【英文法苦手克服!】名詞を説明する関係代名詞
みなさん、こんにちは。
今日は文法のお話を…
文法の勉強は嫌だと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、文法を避けて英語学習してもスキルの向上は期待できません。
幸い、必要最低限の英文法は範囲が限られているのでなるべく早く済ませてしまいましょう。
名詞の説明ができることの利点
文法の勉強は退屈かもしれませんが、文法をクリアしたらより内容の深い文章が読めるようになり、より正確に自分の意見を表せるようになります。
なので、文法の勉強をしないという選択肢はないのです!
本日は名詞を説明する文法を勉強しましょう。
実際の英語で能力に差が出るポイントはいくつかあります。
例えば、形容詞と副詞の表現の幅
「とても」を表す言葉は「very, quite, extremely」などありますが、全部ニュアンスというか程度がちがいます。
また、日常会話では「super」なんて言葉を使う人もいるかもしれません。
このようにそれぞれの場面に合わせて形容詞と副詞を使い分けられるととても自然な英語に聞こえます。
英語で本を読んでいると、知らない言葉が出てきて、その意味が今の自分の英語力では他の言葉で言い換えられないということもあると思いますが、このように知っている単語の量はより自然で豊かな英語表現を追求する際にはとても重要になってきます。
しかし、これは結構コスパの悪い目標で、ある程度英語力が高い人には時間をかける価値があると思いますが、まだそのような段階でなく、まずは知っている知識でアウトプットしたいと思っている方は他のところに時間を割く方が賢明だと思います。
自分の話の中で特定の物を説明することは結構多いですよね。
もちろん、様子や程度を説明することもとても多いですが、これは名詞の説明より知識が幅広く必要で、難易度も高いです。
そこで、まずは名詞を説明できるようになることを目標にするとよいと思います。
その名詞の説明により細かいニュアンスを求めて、形容詞を使い分けるのはとりあえずあとに置いておきましょう。
今日は、その代わりに名詞を説明する文法関係代名詞の勉強をしましょう。
これを勉強すると今まで2文に分けていたものを1文にまとめていうことができます。
例えば、
She is a girl. She is from the US. (彼女は女の子です。彼女はアメリカから来ました。)
↓
She is a girl who is from the US. (彼女はアメリカから来た女の子です。)
といったようにまとめることができます。
英語も文が1つずつ短くぶつぶつ切れていると少し幼稚な印象をいただくのは日本語と一緒です。
特に、留学や仕事で使うオフィシャルライティングは1文が15-25語くらいで構成されているといいとされていて、短すぎる文には注意が必要です。
(上の例は関係代名詞を使っても短いですが…)
関係代名詞は日常会話でも頻出ですので、ぜひ習得しておきましょう。
文法書にのっていることを全部覚えても良いのですが、今日は実際に頻繁に使えるものだけご紹介します。
(本日は関係代名詞非制限用法は省略します。基本の関係代名詞がわかれば、こちらもすぐに理解できます。)
早速、関係代名詞の話をしたいのですが、そのためにはまず英語の大原則を理解しておかなければなりません。
その大原則とは「1文に1動詞」というものです。
このルールは意外にみなさんあまり理解できていないので、もう一度復習することをオススメいたします。
もしよろしければ、私もこれについてまとめたことがありますので、読んでみてください。↓
それでは、本題の関係代名詞を勉強しましょう。
関係代名詞1 - 大枠の理解
関係代名詞といえば、僕が学生のころは中学の一番最後に習う難しい文法という扱いでした。
時代が変わって今はどうかはわからないのですが…
日本語にはない文法なので最初は戸惑うかもしれませんが、実は結構単純なものです。
本日は特殊なものは避け、基本的なものだけ学びましょう。
関係代名詞にはいくつか種類があります。
who, which, that, what
をおさえておけばまずは十分です。
ちがいはというと
who - 人に使う / which - 人以外に使う
that - 人にも人以外にも使える
というものです。
(whatはちょっと別の使い方をするのであとで説明します。)
ちなみに人と動物を一緒に説明したい場合はthatを使えば解決します。
(他にも最上級やallなど限定的な名詞に使われる関係代名詞はthatなどいくつかルールがありますが、今日は置いておきましょう。)
関係代名詞は名詞の説明をするものなので、原則説明したい名詞の直後につきます。
「そんなの当たり前…」と初め思われる方もいらっしゃると思いますが、この認識はとても重要です。
勉強していくにつれて、関係代名詞の英作文をしてみると形容詞のうしろにwhoがついているなんてことが起こったりします。
関係代名詞2 - 主格
まず、おさえていただきたいのは関係代名詞には主格と目的格の2つがあるということです。
文法用語が出てきましたが、安心してください。全然難しくないどころか、実はというと文法用語はめちゃくちゃ便利なものです。
主格とは主語の役割を果たす、目的格は目的語の役割を果たす。
それだけです。
まずは、「who, which, that」での主格・目的格のちがいに気を付けてみましょう。「what」はとりあえず置いておいてください。
主格の関係代名詞とは以下のようなものです。
This is a computer that was made in Japan. (これは日本で作られたコンピュータです。)
関係代名詞は2つの文を1つにまとめたものです。
上の文は
This is a computer. This computer was made in Japan.
