ぺぱろに

思いのままに書きます。継続することが目標です。

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最近の記事

ひらいていく距離

仕方がない、とは思う。 頭ではわかっている。 でもまだどうしてもこの距離を離したくない。 そう思うのは我儘だろうか。 淡い桃色はすっかり散って、木陰が恋しい季節になった。 あれから5年も経っている。 変わらない方がおかしいのだ。 でもまだ、何かにしがみつこうとしてしまう。 大学で出会ってから約10年。 私たちは大人になった。 大学卒業後、私は進学を経て、 周りとは一足遅れて社会人になった。 そこからまた数年が経ち、今では小さいが店舗の店長だ。 学部で一番仲の良かっ

    • 山かけ、とろろ

      大学時代に好き嫌いがとっても多い男の子がいました。 頭が良くて勉強はできるんだけど、 どうも日本語力というか語彙力に欠ける。 ある日、2人でご飯に行った時 「俺、マグロ山かけ丼にするわ」 嬉しそうに着丼を待つ彼。 お待たせしました〜! いざ、着丼。 「え、俺とろろ食べられないんだけど」 山かけってとろろだったね。 日本語は難しいね。

      • 本当にあった怖い話

        ちょっと前に新人教育をしました。 新人と言っても、中途採用の40歳。 いざ、現場研修初日。 「今日から実践です。色々なケースに遭遇すると思いますが、こういう時はこうしてください。」 「あ、すみません。もう一度お願いします。 テレビ観ていて聞いていませんでした。」 「テレビ観ていて聞いていませんでした」 そっかそっか。うんうん。 共有スペースにテレビが付いているのが悪いね。 うんうん。 私も勉強になったよ。ありがとう。

        • すっかりnoteから離れてしまった。早1年。そろそろ何か書きたい気はするのだけど、もう少しエモーショナルにならないと書けない気もする。 感情を留めるのは難しい。 ... 気楽に行こう。

        ひらいていく距離

        • 山かけ、とろろ

        • 本当にあった怖い話

        • すっかりnoteから離れてしまった。早1年。そろそろ何か書きたい気はするのだけど、もう少しエモーショナルにならないと書けない気もする。 感情を留めるのは難しい。 ... 気楽に行こう。

          水たまり

          すっかり暗くなって電気も消えて真っ暗になった駐車場への夜道 雨の日には必ず同じ場所に水たまりが2つできて 足が濡れないようにみんな頑張るんだけど 必ず2個目で ぽちゃん ってなるあの場所。 あそこの水たまりだけは かわせたことがなくて、いつもみんなでひとつまたいで二つ目で ぽちゃん その音に笑って でも濡れてないもーんって言い合って また別の雨の日 二つ目で ぽちゃん。 お別れまで半年を切ったある雨の日 同じように二つ目で ぽちゃん を聞いて同じように笑っていたのに

          ライブハウス

          私にはまるで縁のない、華やかな人たちの遊び場だと思っていた。 好きな音楽はイヤホンからでいい。 自分の好きなタイミングで聴ければいい。 ずっとそう思っていたのに、いつしかそこは私の居場所になった。 好きだった人が働いていた。 行けばいつでも彼がいた。 大好きな音にも囲まれた。 なんとも言えない、ただただ心地のよい空間だった。 ふと別れが来て 彼に会いに行くこともなくなって お互い新たに歩みだしたその先でも好きな音楽だけは変わらなくて。 季節が何度か巡ったあと私はま

          ライブハウス

          おっぱいがワンカップ上がって嬉しかった話

          小さい頃から母に言われてきたことは大人になってからも覚えているもので、時にはそれが自分のコンプレックスになっていたりする。 私の場合、その中のひとつに"胸"がある。 あなたおっぱいが小さいのよね かわいいおっぱいね 小さい子を可愛がるような口調で放たれたその言葉を私はいまだに忘れたことがない。 胸が小さいから私にはブラジャーなどいらない 周りがスポーツブラをつけ始めた頃、心の中で私はそう呟いていた。ブラジャーは胸の大きい人がつけるものだと思っていたから、スポーツブラ

          おっぱいがワンカップ上がって嬉しかった話

          恋をした

          その人の話をするとき とても嬉しそうに、でも何故かとても辛そうな表情になってること自分で気づいてないでしょ? 友人のその一言で気がついてしまった。 まだずっと遠くにいて普通にお喋りすることもままならない人を好きになってしまったらしい。 好きという気持ちだけで動いたり 素直に気持ちを伝えたり ドキドキしたりワクワクしたり そんなこともできないほどに 遠く遠く。 いつか実れば良いなと恋い焦がれて2年も経った。 そろそろ終わりなのだろうか。 順調な恋愛をしている友人の

