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英語:『映画 えんとつ町のプペル』海外での評価は?

キングコング西野亮廣さんが製作総指揮をつとめる『映画 えんとつ町のプペル』の作品が、アヌシーという世界最最大級アニメーション映画祭で、メインのオフィシャル部門に選ばれたそうです。この映画について英語で書かれたコラムを発見したので紹介します。いつものニュース記事よりも、さらに一文が長いため、よくわからない部分もあります。最後まで行きつく前に息切れしましたが、評価は高いようです。後半ではプペルの曲を使った英語発音トレーニングについても触れてみました。

「えんとつ町のプペル」、アヌシーのコンペティションを受賞

Poupelle of Chimney Town (Japan)
Perhaps the most traditional of the three titles we got the chance to watch, since it tells a fantastical fable in a fictional land, is Poupelle of Chimney Town, one of several Japanese features that were in competition at Annecy this year.

fantastical fable=ファンタジックな物語、fictional land=架空の土地、 Japanese features=日本の特徴、one of several=いくつかのうちの1つ 

今回受賞した(私たちがみる機会を得た)3作品の中で最も伝統的な作品は、架空の土地での幻想的な物語を描いた『えんとつ町のプペル』でしょう。この作品は、今年のアヌシーのコンペティションに出品されたいくつかの日本の特徴の一つです。

『シン・ゴジラ』で有名な広田勇介氏の初監督作品

A cinematic reimagining of Akihiro Nishino’s picture book of the same name, this quasi-steampunk adventure/buddy film represents the directorial debut of veteran cg artist Yuusuke Hirota (Shin Godzilla, Mind Game). Using mostly a non-photorealistic cg style, Poupelle showcases meticulously executed digital backgrounds that provide us with a sense of scale within this land.

reimagining=新たに想像する(の現在分詞)、quasi-steampunk=準スチームパンク、represent=代表する、 mostly=大部分は、non-photorealistic=ノンフォトリアリスティック(写実的でない画像を生成する技術の総称)、meticulously=注意深く、executed=実行する、provide=与える、 sense of scale within this land=この土地でのスケール感

西野亮廣氏の絵本を再考した(映画化した)本作は、『シン・ゴジラ』『マインド・ゲーム』などのベテランCGアーティスト、広田勇介氏の初監督作品です。映画『煙突町のプペル』は、主にノンフォトリアリスティックなCGスタイルを用いて、この土地のスケール感を表現するために、細心の注意を払ったデジタル背景を披露しています。

煙に覆われた街で暮らす一人の少年ルビッチ

Scrawny but brave Lubicchi (Mana Ashida), a boy who resembles a small vampire with prominent canine teeth and a top hat, works as a soot sweep. As we learn, the town gets its name from all the chimneys that release massive amounts of black smoke. No one here has ever seen the blue sky or the stars. Residents live in perpetual darkness under a tyrannical government.

Scrawny but brave=痩せていても勇気がある、resemble=似ている、prominent=卓越した・際立った、canine teeth=犬歯、soot=すす、sweep=掃除する、As we learn=聞くところによると、massive=重くてどっしりとした、Resident=元々住んでいた人たち、perpetual=永遠の、tyrannical=専制君主的な

やせっぽちだが勇敢なルビッチ(芦田愛菜)は、犬歯と帽子が特徴的な小さな吸血鬼のような少年で、煤払いの仕事をしている。この町の名前の由来は、煙突から大量の黒煙が出ているからだという。ここでは誰も青空や星を見たことがない。専制的な政府のもと、住民たちは永遠の闇の中で暮らしている。

映画の根底にあるのは、夢を信じる父と子の絆

Underneath all the conflicts lies the father-son bond between Lubicchi and his late dad Bruno (Shinosuke Tatekawa), a dreamer who wholeheartedly believed there was more.

Underneath all the conflicts lies=葛藤の根底にあるのは、Underneath=~の下に、conflict=闘い、lie=横たわる、late dad=亡き父、wholeheartedly=誠心誠意・心から

葛藤の裏には、ルビッチと、もっと夢があるのではないかと信じていた彼の亡き父ブルーノ(立川志の輔)との親子の絆があります。


The boy’s desire for companionship manifests in his friendship with a garbage man (Masataka Kubota), quite literally a humanoid entity made up of pieces of discarded waste that becomes sentient after a rock from outer space crashes in a landfill. Lubicchi names him Poupelle Halloween. An early scene in which the new comrades embark on a dangerous rollercoaster-like ride through the bowels of Chimney Town makes for an immersive experience and sets the tone of their loving complicity.

desire=強く願う、companionship=仲間づきあい、manifest=明確な、garbage man=ゴミ人間、literally=文字通りに、humanoid=人そっくりの、entity=実在、discarded=捨てる、waste=浪費する、sentient=意識する、landfill=ゴミ処理地、comrades=(苦労を共にしてくれるような)仲間、embark=(船などにに)積み込む、bowel=内部、immersive=夢中にさせる、complicity=共犯

ゴミ人間は(窪田正孝)は、宇宙から来た石がゴミ処理場に墜落した後に感覚を持つようになった、文字通り捨てられたゴミの破片でできた人型の存在です。ルビッチは彼を「プペル・ハロウィン」と名付けます。新しい仲間がチムニータウンの地下で危険なジェットコースターのような乗り物に乗り込む序盤のシーンは、没入感があり、彼らの愛情に満ちた協力関係の基調を示しています。

この記事はまだ続きますが、非常に大変なのでここでやめておきます。一文が長いと読む人は大変だということを身をもって実感しました。次回からは、レベル4くらいの超簡単な文章にしておきます。

プペルのミュージカルソングは発音トレーニングに最適!

実は、『映画 えんとつ町のプペル』は、昨年に引き続き、今年も映画館で見てきました。映画の作品としても非常に素敵ですが、英語学習者としての視点で見てもこれは重要な映画です。というのも、プペルはブロードウェイのミュージカルとしても注目されていて、そこで使われる曲が英語の歌詞なのです。

英語学習をやっている次男にとっては、この曲は発音トレーニングをするのにぴったり。歌を歌うことで単語も覚えられるし、会話では難しい発音も歌でならマネして何度も歌おうとします。そのため少しずつ発音が改善してくるんじゃないかと思うのです。とくにミュージカルソングは、はっきり発音するものが多く、英語の歌を練習する初心者にはピッタリだと思います。

実際に、次男はオンライン英会話を担当してくれている歌がめちゃくちゃうまいフィリピン人の先生にこの曲を何度も聞かせて覚えてもらい、レッスン中に何度も歌の練習をしています。そういう意味でも、この『映画 えんとつ町のプペル』は、非常にいい作品だと思います。

英語がスラスラ読めるようになったら、海外の映画評論なども読めるようになるからいいなと思いつつ、できることからコツコツやっていきます。



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