切貼民話師ゆーだい

小学校・学童保育・保育園の現場を経験。様々な要素が混ざり合って新たなものが生まれ続ける…

切貼民話師ゆーだい

小学校・学童保育・保育園の現場を経験。様々な要素が混ざり合って新たなものが生まれ続ける教育観を体現すべく、民話ゆかりの地を巡って素材を集めて「コラー獣(コラージュで生まれる幻獣)」や新たな民話を想像・創造する「切貼民話」を考案。大好きな山梨を中心に制作やワークショップを実践中。

マガジン

  • 切貼民話(folktellage)

    地域に伝わる民話に纏わる場所を訪れ、直感的に目に入ったものを撮影→それらを印刷して切り貼りし、新たな民話や伝説の生き物などを表現する、私が考えたアプローチです。「切貼民話師(folktellager)」として、大好きな山梨県内を中心に制作活動をしていきます。

  • 美術館レポート

    美術に関する知識はないですが、様々なアイディアを得るため定期的に美術館を訪れています。展示を通して感じ考えたことをまとめていきます。

  • 自己紹介・ビジョンなど

    私、ゆーだいに関することやビジョンなどをこちらにまとめていきます。

  • タロット

    異質なものが混ざり合い新たなものが生まれるという遊び・学び観と重なるように感じ、2021年の夏頃からタロット占いを学び、資格を取得しました。タロットについて感じ考えたことをこちらにまとめていきます。

  • 教育・保育

    学校現場や学童保育での経験やエピソードを踏まえつつ、私なりに感じ考えたことをまとめていきます。

最近の記事

  • 固定された記事

「切貼民話師」としての活動、始めます‼️

突然ですが、これまでずっとやりたかった活動を始めたので、今回のブログで紹介させていただきます。 私がずっとやりたかったこと、それは 「切貼民話師(folktallager)」としての活動です✨ …は?なんのこっちゃ?ですよね。 なにせ、私が創った造語なのですから。 今回のブログでは「切貼民話(folktallage)」および「切貼民話師」とは何かを説明させていただきたいと思います。 「切貼民話」の原点 きっかけとなったのは、前職のコミュニティー・スペースで行なった手

    • 足利市で生まれたコラー獣たち

      またしても投稿までに間隔が空いてしまいました💦 前回の記事の続きで、出来上がりつつある作品を紹介したいと思います。 今回表現したのは足利市の島田八坂神社さんと、富士上浅間神社さんで撮影した素材たちから生まれたコラー獣です。 足利市で生まれたコラー獣たちミチビキサマ まずはミチビキサマ。切貼民話のイメージキャラクター?となっているオサキサマの仲間のような存在で、その土地へと導く役割を担っています。 そもそも私がこれまで訪れたことがなかった栃木県足利市を訪れようと思ったの

      • 龍にまつわる民話や伝説の地へ①〜貴船神社、足利富士上浅間神社〜

        今日も切り貼っていきましょう! 切貼民話師のゆーだいです。 今年は辰年ということで、最近は龍にまつわる民話や伝説ゆかりの場所を巡っています。 今回のブログでは、京都府にある貴船神社と栃木県足利市にある足利富士上浅間神社を訪れた際のレポートをまとめました。 京都府 貴船神社 はじめに、京都府の貴船神社について。 貴船神社には水の神様である高龗神という龍神をお祀りしているとのこと。日本三大龍穴としても有名で、ぜひ辰年の今だからこそお参りしたいと思い新幹線で京都へ向かいました

        • 龍の伝説がある四尾連湖へ!2024年初めての切貼民話

          とても久しぶりの投稿になってしまい、気付けば年もあけてしまいました。2024年も切貼民話師としての活動を楽しみながら進めていきますので、本年もよろしくお願いいたします。 今年初めてのフィールドワークを行なった場所は、山梨県市川三郷町にある四尾連湖(しびれこ)。4つの尾を連ねた龍である尾崎龍王が湖の名前の由来だそうで、辰年であることに因み、この場所を選びました。 過酷!四尾連湖までの道のり! さて、四尾連湖へ行くことに決めたは良いものの、地図を見てみると湖があるのはどうや

        • 固定された記事

        「切貼民話師」としての活動、始めます‼️

        マガジン

        • 切貼民話(folktellage)
          16本
        • 美術館レポート
          13本
        • 自己紹介・ビジョンなど
          15本
        • タロット
          3本
        • 遊び
          17本
        • 教育・保育
          18本

