逆さ読み
私は小さい頃から、頭の中に描いた単語や文章を逆さから口に出して読むのが得意でした。
「りんご」だったら「ごんり」。「わたしのおかあさんはわたしににています」だったら、「すまいてににしたわはんさあかおのしたわ」というように。
でもこれを誰かの前でやっても、私が正しい逆さ読みをしているかなんて紙に書いてみないとわからないので、ちっとも特技になりませんでした。ざんねん。
これは最近になって気付いたことなのですが、私は何か考え事をするとき、頭の中に自分の思考や感情を文字として表示する癖があります。
目で見た言葉も、頭の中に文字として浮かべることができる気がします。
頭の中に言葉や文章が文字として浮かぶので、時々言葉遊びの感覚でその文章を逆さから読んでみたりするのです。
全然意味はないのだけど。
そんなようなことを、私は昔からしていたのかもしれません。
私は残念ながらみんなの頭の中が見られないので、みんなの頭の中にも私と同じように文字が浮かぶものなのか、わかりません。
逆さ読みが得意だと感じていたのは、みんなが逆さ読みなんて意味のないこと、してこなかったからかもしれません。
考えたことや感じたことをすぐ文字に起こしたくなってしまうのは、こんなところにも関係しているのかなと、ちょっとだけ思った最近でした。
逆さ読み、みんなはしないのかな。
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