二〇一八〇一自(28)
自分がどうすれば得をするか、何が役に立つのか、他人はどう思っているのかについて頭を働かせつづけることを強要してくるこの嘘が大前提とされている世間の中で生きつづけることは素敵なことだろうか。大事なことだろうか。偉いことだろうか。その世界から別の世界へ行く人々を、この世界の人々が必死に引き止めることは、勝手に上から目線になっている単なる自己満足なのではないのか。もし、本心からこの世界から離れたいと訴えている人がいても彼らはその心からの声を聞こうとしないだろう。その後のことは根拠の