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「Merenda da Cidade」&「Mercearia do Francês」 さんぱうろぐるめをっちゃー 宮本碧 月刊ピンドラーマ2024年8月号


Merenda da Cidade

所在地:R. Epitácio Pessoa, 98 - República
電話:(11) 4210-4936
Instagram:
@merendadacidade

Merenda da Cidade を経営するジャナイナ・トへスさんはこのレストランのほか、バー・ドナ・オンサ、カザ・ド・ポルコ、アイスクリーム屋、ホットドッグ屋を経営するやり手の女性シェフである。

ジャナイナさんが、16年前、ホームレスやドラッグジャンキーが軒下で寝ていたようなセントロに最初にドナ・オンサをオープンした時には気がおかしくなったのではと言われたほどである。しかし、現在、彼女が経営する店はどこも行列ができるほど盛況を博している。特に、元ご主人のジェフェルソン・フエーダさんと一緒に開いたカザ・ド・ポルコは開店当時から人気があるバーであったが、毎年、世界中で50のレストランを選ぶベスト50の常連になってからは、行列がさらに伸び、入るのがますます難しくなっている。また、今年のベスト50でジャナイナさんは世界一の女性シェフに選ばれ、マスコミにもよく登場する時の人となった。ジャナイナさんは自分の店を成功に導いただけではなく、人気店を次々開くことでセントロに人を呼び戻したことで、セントロの大使と呼ばれるのもうなずける。それにより、別の人気レストランもセントロでオープンするという良い循環が起きている。私も開店当時はカザ・ド・ポルトに良く行ったものであるが、最近では入るのが難しくなっていることから、カジュアルなMerenda da Cidadeに行ってみた。

Merendaは社員食堂で出されるような食事を想像してもらうとわかりやすく、お盆にジュース、デザート、メインディッシュなどを載せてもらう。この店のコンセプトは一流シェフの味が安く手軽に味わえるというものである。月曜から日曜までお昼のみ1種類の食事が日替わりで一律49レアルで提供される。

私が行った金曜日は魚の煮込みとごはん、バナナのタルタル、クリームチーズとグアバのデザート、マンゴジュースであった。次は月曜日に、カザ・ド・ポルコでも出される豚の炭火焼きが入ったビラーダ・パウリスタを食べに行きたい。

魚の煮込み


Mercearia do Francês

所在地:Rua Afonso Bras, 200 - Vila Nova Conceição
電話:(11) 3045-8332
Instagram:
@merceariadofrances

Mercearia do Francês はイビラプエラ公園近くにあるフランス伝統料理を出すビストロである。フォアグラのテリーヌ、キャセロール、タルタルステーキ、ムール貝のワイン蒸し、エスカルゴ、ステーキとフレンチフライ、クレープ、クロックムッシュなど定番メニューが揃っている。

公園帰りに犬を2匹連れて屋外席に座ったが、すぐに水を用意してくれるペットフレンドリーなレストラン。この日は軽めにタルタルステーキとムール貝のワイン蒸しを頼んだ。タルタルステーキはケッパーと辛子が効いたパンチのある味。付け合わせの細めのフレンチフライもカラッと揚がっていておいしい。ムール貝は冷凍を使っているのか少し濃厚さに欠けていた。デザートのタルトタタンはキャラメリゼしたリンゴがたっぷりパイ生地に載った本格的なもの。特別、凝っているわけではないが、気軽に安心して食べられる料理である。

タルタルステーキ
ムール貝のワイン蒸し


宮本碧
最初は留学生としてブラジルに来たが、ブラジルにはまり、現在ブラジル在住約30年。食べることが大好きで、どんなに落ち込んでいてもおいしいものを食べると幸せな気分になれる。翻訳業。

月刊ピンドラーマ2024年8月号表紙

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