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たけ
2024年1月31日 06:35
はじめに哲学は、往々にして過小評価、ないし過大評価されている学問であると言えます。「哲学は役に立たない」「哲学をすると頭がおかしくなる」「哲学は難解で深遠な言葉をつらつらと並べているだけだ」など、どのように過小評価されているかの例は枚挙に暇がありません。しかし、他方で哲学が過大評価されている側面もあるでしょう。「哲学は役に立たない」というのはある意味で正しく、ある意味で間違っていると思いま
2024年2月22日 04:03
はじめに本稿では、イギリス経験論について解説します。イギリス経験論は、古代ギリシア哲学、そして中世哲学を経た、17世紀から18世紀頃にかけてのイギリスの認識論に関する哲学を指し、大陸合理論と対比されて用いられる語です。この時代は、ルネサンスを経て、彼岸的なものに関する哲学から現世的なものに関する哲学へと転換を遂げた時代でした。フランシス・ベーコンイギリス経験論の祖イギリス経験論の祖
2024年2月7日 11:04
はじめに哲学には、「哲学史」という一種の学問分野が存在します。「哲学史」とは、「哲学の歴史」という意味ですが、これを研究対象とするのも学問としてのディシプリンの一つになるわけです。経済学にも「経済史」がありますし、社会学にも「社会学史」というものがあります。ではなぜそれぞれ、このような「歴史」を研究するディシプリンがあるのでしょうか。京都大学のHPに端的でよい説明があったので紹介し
2024年2月8日 08:56
はじめに今回は、古代ギリシア哲学を紹介します。哲学にあまり興味がない方でも、ソクラテス・プラトン・アリストテレスの知名度は他の哲学者に比べて群を抜いて高い印象で、プラトン『ソクラテスの弁明・クリトン』(岩波文庫)は、岩波文庫の累計販売部数で歴代一位のベストセラーになっているほどです。逆に言えば、名前は知っているけどどんな哲学者なのかイマイチわからないという方も多いと思います。今回は、彼