月刊ピンドラーマ

ブラジルを知るための雑誌。 おそらくサンパウロ唯一の日本語フリーペーパー。 2006年…

月刊ピンドラーマ

ブラジルを知るための雑誌。 おそらくサンパウロ唯一の日本語フリーペーパー。 2006年6月から刊行中。 HP https://www.pindorama.info/ #ブラジル #サンパウロ

マガジン

  • 月刊ピンドラーマ2024年7月号(vol. 217)

    ブラジルを知るための月刊誌。 フリーペーパー。 2006年6月から休まず刊行中。

  • 月刊ピンドラーマ2024年6月号(vol. 216)

    ブラジルを知るための月刊誌。 フリーペーパー。 2006年6月から休まず刊行中。

  • 月刊ピンドラーマ 2023年01月号~12月号

    ブラジルを知るための雑誌。 フリーペーパー。 2006年6月以来サンパウロで刊行中。

  • 月刊ピンドラーマ 2022年01月号~12月号

    ブラジルを知るための雑誌。

  • 月刊ピンドラーマ2024年5月号(vol. 215)

    ブラジルを知るための月刊誌。 フリーペーパー。 2006年6月から休まず刊行中。

最近の記事

「初めての取材がアイルトン・セナ」 伯国邦字紙四方山話 第3回 松本浩治 月刊ピンドラーマ2024年7月号

ブラジルで邦字紙記者活動を30年も続けさせてもらっているが、やはり印象に残っているのは、この仕事を始めた1994年当時のことだ。同年はそれまでのハイパー・インフレ対策としてレアル貨幣プランを導入・定着させたフェルナンド・エンリケ・カルドーゾ氏が10月の大統領選挙で当選。6月から7月にかけて米国で開催されたサッカー・ワールドカップでセレソン(ブラジル代表)が4回目の優勝を果たした。そして、その前の5月にはブラジルの英雄で「音速の貴公子」の異名を取ったF1レーサーのアイルトン・セ

    • 「Komah Bakery」&「Marcha e Sai」 さんぱうろぐるめをっちゃー 宮本碧 月刊ピンドラーマ2024年7月号

      Komah Bakery 所在地:R. Girassol, 273 - Vila Madalena 電話:(11) 91255-5599 Instagram:@komahbakery バハ・フンダにある、伝統料理をモダン韓国料理に変貌させたKomahがヴィラ・マダレーナでベーカリーを始めたと聞き、行ってみた。白を基調にした明るい店でゆったりした屋外席も心地よい。 韓国料理のエッセンスを取り入れた軽食がメインで、豚肉とキムチ、プルコギあるいは、チキンカレーなどが入ったパン

      • アマール❤アヌーシャご夫妻 幸せな♡夫婦の秘訣 in ブラジル 第5回 月刊ピンドラーマ2024年7月号

        今回、ご紹介するのはサンパウロ在住のネパール出身のご夫婦アマール・アレさん(38、タナフンスール生)とアヌーシャ・アレさん(36、ポカラ生)です。サンパウロ生まれのレシャーナちゃん(4)を保育所まで手をつないで送迎する仲睦ましい姿は、大都市の喧騒の中で雄大なヒマラヤ山脈の麓にいるかのような穏やかさです。 ❤愛の果実モモが人気店に アレさんご夫婦はパンデミックに入った2020年により一層の幸運が舞い込み始めた。知り合ってから14年でようやく待望の赤ちゃんが生まれ、その直後に

        • コレステロール、善悪対決? 開業医のひとりごと 秋山一誠 月刊ピンドラーマ2024年7月号

          前回悪玉コレステロールを下げるうたいで販売されていたサプリについてひとりごとしました。このタイプの健康補助食品を国に登録する方法の改定が検討に入ったほどの大事件になっています。診療所でもコレステロールが話題にあがることが増えているようです。医師から見ると、コレステロールや脂質異常症の情報がいっぱい世の中に出ているのである程度一般市民の皆さんもよくご存じだと思っていました。しかし、意外に誤解が多いと筆者が感じる今日この頃です。なので、前回の展開で「コレステロール」のひとりごとで

        「初めての取材がアイルトン・セナ」 伯国邦字紙四方山話 第3回 松本浩治 月刊ピンドラーマ2024年7月号

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        • 月刊ピンドラーマ2024年7月号(vol. 217)
          7本
        • 月刊ピンドラーマ2024年6月号(vol. 216)
          10本
        • 月刊ピンドラーマ 2023年01月号~12月号
          35本
        • 月刊ピンドラーマ 2022年01月号~12月号
          101本
        • 月刊ピンドラーマ2024年5月号(vol. 215)
          8本
        • 月刊ピンドラーマ2024年4月号(vol. 214)
          10本

