南欧の墓地を調べるクラシック作曲家のお仕事
こんにちは。
葬送のオルケスタ「墓の魚 PEZ DE TUMBA」
の作曲家です♪
現在、私は
複数の「墓の魚」作品の動画を
同時に作成しているのですが、
本日、使用しているパソコンが
容量一杯になってしまい、
USBを買わないと
続きが出来ない状態になってしまいました(汗)
まぁ、という訳で、
焦っても仕方ないので、
USBが届くまで
ブログでも書こうと思います(笑)
制作中の複数の動画とは何か?
というと、
南米の淡水巻貝である
スクミリンゴ貝(Pomacea canaliculata)
の亡骸について歌った
自作詩
「ポマセア・カナリクラータの臓物」
に関する朗読動画。
そして、
リュート伴奏で歌われる
フランスの墓守の歌曲
「モンパルナスの墓守」
(Croque-mort de Cimetière du Montparnasse)
という怪しげな声楽曲の動画
などを制作しています
(他にも[死の舞踏 第三楽章]の動画も・・)
「モンパルナスの墓守」という歌曲は、
墓守が、
この世の不条理による絶望と、
解決できない
生きる故の哀しみを嘆いていると、
突然、一人の死者が起き上がり、
「それでもこの世は
肉達が無駄に足掻き、
神の祝福を知る為に
高挙を目指し、踊り続けねばならない・・」
と歌いはじめる・・という作品です。
繊細で、乾いた骨の様な音を特徴とする
リュートという楽器の伴奏だからこその
渋いこだわりを持った歌曲を
フランス風のお洒落な雰囲気のイラストで
お送りする予定です。
さて、
この二日間程、この動画の為に
北イタリアのベルガモのある区画に、
100年ほど前まで残っていた墓地の記録
(墓地は現存してない)など改めて調べてました
このベルガモのヴァルテッセ市に存在した
墓地は、1942年頃に取り壊され、
小麦畑にされました。
しかし、この墓地は
建築家サンドロ・アンジェリーニのスケッチや
詩人ヴィットリオ・ポーリの詩など、
色々参考になる資料が現存していて
本当に面白いのです。
ベルガモの町は有名ですが、
本当はどんな無名の土地にも歴史はあって、
その多くは記録にも残らずに
消えていってしまうのでしょうね。
時々、話題になる
クラシック音楽の定義・・・
それは、私はよくわかりませんが、
私にとってクラシック音楽とは、
この様な南欧の文化に触れあい、
それを制作し、
その感覚の中で生きる事です。
なので、それは
歌とか演奏に限らず、
絵であり、詩であり、信仰であり、
言語学であり、民俗学でもある筈なのです。
さらに私の場合、
そこに自分の作品のテーマである
南欧(や南米)の
[海洋生物と漁師の世界]が加わり、
ウニ飼育や、熱帯植物への追求も
音楽活動とリンクしていきます。
「貝殻という死骸・・
命の悲惨・・
巨大なアナナス・・
死者の記憶との邂逅・・
神々の楽園・・」
私の作品の根底には、
[凍える者]だけが持つ
[熱帯(楽園)への憧れ]があり、
その想いを、これからも
表現していきたいと思っています。
という訳で、
本日は私の「墓の魚」の中での仕事や
暮らしの写真などのご紹介でした♪
これからも
葬送のオルケスタ
「墓の魚 PEZ DE TUMBA」を
よろしくお願いいたします~。
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「墓の魚」のラテン詩と、
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