見出し画像

【キャリアの転機】情報セキュリティ室長→スペシャリストへ

このシリーズでは、紹介業の理想郷づくりに奮闘するペルソナ株式会社のコンサルタントが過去に転職のご支援をした事例についてご紹介します。

クライアントの採用課題について課題=イシューを正しく把握し、対象となりうる方々の転職動機・入社動機をどう言語化したのかをコンサルタントが振り返ります。

■コンサルタントプロフィール
ペルソナ株式会社 小牟田 翔一
国立大学法学部を卒業後、都市銀行に入行。
金融・食品業界を経験した後、人材業界へ。
得意領域はセキュリティ、DX、コーポレート。ペルソナの金曜どうでしょうでは、執筆しているセキュリティの記事が毎回評判になっている。

■キャリアの転機
ITサービス業 → 小売業 (40代半ば)
大卒後、ITサービス企業複数社にて、ネットワークサービスの開発やインフラ構築を経験。直近ではセキュリティ室を立ち上げ室長に就任し、全社セキュリティ施策の企画・運営に携わっていたが、管理職としての仕事がメインとなり専門性が失われていくことへの危機感、物足りなさを抱えていた。

採用企業の抱える課題、募集背景

今回ご紹介するのは、セキュリティポジションの管理職→スペシャリストへの転職事例です。

採用企業は、メイン事業のEC事業の拡大、物流拠点の新設、海外進出、データ活用を積極的に行い、年120%成長を遂げていました。その一方で、セキュリティについて整備が追いついていない部分が多くあり、各部門のセキュリティ課題が何かを特定することから取り組む必要性がありました。

増え続けるサイバー攻撃を背景に、取引先企業情報や決済情報を保護することや、社員へのセキュリティ啓蒙、適切なセキュリティシステムの導入など、優秀なセキュリティ人材採用の緊急度が高まっている状況でした。

当初、データアーキテクト(構築運用)の担当者クラスを募集されていましたが、改めて採用企業との人材要件の打合せにて、セキュリティの課題・採用背景を掘り下げていったところ、そもそもの課題の特定や要件定義など上流を任せられる責任者クラスの採用が必要なことが判明しました。

転職を希望した背景・理由

今回転職を支援した方は、大手インターネット企業で情報セキュリティ室長として全社の情報セキュリティを管掌しており、管理業務が中心でした。もともとネットワークの開発や構築といったテクニカルな強みを持っており、手を動かして新しいことを習得することを志向する方だったため、このままの状態が続くとスキルアップにつながらないことに危機感、もやもやを抱えていらっしゃいました。

また、セキュリティ組織をゼロから立ち上げて数年が経ち、達成感、やり切った感もお持ちでした。そこで、手触り感やスキルが向上している実感がないといったキャリアの課題を払拭できるような環境を求めていました。

今回の転職軸は、知識・経験の幅を広げるという観点では、ベンダーやコンサルという選択肢もありましたが、「現場の業務・ビジネスと、セキュリティをうまくつなげていく」ポジションに興味があり、ユーザー企業で、これまで経験したことがないようなセキュリティ分野にも携われるような機会を得たいと考えていらっしゃいました。

入社を決めた理由

企業の現状と事業の今後の展開が、これまでの経験やスキルを存分に発揮しながら、新たな事業領域でスキルを身につけることができるというバリューを感じられたことが理由です。

面接内では、具体的な業務内容・課題や、転職者からみた(他社比較での)自社の特徴、目標設定のやり方などの説明があり、非常に納得感をお持ちいただけたようでした。

そして意思決定フェーズでは、直属の上司にあたる副社長(CTO)から届いたメッセージに感銘を受け、最後の一押しにもなりました。

入社後の感想

ご入社してから一ヶ月ほど経ったころ、「想像以上に情報がオープンで、セキュリティに対しても前向きに対応して頂ける方が多く、新しい領域にも関わることができ、非常に面白いです。自分だけではなかなか見つけられない選択肢を提示いただけて、とてもよい結果になったと思っています。」というメッセージをいただきました。

クライアントからは、セキュリティの社内プロジェクトが加速し、セキュリティ環境が改善しているとご連絡いただきました。具体的には、脆弱性の懸念のあるファイル送信仕組みのリプレイスや、セキュリティアセスメントの内容の強化など全社に渡ってセキュリティが整い始めているとのこと。
企業価値を大きく損なうセキュリティインシデントを未然に防ぐ守護神として活躍されているようです。


特に30~40代は、これから先、管理職/スペシャリストとしてのキャリアのどちらに進むか悩まれる方が少なくありません。経験を活かして新たな事業領域にチャレンジする機会創出できたことを嬉しく思います。

ペルソナ株式会社 小牟田

▼人気記事
【キャリアの転機】会計事務所→コンサル業界へ|40歳初めての転職活動
あなたを表すハッシュタグは何ですか?~ペルソナ大学・ライティング編~
どうする経歴書
転職は"魔法の切り札"ではない
面接が苦手な人に伝えたい3つのこと


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?