        記事

          切貼民話師としての近況報告

          なかなかブログを書く余裕がなく更新が遅くなってしまいました💦 切貼民話師としての近況報告をまとめようと思います😊 「鬼と山梨の妖怪展」に出展させていただきました👹 まずは、お世話になっている妖怪作家の大蛇堂さん主催、山梨県大月市で開催された「鬼と山梨の妖怪展」に出展させていただきました😊 会場は大月市にある中樹山淨照寺さん。 凛とした趣のあるお寺の雰囲気と大蛇堂さんの作品とがマッチしており、こんな素敵な場に出展させていただけたことが本当に嬉しかったです。 この展示で出

          切貼民話師としての近況報告

          切貼民話のプロセス〜「コラー獣」の変化に着目して〜

          民話の本やインターネットなどから、面白そうな民話を見つけ、行ってみようと思う。この時には、まだ「コラー獣」の完成形は全くイメージできていない。 民話ゆかりの地を訪れる。これだけいろいろな情報(もちろん写真に収められた以外にも様々なものが広がっており、それらの総体として埼玉県吉川市の「中井沼」という場が生み出されている)がある中で、その時、その瞬間にピンときたものに思わずカメラを向けてしまう。この時にも、まだ「コラー獣」の完成形は全くイメージできていない。 帰宅して写真デー

          切貼民話のプロセス〜「コラー獣」の変化に着目して〜

          新生・切貼民話、始動‼️〜蹴裂神社のコラー獣&切貼民話〜

          これまで民話ゆかりの地を巡って素材を集め、それらをコラージュして作品を作ってきました。が、その表現方法を振り返り、ふと 「数々のコラー獣(=コラージュして生まれた幻獣)を生み出してXやInstagramで発信し、展示もさせていただいたけれど、肝心な『民話』の要素はどこへ行った?私自身の民話観をどう表現するの?」 と考えるようになりました。 そこで、山梨県市川三郷町にある「蹴裂神社」周辺を訪れた時の制作から、「コラー獣」と「切貼民話」をセットにして1つの作品として表現・発

          新生・切貼民話、始動‼️〜蹴裂神社のコラー獣&切貼民話〜

          「Material, or」展を通して切貼民話について考える

          今日は、21_21 DESIGN SIGHTで開催されている「Material, or」展に行ってきました。 切貼民話制作においてフィールドワークをしていると、ふと「なんだこれは!面白い!」と思うものとの出会いがたくさんあります。また、それらを印刷して切り抜き、並べる中で、単に「木のコブ」「落ちた瓦の破片」などといったものが、「コラー獣」の一部分として新たな意味を持ち始めます。 こうした感覚を味わう中で、今回の展示でいうところの「マテリアル」から「素材」へ変わる瞬間や、「

          「Material, or」展を通して切貼民話について考える

          宇宙初‼️切貼民話ワークショップ開催✨

          造形教育の研究会での実践報告&ワークショップ 本日、お世話になっている神奈川県の造形教育の研究会にて、「伝説の生き物」表現ワークショップについての実践報告と、私にとって初めての、そして(おそらく)宇宙初の切貼民話ワークショップをさせていただきました✨ 幼保、小中高、大学の先生方や造形学生さんが集い、造形教育実践について語り合い学びを深めていく1日。小学校教諭をしていた頃からお世話になっており、コロナ禍等で4年振りの参加となりましたが、まるで故郷に帰ってきたような懐かしさと

          宇宙初‼️切貼民話ワークショップ開催✨

          兎に因んだ場所で切貼民話〜「角兎展」出展決定‼️

          今日も切り貼っていきましょう‼️ 切貼民話師のゆーだいです。 今回はうさぎに因んだ場所を訪れて制作した切貼民話の作品たちを紹介します🐇 天上山〜うさぎ神社〜 まずは、山梨県富士河口湖町にある天上山を訪れた様子をまとめていきます📝 天上山は「カチカチ山」の舞台とされる山で、ロープウェイに乗って中腹の「富士見台駅」で降りると富士山のビュースポットや「たぬき茶屋」などに辿り着きます。私が訪れた日は外国人観光客の方々もたくさんいらっしゃり大賑わいでした。 今回の目的地は、狛

