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正しい説明だけど今じゃない。

臨床では,患者さんやそのご家族から質問を受けることは多いと思います。
しかし,専門職として「正しい説明」をしたつもりでも,相手が納得していないこともあるかと思います。
例えば,こんな会話を例にしてみましょう。

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上記の会話は,確かに「正しい説明」をしていると思われますが,何かズレている印象もあります。
ここで言う「正しい説明」とは,科学的根拠に基づいた説明です。
専門職として,科学的根拠に基づいた「正しい説明」をしているのに,相手の表情は曇ったままのことはよくあるかと思います。

ここで,思い出してほしいのが,以前に記述した,『疾患(disease)』と『病い(illness)』の語りの違いなのです。
参照:https://note.com/paz0503/n/n39e6f6d79c96

病いを語っている相手に,エビデンスやデータを突きつけて傷つけてしまうことは少なくありません。

根拠に基づいた説明すること自体は間違っていませんが,それを話すタイミングが合っていないのです。

まずは興味を持って相手の話しを聴くことから始めてみましょう。
話しを聴いてから説明しても遅くはありませんから。

もしこのような相談を受けたとしたら・・・

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こんな風に話してみたらどうでしょうか?
まずは,相手の話しを聞くことからです。

#臨床哲学 #価値観 #ケア #看護 #介護 #リハビリテーション #善き援助者とは何か #臨床倫理 #コミュニケーション #対人援助

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