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長年サンタクロース追跡を続けた北米大陸防空総指令部、ウィルスでも活動は止めない!?

NORADを知っていますか? NORADとは北米大陸防空総指令部のことを指しますが、実はNORADには毎年重大な任務があるのです。それはサンタクロースが子どもたちに無事にプレゼントを配り終えるか、今どこにいるのか追跡し、世界中の子どもたちからの問い合わせに答えることです。

実は、私がNORADのことを知ったのは10年ほど前。姉からサンタクロースの追跡がインターネットでみられると教えてもらい、出発の儀式からずっと見てました。日本には、だいたい夜9時から10時くらいに訪れていたと思います。そんなサンタクロースを追跡するNORADですが、2020年はコロナで追跡が難しくなるかと思いきや……。1年前のニュース記事を読んでみましょう。

北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)の追跡が始まって65年

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COVID-19 isn't going to stop children around the world tracking Santa Claus as he delivers gifts on Christmas Eve.

The North American Aerospace Defense Command (NORAD) has announced that it will track Santa on December 24, just as it has done for 65 years. But there will be some changes, and not every child will be able to speak to a volunteer on the phone to check where Santa is, as they have in previous years.

track=追跡、just as=の通りに

COVID-19は、世界中の子供たちがクリスマスイブにプレゼントを届けるサンタクロースを追いかけるのを止めることはできない。

北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)は、65年前から行っているのと同様に、12月24日にサンタを追跡することを発表しました。しかし、いくつかの変更点があり、すべての子どもたちが例年のようにボランティアと電話で話してサンタの居場所を確認できるわけではありません。

コロナでボランティアスタッフ縮小!それでも続けるワケ

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On a normal Christmas Eve, 150-160 volunteers work from Peterson Air Force Base in Colorado Springs, doing two-hour shifts to answer the phones as children call to see where Santa is. This year, because of the COVID-19 pandemic, the number of volunteers has been reduced to what NORAD expects will be fewer than 10 people per shift.

通常のクリスマスイブには、コロラドスプリングスのピーターソン空軍基地から150〜160人のボランティアが2時間交代で勤務し、子供たちがサンタの居場所を尋ねる電話に対応しています。今年はCOVID-19の流行のため、ボランティアの数が減り、NORADは1シフトあたり10人以下になると予想しています。

クリスマスイブの夜はSNSでサンタクロースを追跡!

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Some callers may be able to talk to a volunteer when they call the NORAD Tracks Santa number, 1-877-Hi-NORAD. But others will get a recorded message saying where Santa is. There is also a website where children can track Santa, and his location will also be shared on social media.

NORAD Tracks Santaの電話番号(1-877-Hi-NORAD)に電話すると、ボランティアと話ができる人もいるかもしれません。しかし、それ以外の人には、サンタの居場所を伝える録音メッセージが流れます。また、子どもたちがサンタを追跡できるウェブサイトもあり、サンタの位置はソーシャルメディアでも共有されます。

コロナでも追跡を止めない!ボランティアスタッフの対応は?

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The volunteers will mostly be people who already work at Peterson Air Force Base, or members of their families. All volunteers will answer health questions and have their temperature checked when they arrive. Everything will be cleaned between shifts too.

NORAD has been tracking Santa Claus since 1955. That year, a child trying to call Santa through a number he found in a magazine accidentally called the organization. NORAD decided to start a tracking service shortly afterwards.

ボランティアに参加するのは、すでにピーターソン空軍基地で働いている人や、その家族が中心です。すべてのボランティアは、到着時に健康に関する質問に答え、体温をチェックされます。シフトの合間には、すべてのものが消毒されます。

NORADは1955年からサンタクロースを追跡しています。その年、子供が雑誌に載っていた番号を使ってサンタに電話しようとしたところ、誤ってサンタに電話してしまったのです。その年、雑誌に載っていた番号でサンタクロースを呼ぼうとした子どもが、偶然にもNORADに電話をかけてしまったのです。その後まもなくNORADは、追跡サービスを決定しました。

サンタクロースへのホットライン、電話を受けた相手は……

そもそもなぜ北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)がサンタクロースを追跡することになったのでしょうか。実は、ことのはじまりはカタログ通販会社が「サンタへの直通電話」を開設したこと。

このカタログ通販会社は、サンタさんへのプレゼントをお願いする電話番号を掲載し、注文を受け付けようとしたものの、なんと広告に掲載した電話番号が間違っていたのです。しかも悪いことに、間違えた先の番号はNORAD の前身である CONADの司令長官へのホットライン。

「良い子のみんな!サンタに電話してね!」そう書かれた広告を見た子どもたちが次々に電話。ここですごいのが、子どもたちからの電話を受けた司令官がレーダでサンタクロースの追跡を始めたこと。そして子どもたちにサンタクロースが今どこにいるのかを伝え続けたこと。

日本だったら防衛相の指揮官がそんなことをしたら、いくら子どもたちのためだとはいえ大問題になるでしょうね。NORADはこの年のクリスマスだけじゃなく、それから65年間も続けていて、しかも、今はインターネットで全世界の子どもたちが追跡を見られるようにしているのです。

記事にあるように、コロナ禍にあった2020年はボランティアスタッフの数をかなり少なくして対応しています。65年間続いたワケは、子どもたちの夢をつないであげたいという気持ちを持ったNORADやボランティアスタッフたちの助けがあったからなのでしょうね。

今年の12月24日も、配信が楽しみです!


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