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大学院留学出願で専攻変更した僕の経験

割引あり

みなさん、こんにちは。

こちらは僕の留学の経験を記録しておくものです。

今回は僕が大学院に進学する時点で専攻を変更した話をします。

僕は学部は商学部でしたが、在学中に人間の脳や心理に興味を持ったため、大学院で神経学を勉強したいと思うようになりました。

結局僕は、コロンビア大学教育大学院の修士課程で神経学と心理学を学習しました。

今回は僕がそこに至るまでに取り組んだことを書き留めておこうと思います。


1. 留学カウンセリングに行く

まずは、多くの人が行っているであろうことですが、留学の説明会に行きました。

僕は結局、出願の際にエージェントは利用せず、自力で出願にこぎつけましたが、最初の情報収集のためにエージェントに行くことは悪いことではないと思います。

気をつけないといけないのは、どれだけ参考になることを聞けたと思ったとしても、すぐにサービスに申し込まないことです。

留学の情報、特に学位取得のための留学情報はいまだに日本では手に入りにくいと思います。ですので、エージェントでいろいろ話を聞くと、「こんなに詳しい人がいるんだ! 早めに準備した方がいいって言ってるからここでサポートしてもらおう!」と思ってしまうかもしれませんが、それはちょっと待った方がいいです。

人は手に入れたいと思っていた情報を聞くと、目の前が開けたように思えて、もっと聞きたいと思うものだと思います。

しかし、今はいろいろな情報を様々な方法で入手できる時代です。他の選択肢も検討したうえで、エージェントが最適と思うのであればそのとき申し込んでも遅くはないと思います。

もちろん、こんな記事を読んでいる間にエージェントに先に話をききにいくというのもひとつの手だと思います。

大切なのは自分でいろいろアクセスしてみることなんだと思います。

僕も大学院出願に関して書いたことがあるので、よければ最初だけでも読んでください。↓

意外に単純? - 海外(アメリカ)大学院出願プロセスを見ていこう!

さて、エージェントの話に戻ります。

僕が行ったエージェントは栄陽子留学研究所アゴス・ジャパンです。

栄陽子留学研究所はアメリカ専門のエージェントです。アメリカ留学に興味があってもまだ具体的に何をすればいいか全くわからない場合は一度目を通してみるといいかもしれません。いろいろ詳しく書いてありますよ!

このエージェントはいくつか独特な点があります。(以下は僕が話を聞きに行った時点での情報で、現在のことはわかりませんので、ご自分でHPに目を通してみてください。)

例えば、他のエージェントがよく勧めている「コミカレ2年→4大に編入」という進路に基本的に否定的な態度をとっていました。日本人にはカリフォルニアへの留学が人気で、コミカレ(2年制の短期大学のようなもの)からUC(University of Calfornia)グループへ編入を希望する人が大変多いそうです。

コミカレは4大より授業料が安いことは有名で、コスト削減策のひとつとして捉えられているようです。しかし、こちらのエージェントは、アメリカにはたくさんの大学があるし、奨学金獲得などでコストを削減する方法はあるのだから、コミカレにもUCグループにもこだわらなくてよいというスタンスでした。現在はコミカレからの留学の相談にものっているようですが。

確かにコミカレにはいい面もあればよくない面もあると思います。

コミカレの最大の難点は編入先が限定されてしまうことですね。コミカレは入学審査時点で、その他の4大で要求されるような統一試験などの基準がなく、基本的にほとんどの人が無条件に近い形で入学できます。

ですので、編入先が「コミカレからでも編入できる大学」に限られてしまいます。コミカレでいい成績をとっても他の4大でいい成績を取っていた人と同等に扱ってもらえない可能性があるからです。

UCグループは日本でも人気で、カリフォルニア州は制度としてコミカレからグループ校の1つに編入できるようにしているようですが、他の学校への進学を希望しているならコミカレ進学は慎重になった方がいいのかもしれませんね。

特に、私立大学は競争率が激しいので注意した方がいいと思います。(UCグループは州立。州立でも競争率が激しいところはあります。)

その他にも、こちらのエージェントでは入学してからの授業の取り方など具体的な例を用いて、「入学がゴールではない」という意識を強調した情報を得ることができます。

僕がこのエージェントに行った頃は、最初のカウンセリングに1万円を支払わなければなりませんでした。他のエージェントは大抵無料相談なので少し驚きましたが、こちらは責任を持って有意義な情報を相談の時点から提供するというポリシーのもとお金をとっているということでした。

