月刊ピンドラーマ

ブラジルを知るための雑誌。 おそらくサンパウロ唯一の日本語フリーペーパー。 2006年…

月刊ピンドラーマ

ブラジルを知るための雑誌。 おそらくサンパウロ唯一の日本語フリーペーパー。 2006年6月から刊行中。 HP https://www.pindorama.info/ #ブラジル #サンパウロ

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  • 月刊ピンドラーマ 2022年01月号~12月号

    ブラジルを知るための雑誌。

  • 月刊ピンドラーマ2023年11月号(vol. 209)

    ブラジルを知るための月刊誌。 フリーペーパー。 2006年6月から刊行継続中。

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最近の記事

ドリヴァウ・ジュニオール クラッキ列伝 第168回 下薗昌記 月刊ピンドラーマ2023年11月号

2012年にコパ・スダメリカーナを制覇して以来、ビッグタイトルから遠ざかっていた名門サンパウロが2023年9月24日、唯一手にしていなかったコパ・ド・ブラジルで優勝した。 パウメイラスやコリンチャンスを下し、決勝では近年の実績でサンパウロを上回るフラメンゴと対戦。決勝の2試合を1勝1分で乗り切ったサンパウロを栄冠に導いた指揮官、ドリヴァウ・ジュニオールは現役時代、パウメイラスなどで活躍した名ボランチだった。 1962年、サンパウロ州奥地の町、アララクアラ市で生を受けたドリ

    • 「爆発音」 黒酢二郎の回想録  Valeu, Brasil!(第4回) 月刊ピンドラーマ2023年11月号

      前回はブラジル赴任が決まった経緯や赴任準備までをお話しました。今回は、非常に長く感じられた日本からのフライトを終え、ワクワク、ハラハラ、ドキドキの心持ちでサンパウロのグアルーリョス空港に到着してからのお話です。到着前は熱帯のジャングルや野生動物を想像していましたが、着陸間際に機上から見下ろしたサンパウロは大都会。密林のジャングルではなく、コンクリートのジャングルでした。空港では先輩駐在員がお迎えして下さり、車で市街に向かいました。その日はどんよりとした曇り空だったこともあり、

      • 「ブラジルの医療って危険なの?(後編)」 開業医のひとりごと 秋山一誠 月刊ピンドラーマ2023年11月号

        前回に引き続き当地ブラジルの医療に関する疑問について真偽型の設問でひとりごとしてみます。 疑問4:ブラジルで流通している薬は危険である。 回答:「真」 一般的に市販されている医薬品は当局の認可を受けたものなので、例えば中国で流通しているような訳のわからない薬ではありません。しかし、用量が日本とは異なることが多く、そのような場合は日本で使用する量の2倍強です。日本人種は欧米人種と比べて体格や代謝が異なるのでブラジルで使われる量は過剰になりやすいので注意が必要です。特に日本

        • 「Insalata」&「Caracolla」 さんぱうろぐるめをっちゃー 宮本碧 月刊ピンドラーマ2023年11月号

          Insalata 所在地:Alameda Campinas, 1474 - Jardim Paulista 電話:(11) 2308-9153 Instagram:@restauranteinsalata コロナ渦中によくサラダのデリバリーを頼んでいたInsalataに初めて行ってみた。天井が高く、光に溢れた店内で摂るヘルシーな食事は格別。いずれかのプロテインが加えられたボリューミーなサラダは一品で満足できる。数種類のサラダのほか、ご飯に野菜や肉がのったボール、タルト、

        ドリヴァウ・ジュニオール クラッキ列伝 第168回 下薗昌記 月刊ピンドラーマ2023年11月号

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          「接ぎ木」 栗御殿への道 第6回 田中規子 月刊ピンドラーマ2023年11月号

          なぜ栗なの?と、よく聞かれるのだがズバリ栗は手間がかからない果樹だからである。私の目標は、半年農業をして残りの半年は海や山に行って冒険したり、執筆活動したり、好きなことをする生活なのだ。それには作業期間が長くないこと、そして農業経験無しで始めた私には技術的にやさしいものでなければならない。日本人としてブラジルで展開するのだからやはり日本の果樹、そして加工や観光農業に繋がるもの、ということで選んだのが栗だった。栗はブラジルでは栽培がまだ少ないため、病害虫もなくほぼ無農薬で栽培で

