広湖

26歳。会社員。 文章を書くのが少し好きです。

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26歳。会社員。 文章を書くのが少し好きです。

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私が文章を書く理由/思考と感情の記録

文章は時として、「そこに何が書いてあるのか」ということよりも、「誰が書いているのか」ということの方が重要なのではないか、と感じることがあります。 私は、「頭の中を覗いてみたい」と感じる人に時々出会います。 そんな人が書く文章を読む際には、そこに「どんなことが書いてあるのか」よりも、「誰が書いた文章であるか」に興味を抱いているのではないかと、なんとなく思ったりもするのです。  魅力的な文章が人を引き込むこともあれば、魅力的な人物像が文章へと人を引き込むこともあるのだなと。

    • PR会社を辞めました!

      今年の1月に、約4年勤めたPR会社を退職しました!! いずれはお母さんになって家族と猫とのんびり暮らしたい。けどそうなれるかわからないから、1人でも生きていけて、1人でも自分のこと好きって言えるように、念の為なっておこう。 そう思って入ったPR会社。 3年くらいで辞めようかな〜と漠然と思っていたけれど、気づけば4年。 でも、本当は「気づけば」なんて言葉では片付けられないくらい、大変なこともいっぱいあった。笑 楽しくてやりがいがあって、いい人達と働けて。 お客さんや同僚に

      • 長く生きれば生きるほど、見たくないものが増えてしまう。

        今年、25歳になった。 「年齢なんてただの数字だから」というかっこいい大人の言葉をずっと信じてきたけど、正直25歳になって、身の回りの様々なことに強く焦りを感じるようになった。 「今がいちばん若いのだから」というポジティブな言葉も信じていた。 でも実際に年齢を重ねてきて、将来のことが不安になったり、必要以上にお金のことを考えてしまったり、先のことを考えるととにかく全部不安に繋がってしまい、しんどくなった。 私は年に1回くらいのペースでめちゃくちゃ最悪!な出来事が起こるの

        • 今、「生きてるだけでえらいよ」と言える理由

          高校2年生のとき、鬱病になった。 すごく頑張りたいことがあって一生懸命毎日頑張ったら、ある日突然全てがぷつんと切れて、学校にも行けなくなった。 毎日身体がだるくて気持ちも落ち込んでいて、最初は母親に連れられて内科に行った。 でもどこも悪いところがなくて、病院で心療内科の受診を勧められた。 心療内科に行って、質問に答えたり先生と話したりして、鬱症状だと言われた。 病院に行った段階では、インターネットで色々見たりもしていたので、やっぱりそうなのかと思った。 高校はお弁当

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        私が文章を書く理由/思考と感情の記録

          強い女なんだろうか、私は

          「強い女の人は私とは違う。私は弱いから」とずっと思っていたけれど、最近、もしかして自分は周りから強い女だと思われているんじゃないかと思うことが増えてきて、強い女って一体なんなのだろうと考えるようになった。  意思が強いとか、思ったことははっきり言うとか、強さってもちろん色んな形があると思うのだけど、私は最近「どの強さも持っていないからせめて持ってるように振る舞わなきゃいけない」と思って生きてしまっていた。 今の会社で、「主張はしたもんがち」「謙虚な人は損する」ということを

          強い女なんだろうか、私は

          私にとって知識が、自分と他人を守るお守りみたいな存在になりますように。

          「私の場合はね」「私はそう思ったよ」私の口癖だ。 正確には、癖というよりも常に意識して使っている言葉だ。 これまでの人生のなかで、当たり前のことだがいろんな人を見て、自分もいろんな経験をしてきた。 細かいことはまた改めて書けるときが来たらいいなと思っているけれど、とにかく、ここまでの人生を経て、世の中にはいろんな人がいて、私には想像もできないような知らない世界もたくさん存在しているのだと強く感じた。 言葉にすると平たくなってしまうのだけれど、多様性を大切にしたい。しなけ

