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頭痛と共にある鬱病pizzaの人生

”頭痛もち” というひと、結構いらっしゃると思う。

私もそうだ。



いちばん最初の、思いだせる頭痛の記憶は、小学校高学年。

木曜日の午後の授業、”クラブ”の時間が終わって、なんか頭痛い、と思って帰ったら、熱があった。

そんな記憶。

そんな頃から頭痛があった。


母も妹も頭痛もち。

我が家ではナロンエースを常備している。

出かけるときも、いつも持ち歩いている。


頭痛は見えないから、母の時代は理解されないことが多かったようだ。

母方の祖母には頭痛がなく、おそらく曾祖母は頭痛もちだったが、「頭痛いどって実家さ帰って、またさぼって。仮病でねぇが」(農家の仕事をしなかったからかな)と、祖母は愚痴っていたらしい。頭痛を知らないひとには理解できないことだろうな。

今の時代は、ストレス社会、頭痛に対する認知度の高まり、頭痛薬のCMをしていること、、、周りにも頭痛もちのひとが多いため、「頭が痛い」ということに共感を得られる。”頭痛外来”という窓口も増えていて、悩んでいるひとが増えていることも分かる。


"片頭痛"、”緊張型頭痛” と主に種類があるが、

私は自分の頭痛を”緊張型頭痛”と思っていた。

主な原因が、体の凝り(肩、首など)とストレス。頻度として、痛くなると何日もだらだら続くことが多い。吐き気が起こるほど強い痛みではないから、仕事は休まない。動いている間はまぎれるけれど、座って作業しているときなど痛みがやってくる。なんとなくずっと痛い感じ。

保育士時代、0歳児を担当しているとき、子どものおんぶで体が凝って、夕方になると決まって頭が痛くなる日々だった。また、違うクラス担当のときは、ひとり担任が多かったので、全ての書類作成を自分一人でこなす日々。持ち帰り、夜は寝ちゃうので朝2時に目覚ましをかけて、睡眠時間2~3時間の中で保育計画を作成、そのまま出勤して保育、、、そんな寝不足の日は決まって午後に頭痛がやってきた。

懐かしい。


そして、退職し、鬱病発症後の生活では。

心の具合がよくなくて動けないでいる日は、どうしてもスマホを見る時間が多くなってしまう。それもあってか、首の痛みが増すと共に、”朝起きたときから頭が痛い”、という、今までになかった状況になった。何日も何日も、ナロンエースを飲んでもはや効いている気がしない状態になったので、初めて”頭痛外来”に行ってみた。

お金がいくら取られるか不安だったので、病院に入るなり受付のひとに聞いたのだが「1万円でおつりがくるくらいになると思いますよー」と笑顔で教えてくださった、ほんわかした事務員さんを忘れない。

始めて、MRIに入った。脳に異常はなかったが、首のレントゲンを撮った結果、やはり”ストレートネック”であること、そして、それによって、片頭痛と緊張型頭痛がどちらも起こっている状態だ、と言われた。

”片頭痛と緊張型頭痛って、同時に起こることあるの⁈”

と、そこで初めて知った。

そして、頭痛薬を毎日のように飲み続けていたので、”薬物乱用頭痛”になっていると言われ、その少し前にTVで観たことのある、”頭痛の予防薬”を処方された。

頭痛があるときに飲むのでなく、毎日飲むお薬で、飲み続けることで頭痛が起こる頻度を下げるというもの。新薬のため、高かった、、、、、、

何度か通って様子を見たが、とりあえず飲み続けるだけということで、4週に1度私が通っているメンタルクリニックの方で、心のお薬と一緒に出してもらおうということになった。数か月、飲み続けたが、朝から頭痛が毎日、はなくなったものの、劇的な変化があるわけでもなかったので、メンタルの方の先生と話して、飲むのをやめた。お金も続かなそうだったので、、、、、、