          「接ぎ木」 栗御殿への道 第6回 田中規子 月刊ピンドラーマ2023年11月号

          デニルソン♡レジーナご夫妻 幸せな♡夫婦の秘訣 in ブラジル 第4回 月刊ピンドラーマ2023年11月号

          ずばり、あなたの結婚生活は幸せですか?誰がどこからみても仲良く幸せそうなカップルが、どうしてそんなに仲が良いのか。「幸せな❤夫婦の秘訣inブラジル」では、周囲から100%お墨付きのラブラブ夫婦から、悩めるカップルやこれから結婚を考える人々に、溢れ出す“愛のヒント”をお届けします。 今回ご紹介するのは、出会ってから27年になるサンパウロ在住のデニルソン・デ・ソウザさん(55、バイーア州サルバドール出身)とレジーナ・オリベイラさん(52、サンパウロ市出身)ご夫妻です。 ❤舞台

          デニルソン♡レジーナご夫妻 幸せな♡夫婦の秘訣 in ブラジル 第4回 月刊ピンドラーマ2023年11月号

          「いつから〜するようになったのですか?」 ポルトガル語ワンポイントレッスン リリアン・トミヤマ 月刊ピンドラーマ2023年11月号

          トム・ジョビンの曲で何が一番好きかと聞かれたら、私なら「イパネマの娘(Garota de Ipanema)」とは答えません。私が一番好きな曲は、1972年のアルバム「Stan Getz Featuring João Gilberto / The Best Of Two Worlds」収録のシコ・ブアルキとの共作「リジア(Ligia)」です。 この曲はずっと拒否の言葉で通していて、例えば「eu nunca sonhei com você(君のことを夢見たことはない)」、「eu

          「いつから〜するようになったのですか?」 ポルトガル語ワンポイントレッスン リリアン・トミヤマ 月刊ピンドラーマ2023年11月号

          コロニア初のアクション小説家 広橋勝造さん 移民の肖像 布施直佐 月刊ピンドラーマ2023年11月号

          これまで日系コロニアを舞台にしたアクション小説を3作発表した広橋勝造さん(78、福岡県福岡市出身)は、終戦の5か月前の1945年3月15日、西鉄ライオンズの平和台球場に近い福岡市中央区赤坂のパン屋(パンと和菓子店)の11人兄弟の末っ子として生まれた。戦後の貧しくても平和な社会で育ち、高校卒業後、九州出身者は就職先として大阪止まりであったが、当時東京オリンピック準備の一環だった東海道新幹線513kmの遠方監視制御装置の設計スタッフに採用され、毎日、昼夜連日で働き、オリンピックに

          コロニア初のアクション小説家 広橋勝造さん 移民の肖像 布施直佐 月刊ピンドラーマ2023年11月号

          ブラジル面白ニュース 布施直佐 月刊ピンドラーマ2023年11月号

          ☺忍者だぞー サンタカタリーナ州ブルメナウ市で先月12日、女性から元夫に刃物のようなものを投げつけられケガをしたと通報があった。元夫(29歳)が女性になげつけた“もの”は忍者が使う金属製の手裏剣で、調べに対し「他に投げるものがなかったので手裏剣を使った」と供述している。 ☺ゾンビと戦って… ビデオゲームは高齢者の脳の老化を防ぐのにとても効果があるとサンパウロ州イタペチニンガ市在住の心理学者が唱えている。アンドレ・ジョアン・デ・パイヴァ・ホーザ氏は「ビデオゲームはお年寄り

          ブラジル面白ニュース 布施直佐 月刊ピンドラーマ2023年11月号

          マリーニョ・ペレス クラッキ列伝 第167回 下薗昌記 月刊ピンドラーマ2023年10月号

          事実は小説よりも奇なり、とイギリスの詩人バイロンは言った。 その言葉を象徴するようなクラッキがブラジルのサッカー史に名を刻んでいる。 マリーニョ・ペレス。1947年にサンパウロ州のソロカバ市で生を受けたマリーニョは紛れもないブラジル人であるが「ペレス」の姓が示すように両親はスペイン人で父は医師。第二次世界大戦後にブラジルに移り住んだ両親を持っていた。 ブラジルとスペインの二重国籍者であることが、マリーニョに新たな道を拓き、そしてとんでもない騒動に巻き込まれることになるの

          マリーニョ・ペレス クラッキ列伝 第167回 下薗昌記 月刊ピンドラーマ2023年10月号

          「運の尽きでブラジルへ」 黒酢二郎の回想録  Valeu, Brasil!(第3回) 月刊ピンドラーマ2023年10月号

          前回は入院中に転職を決意し、退院後にそれを実行したところまでお話しました。その会社に転職したことが、後にブラジルで暮らすことになる直接的なきっかけとなったのです。実は転職先の会社では海外要員を募集しており、それに応募して採用してもらったため、入社後しばらくしてから赴任希望国アンケートがありました。そこには、第一希望から第三希望まで書くことになっており、元来ミーハーな私は迷うことなく、第一希望にオーストラリア、第二希望にカナダと記入しました。いずれも今後成長が期待できる治安の良

