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2023年5月の記事一覧

詩【影。】

詩【影。】

影。

私の影。

永遠に彷徨いながら。

今日も生きる。

今日を生きる。

詩【理解】

詩【理解】

頭ではなく
心で理解する

計算ではなく
感情で理解する

そんな理解力が
僕らには必要で

そんな理解力が
人間を造っている

物差しとAIを
比べたって
どうしようもない

自然と人間を
比べたって
仕方のないことだから

明日も考える
明後日も考える

考え続けて
理解ができぬまま
一生を過ごす

考え続けて
分かり合えないまま
一生を過ごす

詩【横断歩道】

詩【横断歩道】

横断歩道を渡る子供達
渡りきるとこちらを向いて一礼する

その健気さに
自身を回想して思うこと

ずいぶんやつれた大人になった

素直に頭を下げられなくなった

横断歩道を渡る機会は減った

車での移動が増えたからかな

歩くことをやめた大人はどうなるのか

足腰の弱った老人になるのか

横断歩道を渡る機会は減った

手を挙げることもなくなった

頭を下げることも少なくなった

詩【あらけずり】

詩【あらけずり】

あらけずりな感情
あらけずりな文字や絵
どこか愛嬌があり
どこか愛着があり

そんな気持ちを大事に
そんな作品を大切に

日々を
今を

夢を
希望を

表現することができたなら
「今日は上出来」と笑おう

詩【小川】

詩【小川】

誰にも知られず
山奥に流れる小川
純粋に静かに
生命を育み
その流れは
いずれ大海に流れゆく
人知れず大河の流れに身をおく
人もいずれは大海に流れ着くのか
今は誰も知らない山奥で
ひっそりと流れる

詩【荒野】

詩【荒野】

言葉をひとつ見つけたら
僕の心は浮ついて
ふわふわ空へと飛んでいく

涙なんか流さないけど
夢破れたと落ち込んで

涙なんか流さないけど
夢儚いとたそがれて

いくつもいくつも
追いかけてきた

いつもいつも
諦めてきた

もう僕は諦めない

永遠に続くこの荒野を
ただただ歩き続けていく

詩【なんでもない日】

詩【なんでもない日】

なんでもない日を歩けたら
僕は何も言うことはない

なんでもない日を過ごせたら
誰も悲しむことはない

世界ではなんでもない日が来ない
世間ではなんでもない日が来ない

日々考え悩む
日々考え心配事は止むことない

明日への心配
将来への不安

なんでもない日を歩めたら
僕らは幸せになる

なんでもない世界が訪れたら
きっと皆が笑顔になる