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発作

そこまで死にたいわけじゃないけど、死にたくなる。
ただ自分自身の声にならない咆哮が体に鳴り響く。
なぜ俺なんだ、
みんなもこんな感じに苦しんでいるのだろうか、
前が見えない感覚、深淵へと落ちていく。

夜は嫌いだ、
がむしゃらに目の前にあることだけしてればいい昼間とは違う、
日が落ち、気温が落ちるとともに自分の頭も冷静になっていく。
夜は嫌いだ、
頭が無駄に、無駄に動きすぎる。
答えのない、そして意味もない議論が部屋で一人勝手に進められていく。
なぜ、どうして、意味のない疑問詞が反芻し頭を包み込む。

ああ、死にたい、
もしくは、誰か、僕という存在に気付き、声をかけてほしい。
本当にいるのか?
本当に道は正しいのか?
つらい、胸が苦しい、
わざとか、無意識なのか分からない過呼吸で埋め尽くされていく。

おお、峠は越えたようだ、
切り替えて考えよう、
冷静に分析しろ、
僕より大変な人はたくさんいるし、僕が恵まれているのも事実だ。
周りにも環境にも恵まれている。この上ない人生かもしれない。
ああ、少し元気が出てきた気がする。よかったよかった。

でもなんだろう、この物足りなさは、
このまま歩き続けて俺はなにかになれるのだろうか、大丈夫なのだろうか、
いずれ大きな問題に押しつぶされてしまうんじゃないか?
いや、そんなこと今考えてもしょうがないな、
何かが起きるなら、それはその時、
またその時の自分が何とかすればいい話だ。
ああ、もうこんな時間か、
明日はやることがたくさんある。
とりあえず明日の自分が天才であることに期待しよう。


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