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【注意!】英検・TOEFLで減点されるライティング

みなさん、こんにちは。

英語学習の調子はいかがですか。

英語学習と一言に言ってもリーディング・リスニング・スピーキング・ライティングと幅広いことに対応しなければならないので大変ですね…

リーディングとリスニングは答えがひとつに決まるのでまだ対策しやすいですが、スピーキングとライティングはいろいろな答えの可能性があって対策に悩みます…

とは言うものの、試験である以上採点基準があり、スピーキングとライティングもそれに従っているわけです。

もしかして、みなさんも指摘されずに気づかず減点されるライティングを続けている可能性があります。

そのようなことを続けないよう、よくある減点対象を確認しておきましょう。

アカデミックライティングに従う英語試験

まず前提として英検やTOEFLといった英語試験はアカデミックライティングのルールに従って採点されています。

アカデミックライティングはオフィシャルライティングとも言われたりしますが、要は公に提出することを前提した文章を書くことです。

話し言葉などカジュアルな英語では許容されていても、アカデミックライティングでは気をつけたほうがいいことはいろいろあります。

実際のところは本や新聞などで、アカデミックライティングに反した書き方はよくみられますが、少なくとも試験や留学先のレポートでは避けるのが賢明です。

以前もこのテーマで言葉のチョイスについて記事を書きました。↓

【直前でも!】英検準1級ライティングスコアアップ法1

今日は、他にも気をつけたほうがいいことをいくつか書いてみようと思います。

英検とTOEFLは別の英語試験ですが、ライティングの採点基準は基本的に同じです。英検ライティングのスコアが上がれば、そのライティング方はTOEFL Independent Writingのスコアも上げるような書き方になっています。

ですので、試験ごとにライティング法を変える必要はなく、アカデミックライティングの基本を押さえておけばいいことになります。

それでは、見ていきましょう。

【NG1】同じ単語の繰り返し

まず第一に、同じ単語の繰り返しは避けてください

例えば、以下のようなものはたとえ文法が正しくても高い評価が得られません。

These days, a lot of people have digital devices such as smartphones. People use them because people consider them useful.

これは「people」を繰り返しすぎですね。学校でも何度も教えられたように代名詞「they」を使いましょう。 

これはほとんどの方がすでに実践されていると思います。

同じ言葉を避けることは代名詞を使うだけでなく、言葉のチョイス自体を変えることでも可能です。

例えば「people」とはどんな人なのかを具体的に言うことができると思います。

travelers, citizens, workers, officials, researchers, presidents.....

英語試験では表現の幅の広さは加点ポイントですので、「people」で済まさず、いろいろな表現を取り入れましょう。

【NG2】同じ型の繰り返し

上の例の「people」を直してみると以下のようになります。

These days, a lot of people have digital devices such as smartphones. They use them because they consider them useful.

これで大きな減点は避けられると思います。

しかし、なんだか物足りないように思いますよね。それは、なぜでしょうか。

それは、同じ型を繰り返しているので表現に幅がないからです。

上の例では「people 〇〇」、「they 〇〇」×2と[人 〇〇]という型が3回連続で登場しています。

これを改善するとさらに評価の高いライティングにすることができます。

方法はいくつかありますが、一番取り組みやすいのは無生物主語を使うことです。

日本語がネイティブだとどうしても無生物主語は難しいと思いますが、何回も使っていると自然に慣れるものです。

思わず、

I am satisfied with the service.

と書いてしまう方は、そこで一旦止まり

The service satisfies me.

とすることから始めてみてください。

ライティングがスピーキングに比べて何が対策しやすいかというと、書き直しの時間があるということです。

スピーキングは練習でどれだけいろいろ対策しようとも、本番で焦って練習したことが何も発揮できなかったということは慣れるまではあることですが、ライティングは制限時間の限りいくらでもよりよい表現を追求することができます。

普段から気をつけていれば、本番でも実行できるようになりますよ!

もうひとつ同じ表現を避ける方法は単純に、ひとつの意味に対しいくつかの表現をストックしておくことです。

残念ながら、留学や仕事で通用するレベルの英語力に達するかは最終的には知識の多寡に依存します

英語を使う気持ちが大切なのは当たり前ですが、あまりに知識が不足している人はスタートラインにすら立たせてもらえないのが現実。基礎レベルの英語力が身に付いたら割り切って片っぱしから知識を暗記していきましょう。

幸いなことに、アカデミック英語では知識の豊富さは間違いなくプラス要素です。表現の幅が広い英語を使ってマイナスのことはないのです。退屈な暗記が自分の可能性を広げてくれるのであれば、それに取り組まない理由はありません。

さて、話を戻すと、ひとつの意味に対し複数の表現をストックしておくことが必要ですが、例えばどのようなものがあるでしょうか。

可能を表す表現は英語にはいつくかのパターンがありますね。

can, able, capable, enable, possible....

これらは品詞からしてちがうのでもちろん使い方が異なります。

なので、辞書などで使い方を確認しながら正しく使えるようにしていきましょう。

普段の勉強では、ひとつの文をいろいろな単語で言い換えられるかのトレーニングをするとよいと思います。

He can generate wonderful music, using the app.

The app enables him to generate wonderful music.

といったように普段から言い換えていると試験本番でも意識しなくともいろいろな表現が思いつくようになります。

また、直接可能を表さなくとも、可能のようなニュアンスを出すこともできます。

例えば、

The app allows him to generate wonderful music.

は、上の例の「enables」を「allows」に代えただけですが意味はほぼ同じですね。

このような地道なトレーニングがアカデミックライティング力向上の役立ちます。

他にも「原因になる、結果として〇〇なる」の表現もストックしておくといいですよ。

cause, contribute to, lead to...

これ以外にも使えるものはいろいろありますね。

辞書と格闘しながら、他の人が書いた文章を見ながらいろいろな表現を蓄え、より高度な英語表現ができるようになりましょう。

最後まで読んでくださってありがとうございました。

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