『INFJってこんな感じ』【ショートショート(500文字)】
「『INFJあるあるだと思うのですが、自分の頭の中のイメージを、なるべく再現度100パーで伝えようとするので、話がすごく長くなってしまうんです。』
この話を以前、友人にしたのですが、その友人には、自分はその気持ち全くわからないわーと言われていしまいました。
とはいえ、私もINFJとしてかれこれ60年ほどさせてもらっていますから、そう簡単に引き下がるわけにもいかないんですね。」
遠くの方で、何か大きなものが倒れた音がした。
「ただこれも私の持っている愛すべき性質というか、性格なのだろうなと、最近は考えるようになりました。こうして皆さんの前でお話しできているのも、おそらく私の持っているINFJの性質が、この職業に適性があるからだと思います。」
また遠くで何か倒れる音がする。
「このように考えてみると、確かに私の周りにはいる同業者はINFJなのだろうなあという人が多いです。」
真夏の炎天下の中、運動場がジリジリと燃えるように光り輝いている。
「では、アイドリングトークはこの辺りにして、本題に入っていきましょうか。
さていよいよ、来週はみなさん待ちに待った運動会です〜」
私の話を聞いている後ろの方の列で、3人くらいが倒れた。