コツを覚えてスッキリ解消【ダイビングインストラクターが教える耳抜きとは?】
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ダイビングをこれから始める人、現役のダイバーにとっても、苦手なスキルの上位に挙げられることの多い
『耳抜き』
私もダイビングを始めた頃に突発的に耳が抜けなくてってとても困った事を覚えています。
耳抜きが上手くできなくてお悩みの方などに是非参考にしていただけると幸いです。
耳抜きのしくみ
ダイビングをして体に水圧がかかると、鼓膜が押されて不快感や痛みが生じます。
これを解消する為に、鼓膜の内側の中耳に空気を送り込み、鼓膜を元に戻すスキルが
『耳抜き』
中耳は耳管を通じて鼻の奥の鼻腔とつながっているため、鼻をつまんで空気を送り込む方法などがあります。
耳抜きの方法
🔶フレンツェル法
鼻をつまみ、口をすぼめて舌をのどの方に引っ込めるイメージでおこなう。
🔶バルサルバ法
鼻をつまんで耳に空気を送り込む。
🔶ヨーイング法
あくびを噛み殺すようにして耳管を開く
🔶トインビー法
唾を飲み込み耳管を開く
耳抜きのポイント
👍Goodポイント
⭕️頭を上にした方が耳抜きしやすい
⭕️潜降時はこまめに耳抜きをする、水深3mあたりまでに3、4回
⭕️抜けない耳を上にして耳抜きをおこなう
⭕️潜水前に陸上で首の横のマッサージをおこなっておく
👎Badポイント
❌睡眠不足、疲労
❌風邪などで鼻の粘膜の炎症
❌緊張や焦りで耳管が細くなってしまう。
少しでも体調面に不安がある場合は無理にダイビングをおこなわないようにしましょう。
耳抜きは誰でもできる
子供の頃に中耳炎の後遺症があったり、鼓膜に穴があいていたりなどの異常がなく、正常な鼓膜の人であれば、耳抜きができない事はまずありません。
耳抜きに耳管の太さは関係ありません。
耳抜きのコツ
♦️普段から耳抜きを習慣化する
♦️ダイビング当日は陸上で頻繁に耳抜きをおこなう
♦️ガムを噛んであごや喉の筋肉の準備運動をしておく
♦️エントリー直後にすぐに耳抜きをして鼓膜を膨らました状態で潜降する
耳抜きのトレーニング方法
唾を飲み込んで耳抜きをする(トインビー法)は持って生まれたもので、できる人とできない人がいる。
鼻をつまんでおこなう
バルサルバ法
フレンツェル法
この二つの方法は訓練によって耳抜きを習得できます。
この二つの方法の訓練に使える医療器具が
『オトベント』
といいます。
これは特殊な風船を鼻で膨らませておこなう訓練です。
この風船は耳に絶対に害がなく、しかも確実に耳管を開かせる事ができる強さに計算して作られているため、理想的ないきみの強さを覚える事ができます。
オトベント⬇️
いかがでしたでしょうか?
ダイビングで一番できなくてネックなのが耳抜きでこれができなくてせっかくのダイビングができないのは残念です。
是非、今回紹介させて頂いたコツを実行してみて少しでも改善に取り組んでみてくださいね。
普段から練習しておくと、飛行機に乗った時にとても役に立つのでダイビングをされない方にも是非取り入れて頂きたいです。
ではまた!
¡Pura Vida!
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