        記事

          「Fique à vontade! 」 ポルトガル語ワンポイントレッスン リリアン・トミヤマ 月刊ピンドラーマ2024年7月号

          リオ・フィルム・コミッションによると、リオデジャネイロは市内の映画の撮影回数でパリを追い抜いたとのことです。2023年、リオでは7885回撮影が行われ、パリでは7400回行われました。 例えば、リオでロケ撮影を行った映画には「ゴジラxコング 新たなる帝国」がありますが、コパカバーナ、サンタ・テレーザ、アルコス・ダ・ラパ(カリオカ水道橋)でゴジラとコングがで闘っているのが見られます。 ブラジル人としては、美しいリオの町がブラジル映画や外国映画に出てくるのを見ると嬉しくなりま

          「Fique à vontade! 」 ポルトガル語ワンポイントレッスン リリアン・トミヤマ 月刊ピンドラーマ2024年7月号

          葛西叙江さん(埼玉県出身) 21世紀の日系移民(第3回) 布施直佐 月刊ピンドラーマ2024年7月号

          今回はリオ・サンパウロにて長年サンバダンサー・ダンス講師として活動している葛西叙江さんにお話を伺いました。 ◎サンバとの出会い 20代半ばに友人が浅草サンバカーニバルに楽隊として参加しているのを観に行って衝撃を受け、「サンバ、爆裂面白そうだな」と思い、友人と同じチームに入った。それまでサンバを含めてダンスの経験は全くなかった。チームの活動を通してブラジルに興味を持つようになった。最初にブラジルに来たのは2003年、リオとサルヴァドールに3か月いた。ブラジルのどこに行っても

          葛西叙江さん(埼玉県出身) 21世紀の日系移民(第3回) 布施直佐 月刊ピンドラーマ2024年7月号

          ブラジル面白ニュース 布施直佐 月刊ピンドラーマ2024年7月号

          ☺恋人募集! リオデジャネイロの実業家がリオ市西部の50か所に「恋人募集」と書かれた大きな立て看板を設置し話題を呼んでいる。 自動ドアメーカーを営むカルロス・ヴァレンティンさん(54歳)は4年前に妻を亡くし、新しいパートナーを探そうとマッチングアプリを試したが良い相手に巡り会えず、もっと広く候補者を探すためにこの方法を選んだ。看板には「恋人募集」と書かれたほか、2匹の愛犬を抱っこしているヴァレンティンさんの写真とインスタグラムのアカウント、QRコードが載っている。 看板

          ブラジル面白ニュース 布施直佐 月刊ピンドラーマ2024年7月号

          「Banca 06 Kinjo」&「Corrutela」 さんぱうろぐるめをっちゃー 宮本碧 月刊ピンドラーマ2024年6月号

          Banca 06 Kinjo 所在地:R. Barão de Duprat,400(ヤマト・キンジョウ市営市場内) 電話なし Instagram:@banca06kinjo 市場が改築中のため、黒いビニールの覆いがあちこちに垂れ下がり、床は雨でぬかるんでいる中に店があった。Banca 06はスタンドという名のとおり、カウンター席と2席のみのテーブル席で10人もお客さんが入ればいっぱいになる。席に着いて水を飲んでいると、この店のシェフがバジルの束を手に戻ってきた。市場の中

          「Banca 06 Kinjo」&「Corrutela」 さんぱうろぐるめをっちゃー 宮本碧 月刊ピンドラーマ2024年6月号

          「ピッピちゃん」 栗御殿への道 第11回 田中規子 月刊ピンドラーマ2024年6月号

          秋風に揺れる雑草の穂に小鳥が鈴なりになっている。きつねのしっぽみたいな穂をつけるイネ科の雑草は小鳥の格好の餌なのだ。しばらく草刈りをしてないと、雑草が高く生い茂りそこに野鳥が集まる。雑草が成長すると外敵から見つけにくくなるのでそこに鳥が巣をつくることもある。農家としては雑草を放置するわけにはいかないが、草刈りして小鳥たちの餌や住処を奪うのも気が引ける。でもやっぱり草刈りすると、その後に小鳥のヒナを拾うことがある。そういえばTiziuという小鳥のヒナだったピッピちゃんを拾ったの

          「ピッピちゃん」 栗御殿への道 第11回 田中規子 月刊ピンドラーマ2024年6月号

          実録エッセー『貧しいと思しき子どもたち』 カメロー万歳 第92回 白洲太郎 月刊ピンドラーマ2024年6月号

          ブラジルは貧富の差が激しい国だという話をよく聞く。なるほど、たしかにそうかもしれないが、同じようなことは他のどの国にだって当てはまるんじゃないかと思う。裕福な人と貧乏人の差は一体どこからくるのか? 先進国でいえば、やはり『学歴』ということになるのかもしれない。頑張って勉強をし、いい学校に入り、優良とされる企業に就職する。あるいは難関試験に合格することにより、高収入の道を切り開く。ありきたりではあるが、それが一般的に『まとも』と考えられている人生ロードであろう。 ボクの住んで

          実録エッセー『貧しいと思しき子どもたち』 カメロー万歳 第92回 白洲太郎 月刊ピンドラーマ2024年6月号

          自転車関連事業家 ヴァンデルレイ・ジョゼ・トホーニ氏(Vanderlei José Torroni 、53歳、サンパウロ出身) ブラジル面白ビジネス 第1回 月刊ピンドラーマ2024年6月号

