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ごご茶
2022年8月20日 01:15
地を這っていたい私に「どうして飛ばないの?空はこんなに素敵なのに!」と無邪気に笑いかける圧倒的に正しい者たちの声その声が煩すぎて私は地に潜ってしまいたくなるのです失敗者の叫びなんて誰も聞いちゃいない愛を教わらなかった子供が生み出せるのはせいぜい愛もどき他人を羨んで腹を立てたりしないけど他人を羨んでるんだろうな、と思われていることに腹が立つのです私でごめんなさい
2022年8月20日 01:02
そのまままつげまつげはくるんと上向きがいいなんて誰が言い出したのだろう毎朝ビューラーで必死にはさんで上げる私のまつ毛はそれでも夜には必ず下を向いてるというのに下を向きたい、とこんなにも主張しているのに!今朝は下向きのまつ毛にそのままマスカラを塗ったなんだフツーにかわいいじゃないか今までごめんね☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆あるよ「翼があればよかっ
2022年8月15日 22:22
良い大人であろうとしたけれど私の中のダメな子どもがひょいと顔を出した片付けても片付けても僕以外のところから次々ゴミが湧いてきてもうどうしようもなく全てが虚しくなったんだ家族団欒を否応なく見せつける盆と正月が大嫌いだった鳴かぬならいらないホトトギス糸はプツンとわかりやすい音を立てて切れたりしない気付いた時にはもうなくなってるんだケガがきちんと治るまでキズパワー
Norito Takechi
2022年6月17日 21:04
十一廃墟になった工場の中で月はスヤスヤと眠っている雨はまだ降り続ける森の中に住む小さな人たちが縦笛の練習をしている十二海への憧憬と畏怖漁船のデッキで蝋燭を灯して見つけたい小さな光の向こうにある原初の温かな闇を十三海など近くにないのに君の音がする置き忘れた三輪車から雨粒が滴っているこの涙も 海へと還るのだろう十四さよならという言葉は夢の中で覚えた
2022年6月16日 20:40
六幾つもの観覧車を乗り継いでもあなたには辿り着けない最上部から道化師は飛び降りたが私はいつまでも廻り続けるそれが究極の愛だと信じて七三角屋根の洋館から零れるオルガンの音が好きでしたオルガンは燃えたのですね?月が溶けだす場所では今でも哀色の旋律が鳴っています八あなたのデジャブに触れると回転木馬が軋む音がするここはどこですか?メランコリーに染まる交差点にピエ
2022年6月15日 20:38
一工場は忙しなく稼働している煙突からは黒煙が吐き出されその上で月は 青白く輝いている下駄箱に座った少年だけが沈黙の中で その月を眺めている二幾重に遮光カーテンを引いても記憶は無意識の中で輝き死さえそれを消すことは出来ない残された記憶は魂と呼ばれ今日も詩人は それを拾い集める三教授はドルコストについて語り私はアジャセについての思索に耽るふと眺めた窓の外空中庭