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こだわりの軸を23.4°傾けよう

2011年、僕はオルタナという雑誌の編集長、森さんから背中を押されるような形で創業しました。

初めて、オルタナを知ったころ、オルタナが盛んに言っていたのは

「ビジネスの軸を23.4°傾けよう。」

これまで(それまで)の資本主義を見直して、ちょっと軸を傾けてみよう。というコンセプトです。
23.4°というので気が付いた方はいますでしょうか?
地軸の傾きです。
地球の地軸は23.4°傾いているから、美しい四季が生まれる。地球があってこその経済活動であるので、地球の地軸にこれまでのビジネスの価値観をなぞらえて美しい経済の在り方を探ろうということです。(と僕はとらえています。)
オルタナは今でもパーパスとしてこの言葉を上げています。

この言葉は「結構深いな。」と、今も思っています。
これまでのものを真っ向否定しているわけではないのです。

ともすれば、自前の正義を振りかざして、既存の価値観を真っ向否定したりする発信や活動も当時たくさんありました。そこにはうんざりしていました。
創業時は、2011年、東日本大震災のあった後、プラカードを掲げてデモを繰り返す人たちが多くいました。そのことが特定の地域に風評被害を招いたようにも見えました。
僕が興味がある社会福祉や環境運動、いわゆるソーシャルな分野では今でもそのような活動が散見されます。(本来は、人や地球に優しいもののはずなのになぜ攻撃しあうんでしょうね。)

また一方で、既存の価値観を「大きく壊し」ながら、ドラマティックにドラスティックに変化させようという動きにも賛同していくには躊躇していました。僕には「そんなふうには思い切って舵をきることもできないな」と思いました。勇気がなかっただけかもしれませんが。。。

でも、軸をちょっと傾けて美しい世の中をつくろう。
これにはすごく共感できました。
オルタナの編集長も、僕に何度も伝えてくれました。

「「23.4°」とは地軸の傾きです。これがあるからこそ、地球上に四季や生物多様性が生まれたのです。サステナビリティ経営とは、これまでの経営から180°方向転換するのではなく、23.4°と少しだけ傾ければよいのです」

「僕らがいっているのは価値観をガラリと変えようということではないし、資本主義を否定するものでもない。ほんの少し軸を傾ける感じで、これまでとらえられていた価値観を見直していこうということなんですよ。」

オルタナ編集長森さんの言葉など

さて、ビジネスだけじゃなく、
自分自身についても当てはまるんじゃないかなと思って
この記事を書いています。

倫理を学んでいると、
こだわりやわがままを脱ぎ捨てていくことが幸せになる秘訣
というようなことに出会います。

が、なかなかできない。できないのです。
万人幸福の栞の12条にも、私情雑念を捨て明朗になれば、危機を乗り越えられると書いています。

そんな時はどうでしょうか?ちょっと目線を変えてみませんか。
「こだわりの軸」を23.4°変えてみる。

このくらいなら、できそうじゃないですか?

誰もが、
思い描く理想の姿、理想の自身、美しい姿、豊かな人生、成功していること
それぞれ持っているでしょうけど、
そのギャップにちょっと苦しんだりしませんか?
僕は、結構そういうことあるんです。

皆さんが目指しているもの、そこに向かっていくときに、
何か邪魔をしているものあるようだったら、
こだわりの軸、23.4°傾けてみてはどうでしょうか。

違った世界が見えるかもしれません。
23.4°傾けることで、
美しい毎日が、彩りが、みんなの毎日にありますように。








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