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観光業とは

駅の改札がつまったり、ホームが観光客でごったがえしていた。
訪日してくれるのは嬉しいし、日本のことを好きになってもらえるといいな、って、心からそう思う。私も旅が好きだから。

ただ、日常的に、駅の改札がこうもつまっていると、困ることもある。

駅の改札がつまっっているのは、駅員に色々質問している人や、こっち方面でいいの?ってわからなくって立ち止まっちゃっている人が多いから。

自分が外国人になったつもりで想像してみる。

東京の地下鉄は、わかりにくい。私は地図が読めるタイプだから、乗り換えが数回発生しそうならば、とりあえず、電車でなく、歩くようにしている。東京都内の山手線内側くらいであれば、電車に乗っても、歩いても、時間はたいして変わらない。だったら歩いた方が健康にもいいし、と。

でも、そう過ごすには、旅行者には難しい。そんな風に、歩いてもたいしてかわらないような距離間に、たくさんの駅や線路が網羅されちゃっているものだから、メトロに乗るのもとても難しいだろうと推測できる。だからといって、歩くのも難しい。交通機関を使うのが、ふつうの考えだと思う。

しかし、今更、メトロの看板や標識を全て数カ国語標識にするのも、コストがかかるし、なかなかそういった企画や作業を進めるのは難しいだろう。ただ、イマ現時点で、地下鉄の改札に人がごったがえして、あふれている状態は、この先大丈夫?と不安になる。先日、パスモがなくて、切符を買いたかったのだが、切符を買うのに、かなりの時間を要した。外国人が買い方がわからなかったため、列がずっと進まないのだ。切符販売機は3つしかなく、全てが長蛇の列だった。この現象と向き合って、時間に余裕を持って行動しよう、とかそういう次元ではなくなってきている気がする。

そして、列で待っている間、観察していると、駅員が、英語で聞かれても全くわからない様子で、シラーっとしているのだ。かたや質問内容が少しわかると、すごい速さの日本語で説明している。相手は日本語がわからないのに。。。「○○駅行きは、コチラ側のホームからは行けません。このホームの真ん中に連絡通路があるので、そこを下って、反対側ホームへ行ってください。」これって、日本人でも理解が難しい。。。。駅の仕組みをまず知らないとパニックになる。

そんな風に、中途半端な対応で、駅員もストレスかかえるくらいなら、なにか紙に七か国語で説明したボードみたいなものを用意して、指さしで教える、とかできないのかな、とふと思った。切符の買い方だって、きっと質問されるのはだいたい同じ内容だと思うから、メモみたいなものを近くに貼っておくとか、駅ごとに問題解決として、臨機応変にできないのかな。それとも、そんなに問題意識がないのかな。もしそうだとしたら、さっきの答え方とか、この現実に気付いてないのもそれはそれで問題に思えるが。。。そういうのしてはいけないリストみたいなものがあるのかな。マニュアル通りじゃなくって、なにかちょっと効率良くなることとかを、それぞれの人ができたらいいんじゃないかな、と思った。

そんなことを考えていたら、10年前くらいのことを思い出した。

私は当時一人で西オーストラリアを移動旅していた。田舎町のバックパッカーズホテル(バッパーと呼ぶ)、要は安宿のこと、で、数日滞在していた。フロントで何か少しおしゃべりしたんだと思う、滞在中に、急にスタッフ達に呼び出されて、、、、なんだろうって、一人だったから、ドギマギしたのを覚えているけれど。すると、「日本人のバックパッカーが増えてきたんだけど、ここのルールとか、宿泊内容とかの会話ができなくて困っているの。この英語をそのまま日本語に書いてくれる?」と。依頼だった。えー?!私そんなに英語できないし、翻訳なんてしたことないけど。。。。と言ったけど、見せてくれたのは、「チェックアウト○時、デポジット○ドル、キッチンの使い方、ゴミについて」などだった。結局一人でその依頼をやった。しかも私は書いたり、挿絵を書くのも好きだから、キレイに仕上げた。すると、スタッフはそれを数枚コピーして、受付で見せるのに使ったり、掲示板に貼ったりして使っていた。

そして、「ありがとう!残りのあなたの滞在費はタダよ!」と。貧乏旅行の私にはとてつもなく価値のあるバイトとなったのでした。とても良き想い出。

話は戻るけれど、オリンピックになったら、きっともっとすごいことになるって予測できる。だから、観光客の方にとっても日本人にとっても、過ごしやすい街づくりにできたらな、と。

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