          ヴァンデルレイさんはエスタード・デ・サンパウロ(新聞社)、フォーリャ・デ・サンパウロ(新聞社)、エディトーラ・グローボ(出版社)各社で業務監査の仕事を計22年間務めた後、別の職業を探し始めた時にクリティカル・マスという社会運動に出会った。 これから自転車の需要は広がると確信し、自転車に関係する仕事をしようと決めた。まず自転車バッグの制作・販売を始めたが、競争相手も多くうまくいかなかった。その後、街中に自転車を停めるスペースがないのを解消するため、自転車駐輪スタンド(para

          自転車関連事業家 ヴァンデルレイ・ジョゼ・トホーニ氏(Vanderlei José Torroni 、53歳、サンパウロ出身) ブラジル面白ビジネス 第1回 月刊ピンドラーマ2024年6月号

          ヴィラドネガ クラッキ列伝 第175回 下薗昌記 月刊ピンドラーマ2024年6月号

          ブラジルでサッカー選手を目指す者の大半は、スポットライトが当たるFWや攻撃的な中盤の選手を目指すものである。 しかし、ヴァスコ・ダ・ガマ(以下ヴァスコ)やアトレチコ・ミネイロで活躍したヴィラドネガは、点取り屋でありながら、幼少時はディフェンダーになることを夢見た変わり種だった。 似た名前を持つことから、のちに親戚関係にあると周囲に勘違いされることになるウルグアイ人の名FW、ビジャドニガー(彼はヴァスコ史上最もゴールを奪った外国人FWである)がヴァスコから退団した1942年

          ヴィラドネガ クラッキ列伝 第175回 下薗昌記 月刊ピンドラーマ2024年6月号

          「手作り感満載の邦字新聞」 伯国邦字紙四方山話 第2回 松本浩治 月刊ピンドラーマ2024年6月号

          30年前(1994年)に初めて働いたブラジルの邦字紙『日伯毎日新聞』は、今から思えば手作り感が満載だった。当時は、現在の生活では欠かせないパソコンやインターネットはもちろんない。記事は11文字×10行のマス目のある約20㎝四方の藁半紙の原稿用紙に手書き(縦書き)で埋めていた。その原稿をデスク(編集次長)が手直しして、新聞の印字用にタイプレスやワープロ等で原稿を打ち込むベテランの人たちがいた。打ち込まれた印字を、組版がハサミで切り、定規、ピンセットと糊等を使用して、新聞用の台紙

          「手作り感満載の邦字新聞」 伯国邦字紙四方山話 第2回 松本浩治 月刊ピンドラーマ2024年6月号

          醍醐麻沙夫(作家、1935-2024) ブラジル版百人一語 岸和田仁 月刊ピンドラーマ2024年6月号

          作家開高健の『オーパ!』(単行本1978年、集英社文庫1981年)は、いろいろな意味において画期的であった。1977年8月から10月にかけての2か月間、サンパウロ~アマゾン~パンタナル~ブラジリア~サンパウロという行程を移動した、釣り紀行にしてノンフィクション作品であるが、開高のペンによるピラニアやピラルクー描写もさることながら、ブラジル各地住民の観察記録としても貴重な作品であった。とにかく面白く、時にリズミカルに文章が流れたかと思うと、急に思索的なところもあったりで、さらに

          醍醐麻沙夫(作家、1935-2024) ブラジル版百人一語 岸和田仁 月刊ピンドラーマ2024年6月号

          「目を通します」 ポルトガル語ワンポイントレッスン リリアン・トミヤマ 月刊ピンドラーマ2024年6月号

          「世界が懸念していること(What worries the world)」調査が、3月22日から4月5日にかけて、16歳から74歳の25,302人を対象に、オンラインで行われました。この調査によれば世界の最大の懸念はインフレです。 今度はブラジル人だけを対象にした他の調査を見てみましょう。イプソスの調査によると、健康がブラジル人の懸念事項ナンバーワンであることがわかります。第2位は犯罪と暴力で、第3位は貧困と不平等です。 正直、政治家にはこういった数字を研究し、解決策とそ

          「目を通します」 ポルトガル語ワンポイントレッスン リリアン・トミヤマ 月刊ピンドラーマ2024年6月号

          白洲ちゃむさん(京都府出身) 21世紀の日系移民(第2回) 布施直佐 月刊ピンドラーマ2024年6月号

          ◎カポエイラに出会って 子どもの頃からちょっと変わったことをやるのが好きで、24歳の時、当時習っていたダンスの発表会に登場したカポエイラを見て、「これは何だ!」と心を鷲掴みにされた。バイーア・サルヴァドールの道場で修行を積んだ日本人師範の元で習い始め、2008年にサルヴァドールのペロウリーニョ(サルヴァドールの歴史地区)に修行のため約2週間滞在。以降、2年に一回ブラジルを訪れるようになった。また、ノルデスチ(北東部)音楽の修行を積んだ日本人女子(のちにリオデジャネイロでお世

          白洲ちゃむさん(京都府出身) 21世紀の日系移民(第2回) 布施直佐 月刊ピンドラーマ2024年6月号