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『ピートラ』vol.12 SDGs編「好奇心にジェンダーは関係ないのだ!」⑤おもちゃが将来のSDGsアクションにつながるとき。

皆さま、こんにちは!『ピートラ』SDGs乗組員のかわばたです。
SDGs編ではみなさまにピープルのSDGsへの向き合い方をありのままに、お伝えしていきます。

前回のSDGs編では、5月中旬まで実施した「こどもSDGsプログラム」に参加して私が大反省してしまった「おもちゃメーカーとしての在り方」についてのお話しでした。


今回は引き続きこのプログラムに参加してみて2つめの気づきとなった、「SDGsの本質とおもちゃの役割」についてのお話しです!

※「こどもSDGsプログラム」についての詳細プレスリリースはこちら↓

SDGsの精神は、実は私たちの中にもともと持っているもの。


プログラム開始後だんだん男女で一緒にぽぽちゃんを遊ぶ子が増えてきて、「ぽぽちゃん3人のおうちを作ってあげよう!」など、自由なテーマで遊びが発展していきました。
印象だったのは、ある日の子どもたちと先生たちとの会話。
「ぽぽちゃんを誰かにプレゼントするとしたら、誰にあげたい?」
と聞くと、子どもたちはこの問いに対して、自分たちのぽぽちゃんを誰かに引き継ぐとしたらと解釈し、「優しい人にプレゼントしたい」という意見が出てきたそうです。
自分たちが大事にお世話しているぽぽちゃんだから、同じように大事にしてくれる人にプレゼントしたい。
「自分の好き」を体感すると、「ほかの人の好き」に想いを馳せることができる。

SDGsは17個の目標がそれぞれありますが、「地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)」という誓いのもと構成されているそうです。
わたし自身、SDGsとはここ最近の言葉であるために、ついつい「新しい考え方」というイメージを持ってました。
しかし、今回の子どもたちの言葉こそこのSDGsの精神を表すものだと感じ、
「教わらなくても、子どもたちにはSDGsの精神がある。
きっと、SDGsの精神って、実は私たちがもともと持っているものなのだ。
大人になっていくなかでいつのまにか忘れてしまっているだけなのかも…」と、子どもたちのおかげで気づくことができました。

おもちゃの役割ってなんだろう?

「誰1人として取り残さない」、つまり他の人のことを思いやる気持ちは、
自分の好きが満たされていて初めて想像できることだと思います。
そう考えると、これからの社会を生きていく子どもたちのSDGsアクションのために、おもちゃができることってなんだろう?
やはり小さいころから、「自分の好き・好奇心に正直に、好きな遊びを思う存分した経験」は、大きな影響を与えるのではないでしょうか。
おもちゃは子どもたちの好奇心を引き出す役割があると信じています。
そして、成長の変化とともにおもちゃもゆくゆくは卒業する時期がやってくるのでしょう。その子にとって人生の一部分の時間でも、夢中に、思いっきり遊んでもらえたら、そのおもちゃの役割は終わりがやってくる。
作り手としてこんなにうれしいことはありません!

しかし、おもちゃにある「ジェンダー」や「年齢」など、子どもたち自身が自分の好きに自らフタをしてしまう残念な瞬間が、この社会には多くあります。
今回子どもたちの好きな遊びに集中させるには、無意識な声かけなど「大人のジェンダー観」の要素は影響しないように工夫する必要があることもわかりました。
子どもたちを取り巻くジェンダー問題を考えるうえで、そういった要素をどんどんなくしていく、環境づくり・大人の関わり合い方がとても大事。
将来を生きる子どもたちのために、私たち大人が今のうちに出来るアクションをうまくつないでいきたいなと思いました。

SDGs編「好奇心にジェンダーは関係ないのだ!」は、今回で一旦終了です。
いろいろな体験を通じて得た気づきをもとに、これからピープルとしての具体的なアクションを起こしていきたいと思っています!
そちらについてぜひまたこのピートラにてご紹介できればと思っておりますので、そのときまでお楽しみに。

前回までのピートラSDGs編はコチラ↓からお読みいただけます。



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