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再生農業の革命─ヨーロッパの新たなフードムーブメント

気の早い話ですが2022年のキーワードは何かと言われたらあなたはどうお答えになりますか?

私は迷わず、『加速』と答えるかもです。アクセルです。

前年度と比較してみた


コロナ以降、とりあえずは何もかもがアクセラレートしてませんか?去年のことがもう2、3年前のことみたいに東京オリンピック終わってからまだ1年も経ってないのにもう北京オリンピックも終わってしまったし。どういうこと?🤔もしかして数え方間違ってませんか?ぐらい変化が早いです。

さて、去年は何を言ってたか?ちょっとブログを見直してみました。

2021年
①健康であること
②デジタルレフェランスがあること
③代替タンパク食品
④サステナブル
⑤新しい体験

5つの食品戦略/エトワールサービス/EIT

同じ組織の同時期に出す予想記事のレポートを1年前に紹介した時はなるほど、ヘルシーであり、デジタルであり、代替タンパクであり、サステナブルで新しい体験ってさすが新しいなぁ。と思ってたのですが、これってもうだいぶ昔の話になってきました。今年はと言うと

2022年ヨーロッパフードトレンド

2022年
①気候変動の行方を左右するフードシステム
②再生農業
③代替タンパク食品
④若い人たちの行動がキー
⑤環境配慮ラベルの重要性

この一年でもう健康とかデジタルレフェランスがあることなんてもう普通になって、今年は、気候とか農業とか・・え?もしかして、食品じゃないんじゃない?もしかして食物連鎖とか、生態系とかエコシステムとかが食品トレンドですか?みたいなもう、サステナブル度数があがってしまって針のふりがすごい!感がしてなりません。

つまり、食品トレンドが、気候とか農業とか環境とかがマストな時代になってきたことを示しています。

ではこの再生農業とはどういう意味でしょうか?

再生農業とは

再生農業(リジェネラティブ農業)(Regenerative Agriculture)とは、土壌の有機物を再構築し、劣化した土壌の生物多様性を回復させることで気候変動を逆転させ、結果として大気中への炭素の排出と水循環の改善をもたらす農法と放牧を意味しています。「再生型農業」とも

再生農業の5つの柱

環境再生型農業と呼ばれるように農地の本来の姿をとりもどす!というのが目標ですがそのために欧州グリーンディール政策などもうEUレベルでかなり頑張っています。


Farm to Forkのとりくみ

Farm to Forkをはじめ、有機農業の拡大の重要性を掲げているのもEUです。

農林水産政策研究所資料より

有機化へはかなり積極的で、25%という目標のためには再生農業を大型化しなければならない事情もあります。そういえばワインを始めかなりオーガニックを進めているイメージがありますね。
この動きにネスレなど大手食品会社がイニシアチブを取って本腰を入れているのも必然たるものでしょう。


実は私たちの運命は10社に握られている

見方を変えれば、ネスレもこの世界の食料品をコントロールする10社のひとつなのですから、あたりまえなのです。こちらの図が世界の大きな食品ブランドを持っている10企業図です。よく見ると日本の企業が一つも入っていませんが、これらに対抗できるのはアルコール・ソフトドリンクのサントリーかアサヒビールグループでしょう。

世界の食料品を牛耳る主な10メーカーとそのブランド


そしてこの10社よりももっと大きいラスボスもいます。それがCargille (カーギル)という米国の食肉産業屋さん。実はここが世界の食品会社のトップなのです。食肉を始めもちろん穀類も扱っています。実はあの悪名高い農薬のモンサントを持っていた会社です。(今はモンサントはバイヤー製薬が買いました) むむ、これは裏の世界?食品⇔農業⇔環境⇔気候⇔地政 と食品からも社会が見えてきますね。

この記事がなんらかのインスピレーションになれば幸いです。

今後もいろいろ書いていきます。イイネいただけると嬉しいです。


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