成人式クラスター②
これは成人式後にコロナに感染した大学生の話である。
前回作を見ていない方はそちらからご覧ください。
実際にコロナに感染してどうだったのか参考になれば幸いです。
検査から2日後、病院から連絡があり検査結果が伝えられた。結果は陽性。
まあそうだろうなと思った。どう考えても陽性でしかない状況だったからである。
しかし、寮生活をしている僕はこの後どういう対応になるのかかなり不安であった。
寮の部屋には食料がそれほどある訳でもなくあと2日もすれば食べるものがなくなってしまう。病院からは保健所から連絡を待つように言われ為、ただひたすら連絡をまった。その間に大学や寮の管理人、サッカー部の部長、バイト先の店長などあらゆる方面の関わりがある方々に連絡を入れた。誰1人感染したことを責めるようなことはせず、とても寛容で心配してくれたことに驚いた。世間の風潮だとコロナに感染したら白い目で見られると思っていたからこの対応には衝撃だった。サッカー部のスタッフに関しては食料を買って部屋の前に置いておいてくれたり、何かなくなればなんでも言ってと言ってくれたりしたのでかなり助かった。
結局保健所から連絡がきたのはその日の夜8時頃だった。熱はないものの咳と鼻水がひどかったことからホテル療養を勧められた。ホテル療養を希望したが、ホテルはどこも埋まっており、すぐには案内できないと言われた。一応ホテル療養を希望ということで申請をしてもらい、空きが出たらまた連絡をくれると保健所の方が言っていた。
その後2日間待機して2日後に連絡があり、「明日からホテル療養になります」とのことだった。後々、友人達に聞いたところホテル療養を希望してもホテルに移動出来ず、療養期間が終わってしまうことがほとんどらしい。自分の周りでもホテル療養になった友人は僅かで皆、自宅待機だった。
ホテルに移動する時間は当日の朝に電話がくると言われておりホテルに移動できる準備を前日に済ませておいた。朝、連絡が入り、12時頃に車で迎えに行くと言われた。車？誰かと一緒に乗るのか？と思ったが自分以外誰も乗らず送迎係のおばちゃんに送られ1時間ほどかけて新宿のホテルに着いた。歌舞伎町にあるゴジラのいるホテルだった。部屋からはゴジラは見えなかったけど、東京タワーとドコモタワーが見えた。16階の部屋でかなり綺麗、窓からの眺めも悪くなかった。
送迎に一人一台のバンと運転手（相乗りする場合もあるらしい）を用意してホテルに食事にかなりのお金がかかっているなと感じた。
今回はこの辺で。
次回はホテル療養中の生活や食事、療養解除後について書いていきたいと思うので気になる方はぜひ読んでみてください。
お楽しみに。
ではまた。
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