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高齢犬のケア

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高齢犬との暮らしの参考に。
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#高齢犬

犬の認知症

【犬の認知機能障害】
認知機能障害(痴呆)の定義は“学習によって一旦獲得した行動、運動機能の著しい低下が持続し、飼育困難となった状態”です。
ほどんどの場合は徐々に進行していきますが、何らかの引き金によって急激に症状を示す場合もあります。

引き金となる原因
・身体的疾患の悪化、あるいはその回復後
・突然の騒音(花火、工事の音など)
・飼育環境の変化
・飼い主家族の形態の変化
など

【犬の認知機

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高齢犬介護の経験談

【経験談】
①体の大きな犬の介護
飼い主さんが1人で犬の体を持ち上げる、寝返りを打たすことは非常に困難ですので、特に大型犬の飼い主さんは協力体制を作っておいて欲しいです。

②症状の悪化によるショック
小さかった褥瘡(床ずれ)が大きくなっている、前日にできていたことが今日できない。これは分かっていてもショックは大きいです。
「症状悪化」と「犬の癖(快適性)」を天秤にかけることもありました。
アドバ

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高齢犬の排泄

【排泄】
高齢犬の介護の悩みで一番多いのが“排泄”の問題です。
犬が自分で起き上がり、間に合わない場合はトイレを寝床の近くに設置するといいです。
外での排泄の子は、飼い主さんが帰ってくるまで我慢していますのでフルタイム勤務の場合は家族の協力、ペットシッターへ依頼し日中排泄させることが望ましいです。

歩行が困難な犬の場合は寝床で排泄してしまうことが多くなるため、自力で排泄ができない場合、お腹を手の

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高齢犬の介護

【介護】
高齢犬の介護は犬が亡くなるまで続き、飼い主さんにとって辛い期間になることがあります。
私が目指す高齢犬の介護は“できる限り老いの速度を緩やかにする”ことであり、苦痛を少しでも和らげ、毎日を快適に、そしてできるだけ悔いを残さないようにするお手伝いです。

飼い主さんの心構えとして「思いつめない」こと。
高齢犬の介護は犬との暮らしの延長線上にあるもので、介護に対して気構えることや「~しなけれ

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高齢犬の食事

【高齢犬の食事】
高齢になるに連れ、犬も1日に必要とするエネルギー量が減るため若い頃と同じ食事内容だと太ってしまったり、食べても痩せてくることがあります。

犬が高齢期になったら…
・年齢の変化に配慮している高齢犬用フードに切り替える
・嗜好性が高く消化に良い食事内容にする
・1日の量を小分けにし、朝昼夜の3~4回にする

食欲の変化がみられる犬は病気の初期症状の場合もありますので、早めに動物病院

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高齢犬のケア

【高齢犬のケア】
高齢犬のケアで基本的な5つのこと
①犬も必ず歳をとることを知り、今から心構えと準備をする
②老化の防止は日頃の管理
③毎日の注意深い観察、年1回以上の健康診断を受け、早期発見
④いざという時困らないための幼齢期からのしつけ
⑤ひとりで背負わないための協力体制

①については、意識していない飼い主さんが結構多いかなと感じます。
加齢に伴い体力や免疫力は低下し、様々な病気、認知障害、

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