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「死のオーケストラ」の作曲に必要な物

こんにちは。
「墓の魚」オーケストラ作曲家です。

今日は、スペイン風
海洋生物キリストオペラ楽団である
「墓の魚」の作品を作っている私が、
普段、どんな物に影響を受けて、
を作っているか?
を、ご紹介していけたらと思います。

1■本

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あらゆるものは音楽の源になるのです。

「作曲なら、
作曲や音楽の本を読むのが一番だろう」


と思う方が多いかもしれませんが、
私は全く違うと思います。

あらゆる所に
音楽の源は転がっています。

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全ての事象になり得るもので、
とは原初の音ですので、
自分の発想の源が、
どの分野学問に多く転がっているか?
を知る事が大切だと思います。

人(作曲家)によっては、それが
天文だったり、
だったり、
絵画だったりするのではないでしょうか?

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私の場合は
と、肉(細胞)と、キリスト教神学等の分野に、
自分の作品のテーマがよく転がっているので
昔から、その分野を勉強しています。

・・MEMENTO MORIなどの古典美術ラテン文学の世界
・・細菌ウイルス海洋生物などの世界
神学・・キリスト教学の世界や、ラテン諸国政治

むしろ、それらの分野を追求する気持ちが先で、
その表現の一つとして音楽があった・・
と言えるかもしれません。

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言葉の魅力に憑りつかれた詩人が、
言葉と、地上の墓場の姿を探し求めて
行き着く先の本達。

世界には無数の
名も無き肉や、骸が転がっている故に・・

しかし、土壌に転がる肉の事を、
[欲する言葉]で語る書物は少ない故に、
あらゆる分野から搔き集め、
それを一つの曲にする作業が必要なのです。

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【これは私の好きなの本(正確には、蠅が人間に引き起こす病気(MYIASIS)の本)。日本に出回っていない言葉も多いので、海外の本から得る物は大きいです】

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スペイン文学ペレーダ「ソティレーサ」
スペイン語海に関する物語には魅力的な単語が多い】



2■熱帯植物

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園芸が大好きで、
部屋中が熱帯植物だらけになっています(笑)

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なぜ熱帯植物なのか?

というのは、と同じで、
私が求めるテーマが、
・・
要は微生物や、ウイルスや、植物の世界であり、
熱帯は、
あらゆる命の湧く源泉
だからです。

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そして、命湧く領域には必ず
無数の腐敗と死
が蓄積しています。

それこそが私の作品根源です。

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【実は、これらの植物のほとんどがサトイモ科


3■ウニやヒトデ

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私はウニヒトデを長年飼育しています
(ウニヒトデナマコは、実は近い仲間で、
棘皮類といいます)。

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私の作品を聴いてくれている
皆様は知っていると思いますが、
私の作品には数多くの海洋生物が登場します。

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以前にも

「ポルトガルの漁師の生活の中に、
我々が普段、認識しない
無数の死と肉があり、
それを詩にするのが詩人の役割である」


ブログで書いた事がありますが、


は、数えきれない
無造作に知られずに
死んでいく命達の墓場
であり、
港に打ち上げられた
ムール貝や牡蠣がこびり付いた錨
(これ自体が腐肉の暗示)と、
海底に沈む十字架の物語
が生まれる舞台なのです。

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ホンビノス貝なども飼育しています】

水槽の中のウニヒトデ達は、
この世界の内宇宙の死
見せてくれます
(ちなみに、宇宙物理学天文学という分野には
私は関心ないです(笑))

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という訳で、他にも色々あるのですが、
これらの様々な好きなものに囲まれて、
影響を受けて、
私は神学や、や、墓場の作品達の
作曲活動をしております♪

そんな不思議な世界から生まれた
「墓の魚」オーケストラ楽曲達を
ぜひ、聴いてみていただけますと嬉しいです。

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「墓の魚」のラテン詩と、
メメントモリ曲の融合した
配信動画
「死んだ珪藻とマキシロポーダのミサ」
こちらで公開中です↓↓↓


「墓の魚」のラテン詩の解説↓↓↓


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