2022年6月現在でも11,000円(税込)かかり、初回も含め1年で3回まで相談できるそうです。アメリカ専門だけあってそれなりに詳しい情報をくださますし、1年で3回までであれば少し時期を開け、なにかしらのアクションを起こしてみてから再相談もできるので、それほど高い出費ではないと思います。少なくとも、いきなりサービスに申し込むよりよほどいい選択肢だと思います。情報がなんでも無料で手に入ると考えるのはさすがに都合がよすぎると個人的には思います。

こちらのエージェントは一般論としての留学スケジュールなども一応説明してくださったと思いますが、割と攻めた?姿勢で、個別でこんな可能性もある、まだ間に合うといったプランをいろいろ説明してくださったように記憶しています。

話を聞いているだけもでなかなか面白かったので、一度話を聞いてみるのもいいかもしれません。僕はそのあと相談は行かなかったのですがしつこい勧誘などは僕の場合は一切ありませんでした。

次に行ったのがアゴス・ジャパン。

こちらのエージェントの僕の勝手なイメージは優秀な人が難関大を目指すときに相談に行くというもの。勝手なイメージですので現実を反映している保証はありません!笑

でも、合格実績を見ても有名校がずらっと並んでいるので結果をしっかり出しているのがすごいです。(語彙力…)

僕が初めて無料相談に行ったときのスタッフさんは割と淡々とした方で、留学までの一般的なスケジュールの説明などをしてくださいましたが、前述のエージェントよりは個別の情報をくださったりはしませんでした。

まず第一歩踏み出して、すでに留学することを決めた人を懸命にサポートするところなのかな? と思い、留学に行くことを決めたあとに、ある程度の書類(大学の成績書など)をそろえて行くと、別のスタッフさんがその書類を見ながらいろいろアドバイスをくださいました。

相手も限られた時間で対応してくださるわけですから、まだ何も決まっていない状態で行っても有益なアドバイスを得られないことは仕方のないことと思います。こちらは無料ですからあれこれ要求するべきでないと思いますし、2回目に行ったときには1回目には聞けなかったアドバイスも聞けたので、やはり、まずは自分でアクションを起こすということが重要だと思いました

2. 出願条件を調べる

アメリカ大学院出願には条件がありますが、大学全体ではなく、学部のそれぞれのコースが独自の条件を設けています。

例えば、心理学を専攻しようと思った場合、学部での専攻は心理学でなければならないとしていることもあれば、大学院での心理学専攻に必要と思われる授業の単位(学部レベルの基礎心理学、発達心理学、基礎神経学、基礎統計学など)を指定の分以上保有していることとしている場合もあります。

また、専攻によっては社会人経験を求めるものもあります。MBAはその典型で多くのプログラムで労働経験がなければ出願資格がないとしています。

他にも研究経験があることが望ましいとあったり、英語がネイティブでない人が英語教授法を学びたい場合は学校全体の基準より高いTOEFLスコアを求められることもあります。

僕は当時、まだ神経学・心理学・パブリックヘルス・生物学のうちどの分野を専攻するかを明確に決めておらず、もともと商学部だったこともあり、どの分野の学位も取得予定ではありませんでした。

ですので、まずは興味のあるコースの出現条件を片っぱしから調べて行きました。

大学院の調べ方としては、(社)大学院留学協会|海外大学院サーチを利用しました。

ここで大切なのは、それぞれの大学のリストをクリックした後の一覧情報だけを見るのではなく、必ず自分でそれぞれの大学のHPに直接アクセスして最新の情報を入手することです。

出願条件は変わる可能性があるので、必ず最新のものを確認してくださいね。

僕は100以上のコースを見たかと思います。アメリカはたくさんの大学があるので、自分にあった学校を見つけるのは結構時間がかかります。

必ずしも有名大学が自分に合っているとも限りません。都会より田舎の方がいいかもしれませんし、東海岸より西海岸の方があっているかもしれません。このようなこともいろいろ考慮しながらひとつずつ見ていくしかないので結構疲れます…

僕は専攻でフィルターしたものを順番に見ましたが、まずはとりあえず有名大学から見ていって出願できるかどうか調べるのもいいかもしれません。これは個人の価値観に関わるのでみなさんなりの優先度で調べてみてください。

3. 学位と単位の問題を乗り越える

さて、とんでもなく長い時間をかけて大学リストを確認して、それぞれの大学のウェブサイトもチェックしていきました。

前述の通り、僕は大学院で専攻を変更したかったので、一筋縄ではいきません。やはり、なかなか現状は厳しかったです。

しかし、そこであきらめてしまうのもなんだかスッキリしなかったので、僕は以下の2つを実行し、最終的には学部とはちがう専攻で留学できました。

3 - 1. 学位指定・単位指定について

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