西表島に出て行った僕の後輩の話。
ドルトムントのユニホームを着ている高3の僕。
これは確か、誕生日を部活のみんなに祝ってもらった時の写真。
今回は、その横で僕にキスをしようとしている後輩の話。
クメ。
高校のサッカー部で出会った一個下の後輩。
その後大学に進学し、僕は地元のピザ屋で配達のバイトをした。
その1年後、バイトとしてクメたちがやってきた。もはや部活だ。
飲みに行ったり、朝まで遊んだりと楽しい時間を後輩たちと過ごした。
その中でもやっぱり異端というか、違う意味で輝いていたのがクメだった。
クメは、大学を留年していた。詳しくは言わないが、何年か留年した。
当時、当たり前のように単位をとり、当たり前のように就職をしていた僕はクメに説教していた。
「そんなんじゃ生きていけない。社会で通用しないぞ。」
いま思えば、当時まるで自分の生き方が正解のように感じていた僕のマインドがまだまだ経験不足で、実は何も知らなかったなと反省している。
その後、自分がうつ病になってしまって辛い時期を過ごしていた時、唯一友達の中で平日が暇だったクメと一緒にサウナに行ったりする機会が増えた。
もちろん、自分がうつなんてことは隠して。
2人でサウナに行くと、真剣な話をしたりする。
話していくと、僕はどんどんクメのマインドに惹かれて行った。
忘れられない一言がある。
「周りの目とか気にしたことがないっすね。」
この一言に僕は衝撃を受けた。
当時、周りの目しか気にしていないような僕に突き刺さった。
真っ当な、いわゆる社会のレールみたいなやつからは大きく外れてしまっているように周りの僕らからは見えても、本人はそんなこと全く気にしていなくて、むしろこいつが一番人生を楽しんでいるんじゃないかなと思った。
後輩とか関係なく、人としてかっけえなと思った。
もちろん、どんな生き方も否定するつもりはない。
ただ本当に人それぞれ色んな人生の価値観があるんだなと。
人生とはこうあるべき。みたいな僕の固定観念は、クメが壊してくれた。
そして今、クメは西表島にいる。
相変わらずクレイジーで自分の人生を全うしている。
人見知りなく、どんな環境にも馴染める君には天国であろう。
近いうちに西表島に会いに行こう。
そして泡盛でも飲みながら朝までまた話そう!
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