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子育てと資本論 家族とのこれからを考える

子供ができたタイミングで、田舎・地元移住を検討する方々は少なくありません。私もその一人です。

それは何故なのでしょうか。
現代の資本主義社会の一面から考えてみました。


資本主義の定義と独身時代

資本主義は、以下のように定義されています。

生産手段を資本として私有する資本家が、自己の労働力以外に売るものを持たない労働者から労働力を商品として買い、それを上回る価値を持つ商品を生産して利潤を得る経済構造。

デジタル大辞泉(小学館)

つまり資本主義とは、資本家が儲かるもの(儲かりそうなもの)を労働者に作らせて、より多くの利益を得ようとする社会構造のことです。

ここで儲かるものとは、本当に人々が必要なもの、豊かに生きるためのものとは限りません
実際に今の世の中では、耳障りの良い宣伝文句で売り出されているゴミのような商品が溢れています。

私自身も、独身時代は労働者として、それこそサービス残業を厭わない姿勢で、ガムシャラに働いていました。

それが社会人として当たり前で、自身の成長や社会貢献にもつながると信じていたからです。

家族を持ってからの考え方

家族を持つ今、振り返ってみると、毎日会社で疲弊しており本当に自分を活かせる能力が向上していたのか、また社会貢献につながる商品を開発できていたのか、という点には疑問が残ります(今でも労働者ですが)。

家族、特に子供ができてから、顕著にこのような疑問を持つようになりました。

子供と過ごす時間は、間違いなく自分の人生を豊かにしてくれるものです。自分のやりたいことのために勉強する時間や趣味の時間もまた同様です。

一方で上述した通り、会社に費やす時間は、必要以上にその豊かさを奪っているもののように感じています。

社会や技術の進歩を否定するわけではありませんが、少なくとも各人の豊かさよりも資本家の利益追求に偏った世の中になっている感は否めません。

田舎・地元移住者増加の一要因

私は決して共産主義者ではないのですが、バランスを欠いた世の中になってきているのは間違いなさそうです。

このことは仕事に忙殺されてる間は気付きづらく、子供などと接していることがきっかけで認知できるのかもしれません。

必要以上の労働から離れて、本当に自分の人生を豊かにしてくれるものを見直す、その手段が田舎・地元への移住ということなのかもしれません。
少なくとも私はそう感じています。

特に単身化、少子高齢化が加速している日本において、地方におけるコミュニティ形成、それによる助け合いや余暇時間の創出は非常に大事になってくるように思います。

何よりバランスが大事なのかも


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