          私にとって知識が、自分と他人を守るお守りみたいな存在になりますように。

          もっと時間を持て余したい。

          私は、時間を持て余すのが好きだ。 「持て余す」っていうのは、特に目的なくひとりでぶらぶら歩いたり、駅のホームでぼーっと座ったり、そういう時間を過ごすことだ。 例えば友人と会う約束をしていて、「ごめんね1時間遅れるわ」とか言われると、「おっけ~!1時間なにしてようかな~一旦ホームで座ろう!」と思う。そして1時間ぼーっと人の流れを見て過ごしたりする。 「座ってぼーっとして待ってたよ」と言うと、「お店に入っててよかったのに...!」と申し訳なさそうに言われることがあるけど、

          もっと時間を持て余したい。

          あたしンちのみかんは、私だと思ってた

          私は、小さい頃から「あたしンち」が大好きだった。 「あたしンち」に出てくる父はお父さんに似ていて、母はお母さんに似ていて、ユズヒコは弟に、みかんは私に似ていると感じていた。 家族でも、「あたしンち」はなんだかうちみたいだね。とよく話した。 しかし気がつけば私はもう21歳で、高校2年生のみかんより5つも年上になっていた。 やりたいことは色々あるんですけど……ぜんぜん自信ないし…勉強キライなのに大学行って勉強するために受験勉強するとか本当イヤ  というみかんの言葉に漠然と

          あたしンちのみかんは、私だと思ってた

          もう一回乾杯しようよ。

          とある空気のひんやりとした秋の夜、彼と私は大学のそばの小さな居酒屋で、いつものようにくだらなかったり、くだらなくなかったりする話をしてだらだらとお互いの時間を共有し合った。 私は酒に強く、酔っ払って記憶を無くしたり、泣きわめいたりしたことは一度もなかった。私にとってお酒は、少し奇妙な味のするジュースだ。酒に溺れて突拍子もないことをしでかす大人に、少し憧れも感じるくらいだった。 彼はお酒に弱く、何杯か飲んだだけですぐに頬がピンク色に染まる。 「ゆでだこだね」 「うん」 今ま

          もう一回乾杯しようよ。

          私の目に映るあの人は、とてもぼやけている

          我が家は、父・母・弟・私の4人家族です。 私が生まれたときは3人家族だったけど、今は4人家族です。へんなの。 私の母は結構面白い人です。 携帯の置き場所が変わっていることを「転勤した」と言うし、テレビ画面の乱れを「手ブレ」と言います。 私を産んでからずっと専業主婦でしたが、最近は週に何日かパートに出ています。 家事ができないわけではないですが、さすが私の母という感じでとても大雑把なので、家の中はあまりきちんとはしていません。 5年くらい前から趣味でギターを習っていて、家で

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          私の中の「わたし」/文章なんて全部嘘だから

          私は最近、書き手が私である文章(ノンフィクション)と、私ではない文章(フィクション)の2つを、時間のあるときにぽちぽちと書いています。 2つの文章を書いていて、思ったことがあります。 私は、自分が書いた文章を後から読み直す時間がとても好きです。自分の文章が上手だから好きなわけではありません。 自分から生まれてきた言葉であると信じられないから、好きなのです。 私が書いた文章であることに間違いはないのですが、どうしてか、どこかの誰かにお願いして書いてもらったような気持ちにな

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          逆さ読み

          私は小さい頃から、頭の中に描いた単語や文章を逆さから口に出して読むのが得意でした。 「りんご」だったら「ごんり」。「わたしのおかあさんはわたしににています」だったら、「すまいてににしたわはんさあかおのしたわ」というように。 でもこれを誰かの前でやっても、私が正しい逆さ読みをしているかなんて紙に書いてみないとわからないので、ちっとも特技になりませんでした。ざんねん。 これは最近になって気付いたことなのですが、私は何か考え事をするとき、頭の中に自分の思考や感情を文字として表

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