          恋をした

          会いたいから会いに行く。これほど強くて素敵な理由はない。

          行きたいから行くことにした。 会いたいから会いに行く。 話したいから話そう。 ただそれだけのことが、とても強い理由であることに気がついた。 10分でいい。会えるなら会いに行く。 それだけで満足。 随分と会っていないのに、少しでも話せればそれでいい。 ただそれだけの理由で会える人がいる。 どれだけ幸せなことなんだろう 想いを寄せているあの人にはなかなか会ってもらえない。 ご飯は何度誘っても断られるし、デートなんてもってのほか。LINEなんて返ってこなくて当たり前。

          会いたいから会いに行く。これほど強くて素敵な理由はない。

          月が綺麗ですね。

          ただの八つ当たりなのだけれど夏目漱石に怒りを覚えている。 素直に、ストレートに好きと言っても伝わらないことだってあるのに ”月が綺麗ですね” とは何事なのか。 これを I love you と訳せる女子なんぞ相当な変人である。 この比喩が伝わって私の好きが伝わらないなど、あってはならないと思う。 相手の理解できる言語で比喩もなにもなくただただストレートに好きだと言っているのになぜ、なぜ伝わらないのだろう。 腑に落ちない。

          月が綺麗ですね。

          ”そう思えば僕にとって大事なことなんていくつもないと思うんだ” -ELLEGARDEN

          ついに寿命となった私のパソコン。 ずいぶん前から調子が悪くて、でも手放したくなくて、ずっとすがってきたけどあっけなく消えてしまった。 iPhoneのバックアップは数年前から取っておらず、唯一最新だったiTunesのデータもあっさり消失。 数年前のバックアップにいる人よりも今いる人たちの方が大切なのに、今の記録なんてどこにも残っていない。 もしも今、携帯が壊れてしまったら、直接聞きに行く以外に相手の連絡先を知るすべがない。 少しの寂しさや不安と同時に、復元したいデータ

          ”そう思えば僕にとって大事なことなんていくつもないと思うんだ” -ELLEGARDEN

          知り合いかも。

          SNSで事あるごとに表示される”知り合いかも” 本当に知っている人ばかり出てくるから驚く。 ある夏、携帯を解約して海外に行った。 戻る日は決めていなかった。 両親と、ずっと友達でいられると思った数少ない仲間とだけ最低限の連絡が取れる手段を残し、あとは全てを切り捨てて飛び立った。 満足して帰国した頃には手元にあるのは新たな友人の連絡先ばかりで、それまでに出会った人たちと繋がれるものなんて何一つ残していなかった。 そんな中、たまたま再会した人たちがいる。 地元に戻り、母

          知り合いかも。

          わがまま。

          会いたい人には自分から会いに行く。 自由に使えるお金と足ができてからはわりとそうしてきた。 ”会いたいから会いに行く” これ以上の理由なんてなくて、これ以上に素敵なことなんてないと仲間が教えてくれた。 たった少し会うだけなのに片道何時間もかけて来てくれる人がいて 私もそういう人になろう、同じようにしよう、と強く思った。 大事にしたいと思える相手にはとても大事にされていた。 ただ、いつもそうとは限らない。 自分がどれだけ会いたいと焦がれても相手も同じとは限らなくて

          わがまま。

          昔書いた行き場のなかった文章をいくつかnoteに記録しようかと思います。

          昔書いた行き場のなかった文章をいくつかnoteに記録しようかと思います。

          ダサい服で仕事に行く。それが私のプライベートに色をつけていることを、あなたは知らなくていい。

          久しぶりに筆をとる。 もう気温はすっかり暖かくなり始めていて、冬物コートを着ている人を見かけなくなった。 そろそろ衣替えをしないといけない。 去年その辺で買い足した3000円の安物冬コートのポケットには穴があいてしまった。 どうせ仕事でしか着ないコートだ。来年も安物を調達しよう。 最近になってやっと冬物コートを卒業した。 クリーニングは来週でいい。 トレンチコートは着古して、去年捨ててしまった。 いよいよ今年の春は仕事に着ていくものがない。 奮発して買った10万円のレザー

          ダサい服で仕事に行く。それが私のプライベートに色をつけていることを、あなたは知らなくていい。

          BIG.

          今日はエアコンを付けなくても過ごせる日だった。 秋は金木犀の匂いが好き。 今年もそろそろあの匂いがしてくるのかな、とワクワクしつつ 去りゆく夏に少しばかりの寂しさが溢れる。 私には忘れられない夏の夜がある。 大学生の頃、みんなでアイスを食べながら歩いたあの夜だ。 当時私たちは実習期間真っ只中。 決して楽とは言えない実習だったが定時に終わるところだけは好評だった。 いくつかの班に分かれて行われる実習。 仲の良い子たちとはことごとくチームが分かれ、一人ぼっちで実習に向か