのに。

のぼりなんかたてなくても、人がくるのに。

邪魔だなぁ、、、、、、

しかも、
のぼりのおかげでやはりお祭り気分でひとが集まり、
出店でにぎわい。

今まで出ていなかった場所にまで、出店が進出。

いつもの、桜並木じゃなくなる。

きれいだねって観たいのに。

こんなたくさんののぼりはいらない。

これが嫌で、
あまり近づけない。

ちょうど鬱も増していて、
人混みにも酔いやすいし、
コロナさんの心配もあるので、
満開の桜を観に行けない。

”どうせ、散ったら用はないんでしょ？”
とか、花見客に意地悪なこと考えてしまう。

そんな自分も嫌だなぁ。

桜はただ、花を咲かせて、散って、葉を茂らせて、色づかせて、葉が散ったら、寒さに耐えて、またつぼみをつけて、咲かすだけ。
それ以外、何もしていないし、余計なこと一切考えてないのに。

ただ、今を懸命に生きているだけ。

私の心が、きれいじゃない。

いつもと違う状況、人ごみ、コロナさん関連が、
不安で仕方がない、苦手、怖い、それだけなの。

それだけ。

ちょっと、愚痴をかかせてもらった。

もっと、心が穏やかになってくれば、おおらかになれるだろうか。
心は弱くても、せめて、やさしくありたいなぁ。

”不安”、”怖い”、とうまくつきあって、
木のようにどーんと大きく構えていられる人間に、少し近づけますように。