に分かれます。
関係代名詞はa computerを説明したいので、thatがその直後についています。
that = this computerでthis computerは2文目の主語の役割ですね。なので、このような関係代名詞を主格といいます。
2つ目のcomputerは省略されています。関係代名詞では前で説明されている言葉をもう一度言わないというのがルールとなっています。
たまに、主格と目的格のちがいを見分けるのが難しいとおっしゃる方がいますが、上の「主語の役割を果たす」以外にもうひとつ見分けるポイントをあげておきます。
主格の関係代名詞の特徴は原則、すぐうしろに動詞が来ることです。
This is a computer that was made in Japan.
この文もthatのすぐうしろにwasという動詞がありますね。
それに対し、目的格はすぐうしろに動詞は来ません。
このちがいをとりあえずおさえておいてください。もう少し詳しい説明を次の目的格のところでします。
関係代名詞3 - 目的格
では、次は目的格を見ていきましょう。
念のためもう一度言いますが、ここで見ているのはwho, which, thatです。whatは関係ありません。
目的格は目的語の役割をするのでした。
目的語とは動詞の対象となる名詞のことです。つまり、動作の対象のことです。
例えば、
I have a pen.
のa penの部分が目的語です。
haveという動作の対象がa penだということですね。
関係代名詞目的格の例は以下のようなものです。
This is a pen which I bought yesterday.
この文を2つに分けてみると
This is a pen. I bought this pen yesterday.
となります。
ここではa penの説明をしていますので後半のthis penが抜けていますね。
このthis penはboughtの目的語です。目的語が抜けてその代わりにwhichが入っていますので目的格とわかるわけです。
そして、a penの説明したいのでそのすぐ後ろにwhichがあります。説明したい名詞のすぐ後ろに関係代名詞を入れる、これは鉄則です。
目的格の他の特徴としては、後ろに主語動詞が来るというものがあります。
主格は主語の役割だったので、主語が省略されて直後に動詞が来ていましたが、目的格は目的格の役割を果たし目的語が省略されていて、その前の主語動詞のセットは残ったままです。
この関係代名詞のうしろに何が来るかが、主格・目的格を区別するときのポイントです。
さらに、目的格にはもうひとつ特徴があり、それは関係代名詞自体が省略できるというものです。
関係代名詞なのに省略したらわかりにくくなりそうですが、慣れると問題ありません。
初めに言及しましたが、英語は1文に1動詞というルールがあり、2つ以上動詞が入っていれば何らかの理由があるのです。
慣れると2つ目の動詞が出て来たときに、無意識にリアルタイムでどのような構文が使われているかがすぐわかるようになります。
さて、ではどうして目的格は関係代名詞自体を省略してもよいのでしょうか?
それは目的語が省略されていても前の主語動詞のセットが残っていて、どこから2つ目の文(関係代名詞後の部分)が来ているかすぐにわかるからです。
主格は主語が省略されていて、関係代名詞がなければいきなり動詞が来て、「この動詞はどこから来たの… この動詞の主語は何?…」となるからです。
基本的に目的格はむしろ省略されることの方が多いと思います。なので、読むときに理解できるようにするだけでなく、ライティング・スピーキングをするときも省略しましょう。
主格と目的格のまとめ
ここまでの話をまとめておきます。
関係代名詞にはwho, which, thatがあり、whoは人、whichは人以外、thatは両方に使える。
(whatはまだ説明していません。)
関係代名詞は説明したい名詞のすぐ後ろに付く。
そして、主語・目的格には以下のようなちがいがあります。
主格
She is a girl who came from the US.
主語の役割を果たす。
関係代名詞の後ろは動詞が来る。
関係代名詞は省略してはいけない。
目的格
This is a pen (which) I bought yesterday.
目的格の役割を果たす。
関係代名詞の後ろは主語動詞が来る。
関係代名詞省略してもよい。
関係代名詞4 - what
さて、いよいよ「what」の登場です。
といっても、これもそんなにたいしたものではありません。
では、見ていきましょう。
「what」は「the thing(s) which」と言い換えることができます。訳は「〇〇こと」、「〇〇もの」となります。
例えば
This is what I bought yesterday. 「これは私が昨日買ったものです。」
となり
This is the thing which I bought yesterday.
に言い換えることができます。
関係代名詞「what」で気をつけなければいけないことは、説明すべき言葉を前に付けないということです。
例えば、
Look at the boy who plays the piano.
という場合、関係代名詞「who」の前に説明されることば「the boy」があります。
しかし、「what」は「the thing which」なので、そもそも「what」自体に説明される言葉「the thing」が入っています。
慣れないうちは
This is a pen what I bought yesterday.
などとしてしまうことがあると思いますが、「what」が何の言い換えか思い出し訂正しましょう。
「what」の説明はこれだけです! 他の関係代名詞が理解できていれば全然難しいことはありません。
「the thing(s) which」に言い換えられる、説明される言葉が前に入らない、これら2点をおさえるだけです。
そして、最後に主格・目的格の話をします。「what」では主格・目的格は気にしなくてもよいと先に書きました。
実は「what」もこれら両方の用法があります。
主格
This is what entertains people now. 「これが今、人々を魅了しているものです。」
目的格
This is what she gave me. 「これが彼女がくれたものです。」
見分け方は「which, who」と同じなのですが、「what」はそれらとちがう使い方をするので、まずはその2つで区別をできるようになり「what」も同じように判断できるようになればOKです。
本日の内容はここまでです。
意外に関係代名詞は単純だと思っていただければ嬉しく思います。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
こちらの名詞の説明の話は以下に続きます。↓
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