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エッセイ | あなたがブサイクに見えるのは何故か?

写真と実物との違い。
鏡で見る自分の顔と免許証の写真のギャップ。
何故このような現象が起こるのか?

諸説あるようだ。
この記事では、諸説を羅列しながら、論点を考察したい。



(1) 平面vs立体、時の流れ



現実は奥行きや空間があり、また、音やにおいや感触もあります。そして、時間の流れのなかで認識するものであり、時間を止めることはできません。
そして写真は「平面」であり、大きさも実物とは違います。また、ある時点の瞬間を固めたものであり、そこに時間の流れはありません。

前掲記事より引用

最初からなかなか哲学的な説明だ。
鏡に自分の姿をうつすとき、動き自体は止めていても、時は止まることなく流れている。また、「同じように」見えても、絶えず微妙に変化を伴う。
自ら感じる奥行きや微妙な陰影も、写真では変わらないが、実物は必ずどこかしら変化する。また、鏡の前の姿をみるときは、臨場感があるが、写真にはない。


(2) カメラと人間は違う



レンズと目の違い
・イメージセンサー(撮像素子)と網膜の違い
・記録色と記憶色の違い
・光の捉え方の違い

記事より引用

そもそも人間の目と、カメラの目とは違うという指摘。
人間の脳内にうつる映像と、カメラの光の捉え方が違う。
自分が見ているままに世界が存在していると思いがちだが、コウモリと人間の目にうつる映像も異なる。同じ人間どうしでも異なりうる。
同じ写真でも、見る人によって、異なって見える。

この説明も究極的には哲学的な回答だ。
あなたの見ている映像と私の映像が同じなのか、それとも異なるのか?
仮に科学的に説明できるとしても、それは測定に基づく数値的なものであり、お互いにどう見えているのかは、異なる人間である以上、確認するスベがない。


(3) 心理的あるいは準備の問題



(1)日頃自分が見ている姿とは違うから。
(2)メイクが合っていない。
(3)流れ撮影による撮影準備不足。
(4)正面の写真で盛れる顔の向きではないから。
(5)画質が悪い

記事より引用

この記事(↑)では、特に免許証の写真が自分が思うよりも「ブサイク」に写る理由を説明している。

記念写真などは、何度も写る角度を調整したり、時間をかけて撮る場合が多いが、免許証の写真を撮る場合は、多くの人が次々と撮るので、準備不足になる。

また、見映えを良くした、自分の加工写真に見慣れていると、リアルの自分より加工した自分を「自分だ!」と思い込むようになる。

免許証は「正面」から撮るので、自分の好きなアングルから撮影されることはない。それも「実物とは違う!」と思い込みやすい要因のひとつ。


(4) 実物はきれいなのに、ブサイクに見える人の特徴



この記事にはいろいろ「処方箋」が書いてあるが、一言で言えば「自分の魅力の引き出し方を知らない」ということ。

自分が最も美しく見える角度、見映えの良い服装、姿勢、自信のなさ。

また、本当は美人でも、「目が小さい人」「猫背の人」「ほりの深い人」は、写真うつりが悪く見える傾向がある。


まとめ

原理的に、実物と本物が違って見えるのは当然であることを認めよう。

写真を良く見せたいなら、自分が美しく見える角度・姿勢・服装に気をつけよう。


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