最近、また頭痛薬の連日服用があって、まずいなぁ、もう、頭痛外来であの高い薬はもらいたくないなぁ、と思っていた。

1か月半前にぎっくり背中の再発があって、そこから背中をかばうように、毎日の日課のずぼらヨガや縄跳び、各種ストレッチを控えながら過ごしている中で、多分姿勢が崩れ、首も痛くなり。そうすると、すぐに頭痛につながってしまう。背中がすぐによくならず、背面全体、腰から上がいつも痛いという状態。そんな中で、”また、薬物乱用頭痛になるのでは”と危機感を覚えた。

試しに、我慢できるときは、我慢してみよう。


そうして、飲んだり、我慢できたりしているうち、昨日まで、6日ほどナロンエースに頼らずに過ごせていた。

今日、久々に、頭にずきずき感があって、背面も痛かったので、ナロンエースを飲んでみた。



、、、、、、、効いた!!!!!


ちょっと間隔を開けたら、やはり効果がちゃんと働くようになるんだ。

スッキリして、風を浴びて午前中の散歩ができた。

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”薬物乱用頭痛”とは、頭痛薬を頻繁に服用することで、脳の痛みを感じる器官が敏感になり、普通では感じないはずの刺激でも痛みとして敏感に感じるようになってしまう、、、結果、毎日のように頭痛が起きる、頭痛薬を飲もうが何しようが、常に痛みに悩まされる。こんな状態。

こうならないためには、頭痛薬を飲むのを月10日以下、週2回までにするのがよいそうだ。予防的に飲むこともよくないようだ。


なるべく、頭痛薬には頼りたくないが、頭痛もちならお守りにもなる存在だし、なかなか難しい。

私の場合は、今は特に心と身体が直接つながっているような感じなので、少しの頭痛なら、”メンタルだな”、と思い、体を動かしてみたり(外に出る)、頓服の向精神薬で様子をみたりする。(こちらも減薬チャレンジ中なのでみだりには飲めないが)

ストレートネック改善の首ストレッチも、ネットで調べたりして試している。姿勢かストレスからくることが多い私は、まずそこからアプローチをすることを、日常的に心がけている。緊張型頭痛の人間としての対処法をしている感じだ。


片頭痛に関して。

私には、片頭痛の自覚はないのだが、寝不足で痛くなったり、頭痛前に肩や首が凝るといった症状もあるようなので、一部当てはまってはいるのだろう。

ただ、光や音への反応、吐き気などが伴い、動けないほどの頭痛が起きたことはないのだ。動くと痛い、というより、私は動いていないと痛いタイプなので、頭痛だけで寝込んだことはない。

そして、片頭痛の場合は冷やすといい、と聞いたことがあるが、一度、頭痛時に冷えピタを貼ってみたら逆に気持ち悪くなってしまった。お風呂に入って温めて改善する緊張型頭痛の方が、やっぱり自分にはしっくりくる感じがする。


↓頭痛外来(薬局)でもらったパンフレット。

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※監修 岩田 誠

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※監修 竹島 多賀夫



同じ頭痛もちのひとでも、痛みの頻度や程度など様々。

私は頭痛もちだが、休むくらいの頭痛のひとのことをもしかしたら理解してあげられていないかもしれない。

痛いけど動けちゃうから、いやいやながらがんばっていることが虚しくなった経験もあったかもしれない。


心の病気と同じで見えない痛みだから、それぞれに違うということを理解する必要がありそうだ。「辛いよね」と言い合えはしても、同じ痛みはない。


この1か月半、自分なりの方法を試してみた結果、薬物乱用頭痛の再発は免れそうだ。

身体のバランス、大事。


うまくつきあっていかないとね。



身体が少しでも元気になれたら、心も晴れていくだろう。


自分が元気に過ごせる方法を、自分で見つけて心を明るくしていけますように。

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未熟ですががんばっております。治療費にあてさせていただきたいです。よろしくお願いします。