          兎に因んだ場所で切貼民話〜「角兎展」出展決定‼️

          太陽の塔と国立民族学博物館

          明日から京都で行なわれる学会に参加するため、ひと足早く関西に来ています。今日は初めて大阪の地に足を踏み入れ、念願の「太陽の塔」と国立民族学博物館を訪れました。 念願の「太陽の塔」へ! 私は小学6年生の歴史の授業で縄文時代〜古墳時代について学んで以来、土偶や埴輪などの類が大大大好きになりました。そのため、岡本太郎さんの作品に惹かれるのは、もはや必然としか言いようがありません。10年ほど前から美術館を訪れるようになったきっかけも岡本太郎さんの作品に出会えたから。作品が放つ圧倒

          太陽の塔と国立民族学博物館

          切貼民話@山梨県甲府市「天津司舞」

          今日も切り貼っていきましょう🎶 切貼民話師のゆーだいです。 今回は「天津司舞」が行われる山梨県甲府市の天津司神社・諏訪神社周辺の切貼民話を紹介します。 「天津司舞」とは? はじめに「天津司舞」について紹介します。 今年4月、実際に天津司舞を見ることができました。当時はまだ切貼民話を行なっていませんでしたが、ゆったりとした笛の音色に合わせた動きと激しい「お狂い」を交互に繰り返しながら9体の人形たちが舞う姿にすっかり魅せられました。 天津司神社周辺をフィールドワーク

          切貼民話@山梨県甲府市「天津司舞」

          切貼民話@山梨県市川三郷町 表門神社

          今回もブログをご覧いただきありがとうございます。世界で唯一(おそらく誰も名乗っていないため)の「切貼民話師」、ゆーだいです。 今回は、山梨県市川三郷町にある「表門(うわと)神社」を訪れた際のレポートと、そこで生まれた切貼民話たちを紹介します。 いざ、表門神社へ! まずは市川三郷町にある表門神社をフィールドワーク。最寄駅はJR身延線の芦川駅。神社は駅から程近いため、車がない私にもありがたい民話スポットです。 こちらが表門神社の鳥居。くぐってすぐのところに2つの石が対にな

          切貼民話@山梨県市川三郷町 表門神社

          御嶽山〜武蔵御嶽神社の切貼民話

          前回の記事で書いた御嶽山〜武蔵御嶽神社の切貼民話を作成しました。 前回の記事はこちらをご覧いただけたらと思います。 おいぬさま まずは、なんといっても「おいぬさま」。 道に迷われた日本武尊たちを救ったことがきっかけで、それ以来この地を護る存在になりました。 御嶽山で集めた素材を輪郭に沿って切り取り、ピンときた配置に並べて表現していきます。 今回はせっかくなので大口真神をテーマにした作品を4つほど制作してみました。先に素材を切ることで、最初から「こういう形にしよう!」と

          御嶽山〜武蔵御嶽神社の切貼民話

          おいぬさまに会いに〜御嶽山・武蔵御嶽神社〜

          先日、東京都の武蔵御嶽神社を訪れました。 JR青梅線の御嶽駅からバスとケーブルカーに乗り、そこからさらに徒歩で本殿へ。傾斜がきつい箇所もありましたが、切貼民話のための写真を撮りながら楽しく歩くことができました。 御嶽山を楽しむ〜本殿までの道のり〜 道中、「御岳の神代ケヤキ」がありました。 長年生きた樹や石って動きや表情があるなぁと、切貼民話のフィールドワークをするようになってから感じます。これからもこの地でずっとずっと私たちを見守り続けてくださるのだろうなぁ。 また、

          おいぬさまに会いに〜御嶽山・武蔵御嶽神社〜

          切貼民話@山梨県笛吹市「山梨岡神社」

          山梨県を主なフィールドとして行なっている切貼民話。 今回は笛吹市にある山梨岡神社を訪れた際に創った切貼民話を紹介します。 山梨岡神社のみどころ、そして夔神に会いたかった… 山梨岡神社は「やまなし」という語源の由来になったとされており、7年に一度、この神社にのみ祀られている「夔神」(きのかみ)を拝むことができます。 このような不思議な神様がいること、7年に一度しか拝むことができないこと、そしてその「7年に一度」がフィールドワークの約1週間前、2023年4月4日だったこと

          切貼民話@山梨県笛吹市「山梨岡神社」