          「運の尽きでブラジルへ」 黒酢二郎の回想録  Valeu, Brasil!(第3回) 月刊ピンドラーマ2023年10月号

          実録エッセー『店をやろう!』 カメロー万歳 第88回 白洲太郎 月刊ピンドラーマ2023年10月号

          あれはブラジルで露天商を始めてから2年ほどが経過した頃であろうか。右も左も分からぬ状態から『カメロー(camelô )』稼業に身をやつし、様々な事件に遭遇しつつも、たくましく生き抜いていたボクであったが、商いも軌道に乗りはじめ、そろそろ別の刺激が欲しいと思うようになっていた。 この頃は週に4日ほど、半径100km圏内のフェイラ(青空市場)を行商し、残りの3日を商品整理や休日にあてていたが、当時まだギリギリ20代だったボクはそれだけでは飽き足らず、 『もっと金を稼ぎたい』 と

          実録エッセー『店をやろう!』 カメロー万歳 第88回 白洲太郎 月刊ピンドラーマ2023年10月号

          「ブラジルの医療って危険なの?(前編)」 開業医のひとりごと 秋山一誠 月刊ピンドラーマ2023年10月号

          今月は4月に開始した「我々人類の将来を脅かす糖尿病」のひとりごとは一休みです。最近当地の駐在員社会の中で「医療事故で死亡した件」の噂が出回っていること、コロナ禍が一段落したためサンパウロにも新規の赴任邦人が増えてきていること、等を踏まえて今回は当地ブラジルの医療に関する疑問について真偽型の設問でひとりごとしてみます。 まず、下の表に日本とブラジルの医療の違いを示します。これらの差異をふまえた上で、設問の回答をご覧ください。 疑問1:ブラジルの医療は危険である。 回答:「

          「ブラジルの医療って危険なの?(前編)」 開業医のひとりごと 秋山一誠 月刊ピンドラーマ2023年10月号

          フェイジョン小史~食糧大国ブラジル! おおうらともこ 月刊ピンドラーマ2023年10月号

          植民地時代からの常備食フェイジョン 13世紀のポルトガルで記された文献には、フェイジョンは「feijom」と記され、同じ豆類でもファヴァ(そら豆型の豆)やエルビーリャ(グリーンピースのような丸豆タイプ)とは区別されていた。16世紀末には白、赤、黄色など様々な色の豆類全般が、既に同国の集落や農家の食事で、ドブラジーニョ(牛の胃袋の煮込み料理)やイモのスープに混ぜられていたというが、それは決して基本の食事ではなかった。 サハラ以南のアフリカ全土でも、様々な種類のフェイジョンや

          フェイジョン小史~食糧大国ブラジル! おおうらともこ 月刊ピンドラーマ2023年10月号

          「Ella | Fitz Ristoranti」&「Le Jazz Boulangerie」 さんぱうろぐるめをっちゃー 宮本碧 月刊ピンドラーマ2023年10月号

          Ella | Fitz Ristoranti 所在地:Rua dos Pinheiros, 332 - Pinheiros 電話:(11) 93083-8387 Instagram:@ellafitzristoranti ジャズシンガーのエラ・フィッツジェラルドにちなんで名づけられたElla Fitzは休日にはいつも行列ができる2軒のMOMAと同じく、Fasanoでその名前を馳せたイタリアン人シェフ、サルバトーレ・ロイ氏がオーナーシェフの一人を務めるモダンなイタリアン・

          「Ella | Fitz Ristoranti」&「Le Jazz Boulangerie」 さんぱうろぐるめをっちゃー 宮本碧 月刊ピンドラーマ2023年10月号

          清水幾太郎(社会学者、評論家、1907-1988) ブラジル版百人一語 岸和田仁 月刊ピンドラーマ2023年10月号

          清水幾太郎という名前を聞いて、何がしかの感慨を覚えるのは、1960年代・70年代に日本で大学生活を経験した高齢者だろう。今や忘れられた思想家となった清水だが、1950年代から60年代初期までは、平和問題懇話会という戦後の反戦平和運動を構想した良心的インテリの集りをリードした“進歩的文化人”であり、60年安保闘争の時期には、雑誌『世界』に「いまこそ国会へ 請願のすすめ」を発表して安保条約反対運動の大衆化に“火をつけた”アジテーターでもあった。そんな実践的左翼人は、60年代になる

          清水幾太郎(社会学者、評論家、1907-1988) ブラジル版百人一語 岸和田仁 月刊ピンドラーマ2023年10月号